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あなたは10m先の0.5mmという大きさを想像できるだろうか。 エアライフルと聞いて、その競技を何となくイメージできたとしても、その競技内容まで説明できる人は数少ないはずである。10m先の0.5mmをねらい、制限時間1時間45分の間に60発の弾を打ち込むのだ。直径4.5mmの弾がその0.5mmの点をかすめれば10点であり、満点は600点ということになる。そして決勝へとコマを進めると、更に驚きの世界が待ている。決勝で放つ10発は、今まで10点満点の直径0.5mmの点がさらに10等分され、最も真ん中の点に当てれば10.9点というミクロの世界へと突入するのである。 そんな極限の集中力を必要とするスポーツで、彼は輝いている。自衛隊の他に新たにできた、大学院という2つ目の仕事場が彼を一層飛躍させる。心理学というパートナーが、彼を世界の頂きに近づけたのだ。経験、実績に加え、新たな武器を手に入れた今年、柳田勝は遠く南洋の地にねらいを定めた。 |