J-League Yamazaki Nabisco Cup , Quarter Final 2nd Leg

Kawasaki Frontale (2-0) Verdy Kawasaki

Scorer : Ganaha (12) , Oishi (85)

6th Sep 2000 , kawasaki Todoroki Stadium , [Attendance]4,195


Kawasaki Frontale

GK  Urakami

DF  Shiokawa (Takada 74), Nishizawa , Doi , Kuno

MF  Harada , Otsuka , Oishi , Ricardinho

FW  Isidoro , Ganaha (Mukojima 83)

Verdy Kawasaki

GK  Kobari

DF  Mori (Umeyama 54) , Hayashi , Yoneyama , Mikami

MF  Kim Doh Keun , T Yamada , Suguri (Sakurai 23) , Ishizuka

FW  Hironaga (Iio 73),  Kim Hyun Seog


 正真正銘、最後の川崎ダービー、

 今シーズン限りで、Jリーグ開幕以来フランチャイズとしてきた川崎市から東京都へと移転することが決まっているヴェルディにとっても、等々力に残るフロンターレにとっても、この日の試合が正真正銘の「川崎ダービー」となった。Jリーグでの対戦はすでに終了しているのだが、両チームがナビスコカップ(リーグカップ)の準々決勝まで勝ち上がったために、もう2試合ダービーが行われることになったのだ。第1戦は観客もわずかに2911人、あまりに低調な選手達のプレーぶりに記者席からは失笑すら起こったという。試合後の記者会見ではヴェルディの張監督は「こんなにつまらない試合で申し訳ない」と言ったらしいが、李総監督は「ボールにコミュニケーションがなかった」(爆)とあくまで詩人のようなコメント。

 ヴェルディファンでもフロンターレファンでもない自分としては、正直ほとんど全く関心がなかったが、ヴェルディファン(というより李総監督ファン)の友人がチケットを4枚も当たったというので、それに乗っかって等々力まで行くことにした。

 武蔵小杉を出て友人にくっついて歩くこと約25分で等々力に着いた。スタジアムまでの道のりは、一緒に歩いていく人がほとんどおらず全く寂しい限り。唯一いたのは、フロンターレのユニフォームを身にまとい背中に旗を指した地元のフロンターレサポが、チャリンコで我々を抜き去っていったのみ。スタジアムに入ると本当にガラガラ。DJのアナウンスや流されるミュージックが虚しく夕暮れの空へと消えていく。あまりにDJの声が大きすぎるので、Jリーグ開幕当初うるさくて仕方がなかったTVの実況を思い出したほどだ。

 フランスWCの日本代表よりも「ハートレス」な選手達

 スタンドはガラガラ。しかもフロンターレのメインスポンサー富士通の社員がいなければ、もっともっとガラガラになるんじゃないかという状態の中、最後の「川崎ダービー」はキックオフされた。両チームとも凡ミスが目立ち、何より目に付くのが「ハートレス」なプレーぶり。試合の甲乙を決めるのはプレーヤーのレベルだけではなく選手のハートによるところも大きい、とJ2の選手達はJFLの時代から、日の当たらない場所でアピールし続けてきた。J1と違い、その下にプロリーグのないJ2に所属する選手達にとって、毎試合毎試合が戦いであろう。大宮−札幌の試合とて例外ではなかった。それがどうしたことか。J1の選手達が全く覇気のないプレーを今、自分の眼下で繰り広げているのだ。この試合のチケットをまともに買ったら2000円。大宮−札幌が800円。

 自分の関心は試合よりも、徐々に友人の「週間サッカーマガジン」へと移っていく。そうしていると、米山(全日本経験者なのに!)があっさりと後方のスペースをスルーパスで破られ、GK小針をかわして我那覇がゴール。バックラインの前のプレッシングも中途半端ならDFの集中もひどいものだ。我那覇だって最近かすかに注目されだしたが、その後もイージーシュートを外したりと決して華麗なプレーぶりだったとは言い難い。ヴェルディでは展開力に定評のある林も、一本惜しい縦パスがあったものの得点には至らず。ドリブラー桜井、石塚とも全く低調な戦いっぷり。選手達の動き出しが遅い、というどころの話ではない。小学生よりも走っていないかのようだ。あれで2000円もするのか?

 そうして前半終了

 この試合のハイライト

 ハーフタイムには、シドニーオリンピックの代表に選ばれているヴェルディのボンバーヘッドがフィールドに現れた。ユニフォームではなくてスーツを着て現れた彼は、友人をして「ホストみたい」という言われよう。川崎市長から花束をもらってさっさと奥に引き上げていった。またフロンターレサポの2人が自らマイクを持って、なにやら告白するという催しもやっていたが、こちらにとってはただうるさいだけ。近隣の住民は困ってるんじゃないかとこちらが心配になったくらいだ。

 これがJの現状なのか

 後半になっても低調な試合内容は相変わらず。あからさまに「サッカーマガジン」を読んでいたら、しまいには友人から「試合を見ろ」とお叱りをいただく羽目になった。終了間際になると試合はやや荒れだして石塚らにイエローカードが出された。そしてフロンターレ大石が駄目押しのゴールを左隅に決め試合は決した。極め付けはなぜか勝ったフロンターレの今井監督が辞任した。

 国内外を合わせても、これほど低調な内容でスタンドがガラガラの試合には初めて行った。選手にとっては「観客がいないんじゃモチベーションが上がらないよ」という状態であろうし、観客にとっても「こんな試合内容じゃ見に行くのをやめよう」と思うだろう。まさに悪循環。試合中幾度となく、「7年前は大歓声の中をカズやラモスが走り回っていたんだなあ」という思いが自然とこみ上げてきた。当時、彼らは沢山集まってくれるお客さんがうれしくてたまらなかったという。今の選手達はそういったことを踏まえていない。危機感を持て、といっても実感がないかもしれない。フリューゲルスだけではなく、このままではいくつかのクラブは消滅してもおかしくない。

 ブームに振り回されたヴェルディ川崎は果たして東京で再生できるのだろうか?少なくとも5年は無理だと思う、こんな試合をしている限りは。ファンは熱狂を求めてスタジアムへ足を運ぶのだ。

 

 2000/9/7

 

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