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日本からアメリカへ、その旅立ちは東の空へとは限らない。彼らに許されたルートは、大陸から大西洋を越える、ただそれだけなのだ。それは遠い遠い道のりである。 第34回スーパーボールは、セントルイス・ラムズが20世紀最後のチャンピオンに輝いた。観客は、MVPカート・ワーナーのTDパスに酔いしれ、エディー・ジョージの力強いランに心踊らせた。アメリカ国民の2人に1人が見るとさえ言われているアメリカンフットボールの人気は、今さらあらためて言う必要もないだろう。そして多くのドリーマー達がその栄光の舞台を目指す、そんなごく自然な流れはここ日本にも波及し始めていた。彼らもまた、NFLヨーロッパと呼ばれる本場NFLの下部組織に入団し、本土上陸を目指す。それが唯一の道である。 2000NFLヨーロッパ入団テスト、通称トライアウトが昨年末に行われ、5人の日本人の入団が発表された。現在すでにヨーロッパでプレーする河口選手を含め、これで6人のジャパニーズ・ドリーマーが静かなる大海を越えようと試みることになった。そこは日本人にとって未だ未知の新大陸。コロンブスの後を追う彼らの目に映るものは、自由の女神か、はたまたタイタニック号であろうか。右手のたいまつが路を照らしている。 |