Nationwide Division 1 99-00

Manchester City (1-1) Charlton Athletic

Scorer  Goater (31min.) , Newton (42min.)

     "Come On City !!!"

Maine Road , Manchester

Sunday 19th March 2000 , Maine Road , Attendance 32,129


Manchester City

GK  Weaver

DF  Edghill , Tiatto , Jobson , Wiekens

MF  Pollock , Jeff Whitley , Bishop (Granville 61min.) Kennedy

FW  Taylor , Goater

Charlton Athletic

GK  Kiely

DF  Barness , Powell , Stuart , Tiler

MF  Newton , Kinsella , Hunt , Robinson

FW  Brown , Svensson (Pringle 65min.)


 <Match Report>

 ディヴィジョン1の上位決戦

 ディヴィジョン1の首位であるチャールトン・アスレティックをメイン・ロードに迎え撃ったシティ。しかしこの時点での両チームの状況は、全くと言っていいほど異なっていた。シーズン中盤までは、首位をシティとチャールトンが争う展開だったが、今年に入ってシティが勝てなくなり、このときには順位は4位にまで下降していた。チャールトンの方は快調に勝ち星を重ね続けて、2位のイプスウィッチとは勝ち点で12ポイントを放して、ダントツの77ポイントを稼いでいた。なおシティは64ポイント。これ以上、勝ちから遠ざかるとプレミア返り咲きが遠のいていってしまう。ディヴィジョン1からプレミアへの昇格枠は3つ。上位2チームが自動昇格となり、残り1つの座をかけて、3〜6位のチームがプレーオフをウェンブレーで戦うのだ。なんとしても自動昇格したいシティとしては、この試合で首位チャールトンを叩き、再びチームを勢いづけたかった。

 ところで、ロック・ファンにとってもこの試合は特別なのだ。というのは、オアシス(このとき来日中)のギャラガー兄弟は熱狂的なシティ・ファン。それに対し、ドラマーのアラン・ホワイトはチャールトン・ファン。オアシス・ファンでもある私は、そういう意味でもまた注目の一戦だったのだ。

 お前、オールド・トラフォードで見たぞ!

 この日、シティ-チャールトンよりも注目を集めるカードがあった。ノース・ロンドン・ダービー、つまりアーセナル-トッテナム・ホットスパーの一戦だ。この試合も見たかったのだが、資金難とシティの大一番を応援しに行こう、ということでメイン・ロードに行くことにした。

 試合の日にはシティ・センターのピカデリー・ガーデンというところから、メイン・ロード行きの特別バスが運行されている。試合の日になると、そこのバス停は水色の連中で溢れかえるので、どのバスかは一発で分かる。フィオ戦を一緒に観戦した友人と共にバスへと乗り込み、いざメイン・ロードへ!でも、家からシティ・センターまでのバスで不覚にもシティの帽子(別の友人がわざわざ東京まで送ってくれたもの)を忘れてきてしまい、このときはかなりへこんでいた。

 チケットを持っていない我々は、早速、数名のダフ屋と接触。その時、私と離れていた友人は、シティ・ファンに脅されていた。「お前、オールド・トラフォードで見たぞ!」。そう彼はシティ・ファンに面と向かって真剣に怒鳴られたのだそうだ(笑)。

 複数のダフ屋と接触したが、狙っていたキパックス・スタンドのチケットを持っているヤツはいなかった。キパックス・スタンドとはバックスタンドにあたり、このスタジアムでは唯一、2階席があるスタンドだ。

 いくら首位決戦とはいえ、資金難にあえぐ私は20£までしか出さないつもりだった。それなので、私は友人と交渉中だったダフ屋に言った。「おれは20しか出さないよ」。すると、それまで30などと言っていたダフ屋も態度を変え、あっさり20になった。交渉成立。民家の陰に連れて行かれ、それぞれ我々が20づつ支払うと、少々イカついダフ屋はそそくさと去っていった。

 ショーン・ゴーターのスーパーゴール

 スタジアム内にある売店でビールとホットドッグを買って、消化した後、スタンドへ。ゴール裏前から6列目。ゴールに近いのはいいけれど、フィールドの向こうサイドの距離感がつかめない。まあ、これはこれでいいか、ゴールに近いから。

 この日一緒に見に行った友人は、数週間前に行われた、ボルトン・ワンダラーズ-チャールトン・アスレティックをボルトンのリーボック・スタジアムで観戦済みだったので、チャールトンのGKはうまいということを知っていた。

 キック・オフ後、最初にチャンスを創ったのはシティ。ちょっと太りすぎのシティのFWテイラーが、右足シュートをエリアの角から放ち、惜しくも枠を外れた。7分には、チャールトンのGKキーリィがロングボールをジャンピング・キャッチした際に、着地がエリアの外に出て、シティにFKが与えられる。左サイドからのFK。キッカーは若きアイルランド代表ウィンガーのマーク・ケネディ。ボールはファーサイドのウィーケンスへと向かい、ゴールへ方向を変えれば先制、という場面だったが、彼のシュートは枠の外へ飛んでいった。17分には、この日のシティにとって最大のチャンスが訪れる。左サイドで得たFKを再びケネディがキック。ゴール・エリア内でフリーになっていたポロックがうまくヘディングを合わせる。「これは決まった」と思った瞬間、GKのキーリィが片手で辛くもボールを弾いたのだった。当にファイン・セーヴだった。

