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去年の8月末に行われた伊豆アドベンチャーレースのテストランから1年が過ぎました。テストランをきっかけに各地のアドベンチャーレースに参加するようになり、週末に練習と称して、たびたび海、山、川に遊びに行ったのは楽しかったです。今回も、伊豆の自然を楽しみに、そして国内でもトップのアドベンチャーレーサー達がプロデュースしたコースにチャレンジするため、伊豆(松崎)アドベンチャーレースに参加することにしました。今回はチームで完走が目標です。今年も前回に引き続き、報告をさせていただきます。以下、唐突にレースがスタートします。 |
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キャプテン |
早川正人(男) |
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選手1 |
中原祐二(男) |
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選手2 |
菊島明佳(女) |
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アシスタント |
神谷広幸(男) |
みんな上記のほかに、時々遊びを兼ねて、山に登ったり、MTBに乗ったり、カヤックやったりしています。
<スタート:カヌー> もうすぐAM5:00。さっきから振り出した雨が、だんだん激しくなってきた。少しずつみんなのテンションが上がってくるのが感じられる。スタートの合図。みんな一斉にカナディアンカヌーの方へ走る。我々もさきほど選んでおいた船の方へ向かい、船を持ち上げて海へ。波は小さいので、のりこむのにそれほどの困難はない。 |
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| スタートから暫らくは岩科川を遡上するコースである。はじめは緩やかだった流れも上流に上るに従い次第に速くなってくる。はじめは声援を送ってくれている人達に応える余裕があったが、自分たちのあまりの遅さにその余裕がなくなってくる。川の流れが急なところはカヌーから降りて押していく。深さが腰あたりまでしかないので、このようなことが出来るが、流水の圧力でかなりきつい。足の筋肉が疲れ、息が上がってくる。自分でさえそうだから、もっと体重が軽い菊島は大変だろうと考えていたら、案の上、少しずつ遅れ始めた。自分も正人のスピードから遅れそうになる。ここは、チーム全体での体力温存のため、菊島にはカヌーに乗ってもらい、正人と二人で押しながら進んで行く。 途中の浅瀬はカヌーを持ち上げて土手を歩く。はじめは手に持って運んでいたが、途中で正人が「頭に載せて行けば楽かも」という提案をしたので、ちょうど、どこかの国の女性が洗濯籠や売り物が入った籠を頭に載せて運ぶように、船をひっくり返して頭の上に載せる。確かに楽だ。傘の代わりにもなる。アドベンチャーレースは頭を使え!ともいう。「俺の頭は荷物をのせるためについていたのかもな」と考えつつ、カヌーコースの終点(宇治橋)へ。この辺りで、シャラシャラ(地元チーム)を追いぬく。流石は頭脳プレーが得意な我がチームである。
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<カヌーからトレッキングへ> |
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カヌーを川の土手に置くと、歩いて登山道の入り口まで向かう。当初歩く予定だったという川を見ると結構な流れになっている。歩くことになっていたらかなり大変だっただろう。登山道に入る所に大会のスタッフがいて、すぐ近くにコントロール(=オリエンテーリングでチェックポイントに置いてあるマーカー。ホッチキスみたいになっており、紙を挟んで押すと紙に穴が開き、そのコントロールを見つけたという証拠となる。)が置いてある。今回はコース上に置いてあるコントロールを見つけながらレースを続けるというルールなので、早速コントロールを取る(=コントロールを見つけて、紙にしるしをつけることを「とる」というらしい)。
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<AP1大峠:トレッキングからMTBへ>AP1ではアシスタントの神谷さんが待っていた。駐車場からAP1まで100mほどの距離がある。MTB3台と車にバラバラに積んだ荷物を一人で運んでいるので結構大変だったはずだが、キチンと注文どおりの道具が揃っており、感謝。メットをつけてカーボショッツをたべ、急いでコースへ。 |
