J-League Division 1 , 2nd Stage , 15th Match Day 

Tokyo Verdy 1969 (1-0) FC Tokyo

Scorer : Nagai (13')

2001/11/24 , Tokyo Stadium , Attendance [36,052]

Rating : ★★★☆☆


Verdy

GK : 1.Kikuchi

DF : 3.Nishida , 22.Nakazawa , 44.Emerson , 15.Sugiyama

MF : 2.Yamada , 7.Y Kobayashi , 10.Nagai (16.Sakurai 74') , 19.Ogura (6."Akkun" Miura 55')

FW : 33.Marquinhos , (9.Take-chan 89') , 36.Edmundo

Tokyo

GK : 1.Doi

DF : 30.Mi Kobayashi , 4.Yamao , 6.Komine , 8.Fujiyama

MF : 5.Shimotaira (23.Kina 45') , 10.F Miura , 14."Yukihiko" Sato , 24.Ma Kobayashi (13.Kagami 69')

1.5 : 17.旧式スクーター

FW : 9.Fukuda (29 Toda 61')


 最終節の「東京ダービー」が、ヴェルディにとっては残留か降格かが決定する一戦となってしまった。まあこれまでスタジアムでヴェルディの試合は確か二試合見たが、たしかに降格争いしてもおかしくないほどの「停滞サッカー」をしていた。金をもらってプレーする選手達か?と思えるほどやる気が感じられない。唯一やる気を感じるのはスキルフルな永井と、たけちゃんのみ。その上、たけちゃんはやる気は感じさせてくれるものの、いかんせん下手くそときている。これでは仕方がない。また監督も酷かった。松木である。試合毎にメンバー、フォーメーションをいじくった結果、自らの命を縮めてしまった。

 ということでお得意のブラジルルートで、後期からはマルキーニョスとエメルソンが加入。しかし結果は相変わらず。クラブの金庫、スタジアムが空っぽになった上に、勝ち星は増えないまま。いつ見ても元気がないため、どうもインポだと思われる小見監督のさえない表情は続いた。

 とうとう降格有力候補にまで成り下がったベルデ〜に、なぜか突如とびきりのワールドクラスが加わった。「アニマル」エジムンドだった。彼の加入以降、明らかにチーム状態は上向き。さすがに鹿島の壁は厚かったが、なんとか最終戦で東京に勝てば、ほぼ自力で残留を決定できるまでに状況は好転していった。

 生で見るエジムンドは本当にうまかった。ボールを持たせたらスキルは天下一品。身長はそれほど高くなさそうだが、それでもハイボールの競り合いでは、うまく体を入れ替えてマイボールにしてしまう。アレックスを密着マークで苦しめた、悪役タイプの不細工DF、小峰でさえも幾度となくエジムンドに抜かれていく。(小峰以上に)不細工な3泥<サンドロ>に代わって出場した山尾に至っては、全く為すすべがない。彼の存在感は、スター不在のJリーグにあって、これ以上ないほど抜群だった。ダイブしたり倒された後、審判へファウルをアピールする姿、本能でプレーするあまり何度もオフサイドに引っかかる様、そして華麗なボールタッチ、そのどれもが「別格」だった。

 またヴェルディ自体も、「これがあのベルデ〜?」と思うくらい、前期に見た二試合とは異なって、チームとしてのオーガナイゼーションが多少構築された感があった。またディシプリン、そしていくらかのタクティクスも感じ取れた。例えば、四日市喘息に犯された元ストライカー小倉の起用はその一つだろう。全くキレがない上に運動量もない、その上シュートも無駄撃ちばかり。だがそれでも彼をスタメンで起用する意図とは?人気があるからではない。答えは、桜井を投入するため。ローギアの小倉をまず入れておき、相手をそのスピードに慣れさせる。そして後半になりさらに相手が弱ったところで、サードギアくらいのスピードが出せる桜井を投入し、相手を驚かせるのだ(笑)。素晴らしいタクティクス。さすがは「勝負師」小見さんだ!

 東京はというとアマラオ、ケリー、サンドロと、安物外国人がいないため、日本人だけでのチーム構成を余儀なくされた。それによって見事出場を果たしたのが、旧式スクーター鏑木だ。僕らの後ろに座っていた男性二人組に、「あの鈴木(鏑木を読み間違えたらしい)ってやつホントに下手くそだなあ」などとけなされる始末。サイドチェンジを狙ってはシュート回転でタッチラインを超え(普通右足でサイドチェンジを狙って、シュート回転になるやつはいない)、センタリングを狙っては5mでエンドラインを切ってカメラマンにぶつけてしまう。エンジンオイルでも交換しないとダメなようだ。

 また下平、三浦文丈の「払い下げ」ボランチも、もう潮時。序盤、幾度となくアグレッシブなヴェルディに押し込まれたのは、彼らのポジショニング、判断力、ディフェンス力が今ひとつだったことも要因だ。ヴェルディのビッグチャンスは半分以上、DFラインとボランチコンビの間に入り込んだ、永井を経由して生まれたものだったからである。飛び出しやドリブルばかり狙うのもいいが、ボランチらしい仕事もしろよ!文丈!

 まあ何にせよ、ヴェルディは首の皮一枚残して残留決定。試合後はロスタイムに入って出場し、1回くらいしかボールにタッチしなかった、たけちゃんがとても嬉しそうだったのが印象的だった。その後は選手会長のロン毛が、スーツで短時間スピーチを行った。「今年度はみなさまどうも応援ありがとうございました。〜」としばらく続いたが、そのロン毛の元日本代表が、「来年度、そしてそれ以降もここ東京をホームとし、一生懸命戦っていきたいと思いますので〜」とかなんとか言ったとき、辛辣なヤジが飛ばされた。「ベルデ〜はここに残ってもお前は残らね〜よ!」。

 チームは残留を決めた。だがこれからは、選手にとっての残留争いがまだ待っているのかもしれない。ちなみに警備員は来期以降も続投が決定しているのだが…。

 

 2001/11/24

 

 HOME   Come On!Ryan!