 その後、チャールトンが先制かと思われる場面があった。ペナルティ・エリア右サイドに、(たしか)右ハーフのニュートンがドリブルで持ち込む。彼はイングランドのU-21代表らしい。スピードとフィジカルの強さがある選手だった。その彼からのセンタリングを誰か知らないけどヘディングで合わせてシティのネットを揺らした。これは自分の目の前だったので、まさに痛恨の失点、といった感じだったが、ホーム・アドヴァンテージなのかオフサイドの判定。これには救われた。

 それからまもなく、やや左サイドに固執する傾向の見られたシティが右サイドから攻め込む。ハーフウェイ・ラインを少し過ぎたあたりの右サイドから、前方のスペースに放り込みが。そこへ走り込んだのが、ディヴィジョン1で得点王へとひた走る、バミューダ代表のショーン・ゴーター。ペナルティ・エリアの右隅当たりで、後方から来たボールをそのまんまボレー・シュート!ジャスト・ミートしなかったのがかえってよかったのか、キーリィの頭上をふわっと越えてゴール・ネットを揺すった。シティ先制!31分だった。あの体格でポスト・プレーを得意とするゴーターだが、スピードもまずまずあり、このゲームではスーパー・ゴールを挙げて今シーズンの得点を25に伸ばした。

 不運な失点で同点にされる

 これが首位を快走するチームの「運」なのだろうか?ハーフタイムまでわずか3分前、42分にシティは同点にされてしまう。チャールトンのMFロビンソンの放ったロングシュートが、なんとハゲのニュートンの頭に当たって角度が変わり、ゴールしてしまったのだ。ロビンソンのシュートにタイミングを合わせていたU-21代表GKのウィーヴァーも、同じ代表でのチームメイトであるニュートンに当たったボールにまでは反応できなかった。これには私も頭を抱えてしまった。しかし、すぐにスタンドからは暖かい声援が響く。「ウィーヴァー!ウィーヴァー!ウィーヴァー!」。これはよくシティ・ファンがやる応援なのだ。ウィーヴァーの「ヴァー」の音が高くなる。みなさんは分かるかな??

 これで前半終了。

 両チームともチャンス・メークするも得点ならず

 50分、52分と、立て続けにチャールトンのロビンソンが左サイドからのクロスとロング・シュートでシティ・ゴールを脅かす。シティも56分に、ゴーターとウィトリィがペナルティ・エリア内でワン・ツーを仕掛ける。しかし、ウィトリィからのリターン・パスは少々強すぎて失敗。その後、シティの攻撃的SBのティアットが左サイドをドリブル突破。ペナルティ・エリアにまで侵入し、DFを切り返しで半身かわして右足のシュート。これをテイラーが少しでも触ればゴールだったのに、見るからに鈍重な彼は必死に足を伸ばしたものの触れず。ボールは惜しくも枠から外れていった。

 61分、ジョー・ロイルはこの日いまいちだったビショップに代えてグランヴィルを投入。そして、鋭い突破が持ち味の、シティで人気ナンバー1ウィンガー、マーク・ケネディを左から右へとポジション・チェンジ。しかし、それでもどちらかというとゲームをコントロールするのはチャールトン。ニュートンがウィーケンスをかわし、フリーでシュートを放つもこれはウィーヴァーがセーヴした。

 81分にはチャールトンにとって最大のチャンスが訪れる。右サイドに侵入したロビンソンから完璧なクロスが入れられる。途中出場のプリングルは当てればゴールだったが、彼はなんと枠を外した。これには救われた。その後、終了間際にシティが立て続けにチャンスを創る。テイラーのエリア内からのシュートは枠を惜しくも外れる。CKからのゴーターのシュートも、キーリィのファイン・セーヴに合い、得点ならず。ここで試合終了。

 試合終了後、メイン・ロードは暖かい拍手に包まれた。私の感覚からすれば、ホームで引き分けて拍手でいいのか?という気がしないでもないが、やっぱり拍手なのだ。イングランドで試合を見て思うのは、試合の結果は関係なく試合が終わったら観客は拍手をするということだ。よほどひどい負け試合でない限りは、ブーイングよりも拍手が多いように思う。

 運良く2位に返り咲き

 ここで他会場の結果がアナウンスされる。2位のイプスウィッチが敗戦。「Yeahhhhh!」。一気に大きな歓声が沸き上がる。得失点差でシティが2位に返り咲いた!

 シティはシーズン当初に比べると、当たり前だがチームが洗練されていた。しかし、それでも中盤で細かくつなぐサッカーというよりも、相変わらずロング・ボールでの攻めが目立っていた。FWのテイラーは、得点ランキング上位に位置しているものの、あの太った肉体ではプレミアでは通用しまい。

 スタジアムを出ると、道は沢山の車で埋め尽くされていた。そこで、バスも動かないだろう、と判断した我々は、歩いて5分ほどのところにある練習場を見に行った。そこにはオアシス・レストランというカフェ兼レストランみたいなものがあり、そこで練習が終わった選手がファンに混ざって一緒に食事をしたりするのだそうだ。なお、オアシスが出資したからオアシス・レストランというのだ、という話も聞いた。

 シティは、本日行われる最終節のブラックバーン戦(アウェイ)に勝てば自動昇格が決まる。シティが負けて、3位のイプスウィッチが勝ってしまうと、プレーオフに廻されてしまう。Come on City!!!

 

 2000/5/6

 

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