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| コースはシングルトラックを3kmほど下るコース。前日のブリーフィングで大会コーディネーターの白石さんが「余程うまい人でも全部MTBにのって行くのは難しいでしょう」といっていたとおり、段差が多いシングルトラックで出来たコース。今回の大会にゲストできていたジョン・ハワードさんも「難しいコース」と言っていたくらいだから、やっぱり相当難しいんだろう。押していってものって行ってもあんまり差が出そうにないし、距離も短いので、転びそうなところは押しながらコースを降りて行く。今回怪我をするとしたら、MTBと沢下りだと思っていたので、完走のために、このあたりはセーブしておく必要があった。 | |
| MTBを進めていくとコースの真中くらいにコントロール4があるはずだが、なかなか出てこない。「もしかしたら通りすぎてしまった!?」と思ったら、おじさんとおばさんがいたので「(コントロール4の近くにある)玄菜庵てどこですか?」と確認。「もう少し先だよ」と教えてもらい、安心しつつMTBを先に進める。玄菜庵を過ぎると、コントロール4が木の上に下げてある。正人が木の側に置いてある竹の束に乗っかってコントロールを取りに行く。途中竹から滑り落ちそうになる場面もあったが、無事ゲットして、再度MTBにまたがる。あとは比較的簡単な道を快適に飛ばして岩科川まで。最後の道路のところは走っては行けないことになっていたのでここはキチンとMTBから降りる。
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<岩科川:MTBからカヌーへ> |
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カヌーに乗る前にまた前のチームに追いつく。ほぼ同時にカヌーに乗ったが少しづつ差が開いていき、ユナイトクロスの実力が実証された。(もう一方のチームが速くて、ユナイトクロスはどんどん置いていかれたという意味です。)まあ、下りだしなんとかなるよと思いつつ松崎海岸へ。
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<AP2松崎海岸:カヌーからカヤックへ> |
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松崎海岸に到着。去年のテストランではトランジットの度にのんびりしすぎて、30〜40分くらい時間を費やしていたが、それではイカンということで、今回はトランジットの時間削減に努めた。といいつつも濡れた靴をずっと履いていると足の皮がふやけて剥がれたり(痛そう!)しそうだと考えていたので、サンダルに履き替えた。 |
<雲見海岸:カヤックからトレッキング> |
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烏帽子山への上り口は階段で始まる。ずっと階段が続いているので、サンダルを履いているのは失敗したかな、などと思いつつ足を進める。下側の階段を上りきり、「さあ、次の階段だ」と上を見たらびっくりした。次の階段はさらに長くなり、しかも、上の方が見えない。角度も上になるにつれて厳しくなっていて、上部が反り返っているように見える。「なんじゃこりゃあー」と松田優作状態に陥る。斜度40〜45度くらい?。しかし、頂上にコントロール8(注:コースと天候の都合上、コントロール5−7、9は中止となった)がある以上しょうがない。後ろからついてくるチームに抜かれるのも癪なので、そのまま登りつづける。階段が狭い上、階段そのものも傾斜していて登り辛かったが、漸く階段がおわり、少々山道を歩くと、頂上へ到着。頂上からの眺望は素晴らしかった!これはコースに入れてもらって良かった。こういったコース設定の良さが伊豆アドベンチャーレースの良さの一つである。天気が悪くて富士山が見えず残念だったが、もしみえたら最高だっただろう。コントロール8をとり、写真を取ってもらい、下りへ。ちなみに下りも結構怖かった。 |
<雲見海岸:トレッキングからカヤックへ> |
