J-League Division 1 , 1st Stage , 1st match Day
FC Tokyo (4-2) Kashima Antlers
Scorer : N Kobayashi (11',52') , Ito (17') , Kelly (44') , Hirase (79') , Akita (89')
あれだけボロボロのスクーターでも、いざ売ってしまうと寂しいものです
2002/03/02 , Tokyo Stadium , Attendance [30,651]
Rating : ★★★★★★★☆☆☆
Tokyo
GK : 1.Doi
DF : 17.M Kobayashi , 15.Ito , 3.Jean , 5.Shimotaira
MF : 14.Yukihiko
(30.Baba 79') , 10.F Miura , 16.Miyazawa (7.Asari 84') , 24.N Kobayashi
FW : 19.Kelly
, 11.Amaral (9.Fukuda 71')
Kashima
GK : 21.Sogahata
DF : 2.Narahashi , 3.Akita , 4.Fabiano , 16.August
MF : 8.Ogasawara
, 6.凡犬 (25.Nozawa
45') , 18.Kumagai , 10.栗
FW : 30.T Suzuki (25.Aoki 62') , 13.Yanagisawa (9.Hirase 59')
2002J開幕
友人がタダでチケットを手に入れたので便乗して出かけたこの試合だったが、初春の飛田給には開幕を待ちきれない魑魅魍魎達が想像通りウヨウヨしていた。「アジアスーパーカップ」と力強くマジックで書き込んだ厚紙を掲げながら「アジア!この素晴らしい舞台を楽しみ、そしてよりよいものへと作り替えていきましょう!」などと叫ぶオッサン、東京サポの胸ぐらをつかみ「おれら誰か分かってんのか!?」などと脅しにかかる鹿島サポ(おそらく族上がり)など、普段町中ではあまり見かけることのできない光景がそこにはあった。
今シーズンの東京、注目点はズバリ練習場を小平に移転したということ。これ僕の母校の目の前。案内にも「錦城高校前バス停下車」としっかり書かれている。素晴らしい。原博美のサッカーは全く期待できないけど、ヤンカーに似たブラジリアンDFジャーンには是非とも活躍して欲しいものだ。
鹿島は23日のゼロックス・スーパーカップでPK戦の末、清水に敗れたが、勝ち負けよりもまず内容がお粗末。アジア選手権の関係でコンディションが悪すぎた。あれから約10日がたってのこの試合。昨シーズンのチャンピオンが、どれだけ持ち直してくるかという点に勝敗がかかっていたと言える。
やるじゃん小林
オープニングセレモニーで出てきた蝶野はどうでもいいとして、いよいよ2002年のシーズン開幕を告げるホイッスルが吹かれた。まず出だしは両チームともパスミスが目立つ。芝の感触やゲーム感覚を掴もうとしていた時間帯だったのだろう。だが、キックオフ後10分近くになると、鹿島の選手達が未だもたついている間に東京が攻勢を仕掛ける。ユキヒコ(?)のループ気味のシュートがバーに弾かれたと思えば、直後小林成光がそのユキヒコのクロスに飛び込む。チョンとニアで合わせてあっさり東京が先制。その後も順調に加点し、東京は前半を終えて3−0とまさかまさかの大量リードを奪った。
東京はアマラオ−ケリーのFWコンビもなかなかだったが、ユキヒコ−小林の両サイドもなかなかよかった。ユキヒコは既に東京には欠かせないプレーヤーの一人だが、逆サイドの小林は昨シーズンに比べ大きく成長した点が見られた。まず積極性が格段に増したこと。以前からドリブルには非凡なものがあったが、ベテラン奈良橋に果敢に勝負を挑んでいった点は評価できる。さらにインサイドに切れ込んでのプレーも悪くない。ここからのショートパスや、自らゴール前へ飛び出して行くプレーが彼に加わったため、東京の攻撃全体に厚みが増した。
凡犬は去るのみ
ジュビロと並んでJ最強クラブの呼び声の高い鹿島を相手に、なぜこれほどの大量点が生まれたのだろうか。最大の要因は東京のプレッシング→フリーランニングという理想的なイメージが見事にツボにはまったという点。鹿島の選手達がゲームにまだ馴染まないうちに、前線からプレスをかけ、ボール奪取後は後方の選手達が積極的に鹿島ゴール前へと飛び出していく。これだけならこれまでも東京の基本戦術であったリアクションサッカーと同じだが、そこに今シーズンは原テイスト(?)が加わっている。つまりこれまでは、前線のアマラオ、ケリーなどへ預けておいて「後はお任せ」という、いわゆる「イタリアン・スタイル」のカウンターがメインだったのが、今シーズンは中盤、ときにはDFの選手までが積極的に攻撃参加してくる。またアマラオ、ケリー、ユキヒコ、小林などは、比較的自由にポジションをずらしたり下げたり交換したりするために、相手DFとしてはかなり捕まえにくい。鹿島DFは、このように東京の選手達をマークしきれないうちに次々に失点を重ねていったのだ。
だが東京がよかっただけでなく、鹿島の方もチャンピオンらしさが欠けていたと言わざるを得ない。23日と比べると多少コンディション面では改善されたものの、本山(「栗」)、小笠原の出来がよくない。またファビアーノ、奈良橋などDFラインからのパスを幾度となく東京の選手にインターセプトされたために、次々にピンチが生まれてしまった。それをサポートすべきはボランチの熊谷と「番犬」本田のはずだが、熊谷はまだカバーリングで貢献していたとも言えるが、番犬は東京の中盤選手のランニングを全く防げず。あれではレイプ疑惑の「蛮犬」どころか「凡犬」である。仮に番犬に代わって中田浩二が出場していれば彼からの正確なフィードが期待できるため、今日はほとんど仕事のできなかった柳沢、鈴木隆行ももう少しマシだったかもしれない。それから鹿島の攻撃に置いて大きなオプションであるはずの、両サイドバックもふがいない。奈良橋は試合終了間際になってポストに当たったシュートがあったが、クロスが下手くそなのは相変わらずな上、パスミスや一対一で抜かれるシーンも目立った。アウグストに至っては攻撃参加の意図もあまり感じられない。チームメイトに「ディフェンスもしろ!」と怒られたのかもしれないが、ディフェンスだけなら相馬の方が上なのでは?後半から出てきた野沢、青木の若手選手は、今日初めて見たが、注目されているだけあって確かになかなかの技術を持っている。特に青木の素晴らしいロングフィードが印象深い。隠れ平瀬ファンとしてはヤツの久々のゴールもよかったかな。
今日は大勝につながったが、いつもいつもこのやり方で東京が勝てるとも思わない。むしろ後半の失点場面を見る限り、「守りに入ったら相当弱いな」という印象を受けた。いい時間帯でワンチャンスを確実にものにしているうちはいいが、仮に0−0の状態が続いたり、技術的には相手チームが的確なロングフィードを蹴ったり、プレスをかわしてショートパスを上手くつないでくる相手だと厳しいかもしれない。調子を戻した鹿島やジュビロ、清水を相手にした時が、今シーズンの東京の正念場だろう。
2002/03/02