ヲ メンタリスト

リンピック。それは多くのスポーツ選手にとって世界で最も大きな舞台である。そこには、何万人もの視線が注がれ、過剰なまでの期待が圧しかかる。映像を通して全世界が注目しているその舞台に、どれだけの重圧がかかっているのかは測り知ることができない。自分の中で勝手に生みだされ、勝手に増殖していくプレッシャー。勝負がいつも自分との戦いなのは、全てが自分の中で起こっていることだからである。目に見えない何かが、彼らを狂わせた。

室伏広治(陸上)
「あまり気張らず、緊張感もなかったけど、ハートが弱かった」

伊藤浩司(陸上)
「1人で耐えられる重圧じゃなかった。プレッシャーにつぶされる、というのはこのことか、と」

塚原直也(体操)
「本番でミスするのは精神的に弱いのだと思う。本番になると急になんだか……」

三田真希(競泳)
「緊張して頭が真っ白になってしまった」

仲嘉真理(重量挙げ)
「まさか、これだけしかできないなんて。やっぱり気持ちです」

二柳かおり(重量挙げ)
「むちゃくちゃ緊張して足が浮いたような感じ」

中山由起枝(射撃)
「今までにない緊張で目がかすみ、狙っている場所がぼんやりしていた」

 日本人は精神的に弱いと思っている人が多くいる。特に日本人自身がこう思っていることが多い。しかし我々の先祖はそれを克服してきた。五輪書に代表されるように、道を志す者は、自分の内との戦いを乗り越えてきたのだ。日本人が精神的に弱いというのは、ある意味当たっている。しかし、それを乗り越え強靱な精神を持つことができるのも、日本人なのではないだろうか。

 そんなこと言われてもあがるものはあがるんだと言われる方に、オイゲン・ヘリゲル著「弓と禅」をお薦めします。日本人は凄かったんだな〜、とあらためて感心することができる一冊です。あなたにも脈々と受け継がれるすばらしき日本の心。今こそ活躍の時だ!

 

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