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ボールが止まりかけて、消えた。何かに押されるようにしてカップに沈んだ、そんなバーディーパットだった。何かに押されるようにして・・・何かに・・・ 見事な追い込み、はたまた猛撃ラッシュ、そんな言葉で言い表せるようなプレーであった。残り6ホールで首位とは5打差。まず13番でバーディーを奪い、そして圧巻だったのが15番から怒濤の4連続バーディーである。これが3年ぶりとなる勝利。勝利の美酒の味を忘れかけていたかつての女王は、そこに復活の香りを漂わせた。 平瀬真由美が2年連続賞金女王のタイトルと共に、アメリカ女子プロゴルフツアーに参戦して4年。最初の年こそ賞金ランク17位と健闘はしていたものの、今期は60位。ショットをはじめ格段に上達したと自負する技術と反比例する結果。「『考えていること』と『やろうとすること』と一致させたい」。そんな理想の瞬間がようやく訪れたのだった。 18番ホールのグリーン上、ボールが消えると同時に、ポーカーフェイスの彼女は飛び上がり、その日初めてとなる最高の笑顔を見せてくれた。優勝コメントで来年もアメリカに修行に行くと聞いて、思わず財布を覗いた。来年もまたテレビで応援することになりそうだ。 |