J-League Division 1 , 1st Stage , 8th Match Day
Urawa Red Diamonds (4-2) Tokyo Verdy 1969
Scorer : Y Nagai (0) , Tuto (29) , H Nagai (52) , Tuto (79) , A Miura (83) , T Tanaka (89)

20001/05/06 , Komaba Stadium , Attendance [18,759]
Reds
GK : 16.Nishibe
DF : 2.N Yamada , 3.Ihara , 12.Nishino , 19.Uchidate
MF : 5.Donizete , 6.Ishii
1.5 : 18.Nagai (31.T Tanaka 72) , 8.Ono , 10.Adoriano (4.Tsuchihashi 65)
FW : 11.Tuto (9.Fukuda 81)
Verdy
GK : 21.Honnami
DF : 3.Nishida , 22.Nakazawa
, 14.Hironaga
, 2.T Yamada
MF : 10.H Nagai , 8.Kitazawa
, 29.Senuma
(9.Takeda 78) , 6.A Miura
FW : 43.Seki (16.Sakurai 34
) , 13.Ishizuka (20.Iio 45)
関係者入り口から堂々の進入
今シーズンJ1の舞台に返り咲いた浦和レッズの人気というと、それはもうすさまじいもので、駒場で行われる試合は売り切れに次ぐ売り切れ。もちろんこの5/6対ヴェルディ戦もそうであった。キックオフ4時間強前に僕が駒場に到着すると、すでにものすごい数のサポーターが開門を待って並んでいるという状態。あれには驚きを禁じ得なかった。
そんな中、僕らは堂々と清水スポーツの警備の横を通り関係者入り口から駒場に進入。レッズの広報、N村さん(こいつの態度が傲慢で腹が立ったがそこは押さえて)にパスをもらい、開門前から自由に行動ができるようになった。とはいえ、我々が行けるのはスタンドと関係者入り口までで、記者会見場、フィールド、記者席など本当に重要なエリアには行かせてもらえず。まあそれでも初めてネット関係のプレスにパスを発行してもらったのだから(とはいえ交渉など詳しいことは僕は全く知らないが)、これがそもそも画期的なことなのだ、と自分たちを納得させた。
我々が首から「STAFF」とプリントされたパスを首から下げた瞬間、いつも僕らを不愉快な気分にさせてくれるSミズスポーツの態度が一変。誰も彼も「お疲れ様でーす」などと言って来るではないか!人間とはこれほど権力に弱い物なのだろうか。なんと醜いものよのう。
移動し放題のパス
さてさてキックオフ前には今回の目的はほとんど取材し終え、バックスタンド上段に移動しここで試合を観戦しようと目論む。しかしここには我々の取材対象(スチュワードのみなさん)がおらず、それでは我々に気を使う立場となるSミズスポーツさん(ここは本来指定席なのに通路に僕らが立っていては悪いからね)に少し申し訳ないかな、などと思いキックオフ直前にバックスタンド下段へと下りていったのだ。階段を下って下段のスタンドに入った瞬間、「ウオー!」とすごい歓声。しまった・・・ゴールだ。というわけで永井雄一郎の先制ゴールを見逃してしまった。
駒場のバックスタンド下段は自由席のため、立錐の余地なく人が詰まっている。そこで今度は一度スタジアムから出てメインスタンドへと移動。そして29分、怪我を押して出場したツゥットがスーパーなゴールで2−0とする。自陣でボールを奪ったレッズが小野に繋ぎ、一気に前線のオープンスペースへロングボールを放り込む。やや右サイドよりに向かったこのボールを受けに全力疾走するツゥット。その時点で「あ!ツゥットの得意なパターンだ!」と感じた僕だったが、その先のツゥットのプレーは僕も含め、その時駒場にいたファン全員の度肝を抜かせるのに十分な物だった。猛ダッシュしながら右足を腰の高さ位にまで上げ、吸盤のように「ピタッ」とボールの勢いを殺して前へ落とす。と、次のステップで思い切りボールをゴール左隅に蹴り込んだのだ。呆然とするヴェルディDF陣に対して爆発するツゥットと駒場のスタンド。パスを下げたまま僕らは1ファンとなり、ハイタッチを繰り返してしまった(笑)。
ハーフタイムになると外へ出て、また取材を少し行う。それが終わると後半10分くらいに僕らは再びメインスタンドへ戻った。すると同行していた友人が「あれ!2−1になってるじゃん!」と言うではないか。たしかにオーロラ・ヴィジョンを見ると「永井 52分」の文字が・・・。ヴェルディのゴールに対してスタンドがあまりに静まり返ったために、試合を見ていなかった僕らは気付かなかったのだろう(笑)。
相変わらずの「停滞サッカー」を見せるヴェルディを下したレッズ
その後も試合は動いていく。65分にレッズは相変わらずボールを持ちすぎ、チャンスを潰していたアドリアーノに代え土橋を投入。ここで一点をレッズは守りきる流れに変わるかと思いきや、72分には「日本のオルテガ」を目指すという高速ドリブラーの田中達也をピッチに送り込む。ヴェルディがなんとか同点にしようと両サイドバックが上がったスペースを活かして、新星田中は面白いように左サイドを切り裂いていく。しかし、経験のなさを露呈しゴールを奪ったりアシストをするまでには至らない。そんな中ヴェルディも右サイドの西田、永井、飯尾などを中心にレッズゴールへと迫っていく。ところが78分、桜井に倒された土橋(?)が見事演技賞で桜井を退場に追い込む。これはかなり怪しいもので、副審が主審に内容を告げてからのレッドカード提示であったのだ。さらにこの日の主審は外国人であったため、副審とのコミュニケーションがどれほどとれていたかにも大いに疑問が残る。それ以外にもこのレフリーは、駒場の空気に飲まれたかのような怪しいレフェリングを繰り返していた。
これにキレたのが松木監督。タッチライン際まで出てきて大声で審判に罵声を浴びせる。キーチャンも怒りを露わにしていた。何はともあれ追いつめられてしまったヴェルディ。キレた松木が送り出したのは、タケチャンだった。タケチャン投入後まもなく、再びツゥットが爆発的なドリブル突破からシュートを叩き込み3−1。失点後、さらに必死に頑張るもののチャンスを作るには至らないタケチャン。それでも、やはりこのチームでは存在感が際立つ三浦淳宏がミドルシュートを叩き込み3−2。なんとか追いすがるヴェルディ。だがそれもここまでだった。ロスタイムにはついにルーキー田中達也がドニゼッチからのボールを押し込んで4−2。レッズはついに連敗脱出となった。
レッズは何よりもツゥットの復帰が大きい。小野伸二もツゥットの早すぎる動きだしに対しては、「水を得た魚」のように次々にボールを配球していった。小野→ツゥットのホットラインに加え、ターゲットマンとしての重みから解放された永井も存在感をアピール。この日の問題はそうなるとDF。先日のジュビロ戦でも感じたが、井原はもう限界を迎えているのではなかろうか。レッズ以上に重傷なのがヴェルディ。味方がボールを持っても誰も動き出さない。昨年同様の「停滞サッカー」を見せ続けているようでは、東京スタジアムに足を運ぶファンの心まで停滞してしまうのは時間の問題だろう。
歓喜に包まれる駒場の一角では、小さいながらも確実に「林コール」(ヴェルディの林健太郎はベンチにも入っていない)が巻き起こっていた。
2001/05/07