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海岸についたら、カヤックにまたがり、じゃなかった、カヤックに乗り込み岩地海岸へ。浜辺を出るとすぐ、自分の前を大きな漁船が横切ってくる。こちらを認識して停止しかけたのでそのままカヤックを進めたら、向こうも止まりきれなかったのか突っ込んでくる。そのままだとぶつかってひっくりかえりそうだったので、大きくスイープを入れてギリギリのところで衝突回避。ホントに10cmくらいしか離れてなかったと思う。沖に出ると相変わらず波が高いが、少し慣れてきたためか、それほどは沈する危険を感じなかった。暫らく行くと魚網がでてきた。それを岸の方に回って回避しようとしたが、岸まで続いていたので、途中で引き返して沖側から回避。大きなロスはこの部分だけで、あとは特に問題なく、いつもカヤックの練習にきている岩地海岸に到着。と思いきや、浜に着く直前、菊島と正人が乗っているタンデム艇が波に押されて自分の前に!自分のカヤックもそのまま波に押されてタンデムに突っ込んでしまい衝突。他人から借りたカヤック同士をぶつけてしまった。ごめんなさい。 |
<岩地海岸AP3:カヤックからシュノーケリングへ> |
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カヤックから降りて、チェックを済ますと、目印のハタをつけてタンデム艇に乗りこむ。正人と菊島のシュノーケリングの準備が終わる前に神谷さんに手伝ってもらってカヤックを出す。 |
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二人が無事コントロールをゲットして帰ってきたので、岸へ。ここから岸まで7〜800mあるから、結構大変だ。はじめは正人が菊島の手を引っ張ってサポートしていたが、疲れそうだったので菊島をタンデム艇の前に乗せることにした。正人にその旨を告げると、菊島をおいてさっと泳いでいってしまった。いや、ちょっとまって、菊島がカヤックに乗るときにカヤックがひっくり返らないよう、バランサーになってもらいたいんだけど・・・と思っている間にどんどん先にいってしまう。かといって菊島を何時までも泳がせておくわけにも行かない。しょうがないので、自分でバランスをとって菊島に乗ってもらうことにした。こういうときこそ学生時代に部活やっていた合気道のテクニックが役にたつ。肩の力を抜き臍下丹田に氣を集中し、重心を沈める。そうすると、氣の力で船が安定し、菊島が船に体重をかけてもひっくり返ることはあり得ない。 「少し筋肉がほてっていたので、波打ち際に横たわり、体を冷やしながら・・・」 |
| 岩地を離れると、また大きな波がやってきた。沈しないように神経を集中させながら、松崎へ向かう。暫らく、波に乗りながら船を進めていたが、次第に波が穏やかになってきて、気分的に落ち着いてきた。ある入り江に差し掛かると急に風が吹きだし、また別の入り江に差し掛かるととたんに風が止む。なにか地形と風と関係があるのかな、などとボンヤリ考えていると、突然雨が降ってきた。穏やかで美しい水面に水の玉が跳ねる様子はとてもきれいだった。
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<松崎海岸:カヤックからカヌー> |
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緩やかな波に運ばれながら、松崎海岸に到着。カヤックを陸に上げるとすぐにカヌーに乗り換えて川を遡る。ここから宮の前橋まではホンの1kmくらいなので、カヌーが苦手な我々にとってはありがたい。川は干潮で水が少なく、途中からカヤックを押しつつ宮の前橋へ。
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<宮の前橋AP4:カヌーからトレッキングへ> |
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| 川から上がると、すばやくトレッキングの準備に入る。足を念入りに拭いて靴下と靴を履き、ザックに水と食料を入れる。そうしている内にシャラシャラがカヌーで到着。あんまり差がないので急がないといけない。トレッキングの準備が終わると神谷さんの車にのって、大野山登山口へ向かう。当初の計画どおり、ほぼ13:00にトレッキングがはじめられそうなので、みんな調子づいてきた。 登山口から大野山頂までは距離はないものの、急登である。曇っていて直射日光はないが、湿気が多くて蒸し暑い。息があがって苦しくなる。しかし、後ろのチームが追いついてきているので、我慢して登りつづけるしかない。 |
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30〜40分ほど登っただろうか、山頂に近づいてきた。大野山の山頂へ向かうには登山道を少し外れなければならない。地図を見ると少し裏の方へ回ってから登るようなコースになっている。昨日のブリーフィングの時に白石さんが、「植生が変わっているところがあるので、そこから登るといいです」といっていたことを思いだしつつ、藪に切れ目がないか見つける。登山道を進みながら道を見つけていると、「ここだ!」という場所が見つかる。確かに藪が切れている。3人とも「よし!」という感じで藪の中へ。 |
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| ゴール間近まで来ると、サロモン・イーストウィンドが土手の上を走っていた。その場所から、ゴールまではまだまだ距離がある。スタッフの方が「時間ギリギリかな」と言っていた。ところが、先に車でゴールに到着すると、暫らくして「イースト・ウィンドがきたぞ!」の声。さっきのところから相当の距離があった筈だが。流石は日本でトップのアドベンチャーレーシングチームである。3人は最後は川を横切ってきて、ゴールへ。結局完走できたのは田中正人さんが率いるイーストウィンドのみだった。イーストウィンドのゴールに前後して、他のチームも次々にゴールまで車でやってきた。こうして長いレースも幕を閉じようとしていた。
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<表彰式> |
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表彰式は松崎海岸で行われた。日が落ちるのに合わせて、川からカナディアンで海へ下る。海岸へ上陸する順番で出発したが、ユナイトクロスは一般参加チームで一番だったので、先頭を切らせてもらった。海に着くと、暗い海の上でしばらく待機し、上陸の合図を待つ。暫らくして、ユナイトクロスの名前が呼ばれた。上陸の合図だ。カヌーを漕いで浜辺に乗り上げ、カヌーをチームの4人で持ち上げて、ゴールゲートの方へ。和太鼓の勇壮なリズムと手筒花火の火花の中に迎えられて、表彰式が始まった。 |
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表彰式→ |
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ステージに上がると、ローズマリーで出来た冠をかぶせてもらい、シャンパンを受け取った。正人が、「これ中原さんがやってください」とシャンパンを譲ってくれた。少し気が引けたが、正人の気持ちをありがたく受け取って、シャンパンを開ける役目を引き受けることに。こんなこと、恐らく最初で最後なんだろうなと思いながら。 |
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| さて、いつごろ開ければいいんだろう?と考えていたら、誰かが、「(コルクをとめている)針金をはずしておいたら?」と言った。それもそうだな、と思い、針金を緩めたらとたんにコルクが外れて、シャンパンが吹きだした。「わっ!」と声をあげてコルクを押さえようとしたが、時すでに遅し。中身が吹きだしてくる。長谷川さんのことを笑ったら自分が同じ目にあってしまった。どうしよう?とあせっていたら、別の誰かが「もう、やっちゃえ!」といってくれたので、その言葉に乗じて、ボトルを激しく振り、親指をボトルの口から離すと中身が猛烈な勢いで吹きだした。それを合図に、シャンパンをかけあいが始まり、そして、ほぼ同時に花火のナイアガラの滝が始まった。シャンパンが入ってヒリヒリする目を激しく瞬きしつつ、視界をオレンジ色に染めて燃えている火花に見入った。 | |
| 今回は色々な制約の中でレース開催まで漕ぎつけた松崎の人達の熱意が伝わる良い大会でした。選手が大きな怪我もなく、しかも楽しみながらレースを終えることができたのは、やはり開催者側の熱意があったからに他ならないと思います。宣伝がギリギリまで出せず、参加チームが少なかったり、コースを短くせざるを得なかったりといった不満が開催者側にはあったと思いますが、それでも、無事に開催されて、すごく良かったです。我々ユナイトクロスのメンバーはもともと伊豆アドベンチャーレースのテストランから、アドベンチャーレースという競技に足を踏み入れましたし、カヤックも伊豆の海で覚えました。レースがなくても、伊豆の自然を楽しみに、たびたび伊豆に足を運ぶのは間違いありませんが、やはりまた来年も伊豆でレースをやって欲しいと(勝手ながら)思っています。 また、遊びにきます。 |
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おまけの写真 |