The 26th Japan Handball League , 7th week
Osaki Denki (29-26) Wakunaga Seiyaku
1st half (15-13) , 2nd half (14-13)

2001/1/14 , Tokyo Gymnasium (Sendagaya) , Attendance [???]
金を払ってハンドを見るのは中学以来
本当にハンドを生で見るのは久々だった。ネットで結果をチェックしたり、選手権やリーグ・プレーオフなどを教育テレビ(ハンドと言えば教育テレビ)でチェックしたりはしていたが、実際会場に足を運ぶのは、高校生以来だ。金を払って社会人の試合を見に行くなどと言うのは、実に中学二年生以来。あれ以来、97年の世界選手権熊本大会を経て、ずいぶん国内で活躍する外国人が増えたものだ。以前は韓国人ばかりだったのが、世界一流国であるフランスやロシア、他にもエストニア、アイスランド、スロヴァキアなど、多様な国から日本へ外人選手がやって来ている。外人選手の素晴らしいプレーを多く見られるというのは、ファンにとってもプレーヤーにとっても実に有意義なことだ。と同時に東欧マニアの僕としても嬉しい限りである。
ちなみにこの試合、湧永には二人の外国人選手が所属していた。東欧地域からはエストニア人のブルーノ・ブラマニス。彼は、僕がまだ高校でハンドをやっていたときから日本でプレーしている大ベテランで、年間「ベスト7(GKを入れて7人だから)」、「得点王」、そして「MVP」に輝いたこともある日本ハンドボール界のスター選手だ(日本ハンドにスターが存在するかはまた別問題)。そしてもう一人が、現役アイスランド代表、ダグル・シグルドソン。僕自身、彼のプレーは一度も見たことがないだけに非常に楽しみだった。
今回、一緒に行ったのはレッズでお馴染みのM田要。彼女の尻に轢かれ、ここ数ヶ月でUSJとディズニーランドを制覇したというこの男。この日も何かに取り憑かれているのだろうか、薬指にはシルバーのリングが光り輝いていた(ちなみに池袋で愛の営みを行うことが多いらしい)。また試合後、湧永のブラマニスに「ハゲ」と言ったのが聞こえたのか、思い切り鋭い眼光で睨まれ、危うく失禁しそうになった。
大崎電気はモンテディオ山形?
第1試合の二部リーグ、HC東京−大阪ガスは全く興味がないため、着いたのはこの試合終了間際。東京体育館内は予想通り空席が目立ち、客層はオールドファンと中高生、そしてそれぞれの社員がメインという、正に実業団スポーツの典型的様相を呈している。それでもオールドファンが多いだけにやはりサッカーよりも空気が濃い。よく一人でブツブツ言う声が横から聞こえてくると言えばだいたいその様子が分かるだろうか。
17時には両チーム選手が入場。元世界選手権優勝メンバー2名を有する本田技研が6勝0敗と無敗をキープする中、大崎電気が7勝1敗、湧永製薬が4勝1敗。本田を独走させないためにも、両チームともこの試合は落とせない。そういった状況もこの試合に対する僕の期待を高まらせた。
スポーツに理解のある高円宮殿下をスタンドにお迎えした後、いよいよスローオフ。僕が見ていた時は常に中位チームだった大崎を初めて目にするのも楽しみだったが、リーグで好調をキープしているだけあり、非常に良く組織されている。外人選手はいないものの、今季三陽商会から移籍してきた全日本の岩本、中川が非常に効いていた。Jリーグでたとえるならモンテディオ山形か。
序盤は湧永がリードするものの、粘り強い守備、オフェンス時の的確なボール捌きが功を奏したのか、前半終了間際にはついに大崎が逆転し15−13で前半を終えた。
シグルドソン噴火せず
さて僕がお目当てにしていた湧永のシグルドソンだが、195cmの身長を誇る割にはパワー不足。体格からして明らかにブラマニスとは違い、線の細さを感じてしまう。外人選手だけあって45°(フローターとも言う。チーム1のパワーヒッターがこのポジションをつとめることが多い)かと思いきや、そのポジションはセンター(すばしっこく視野も広い、オフェンスの仕掛け屋的存在)。試合を通じて3点しか上げることができず、期待外れとまでは言わないが、一流選手としては今ひとつの内容だった。ディフェンスでも相手のポスト(DF内に入り敵を引きつけたり、自らボールを受けシュートを狙うポジション。僕は主にこのポジションをやっていた)をフリーにしてしまったり、スピードでかわされる場面が何度かあった。
結局、試合は湧永がブラマニスの強打を活かしたシュートで、何度も2点差まで迫りながらも、要所要所で確実に加点した大崎に振りきられ、29−26と敗戦を喫した。名門湧永は伝統だった堅いディフェンスという看板を、逆に大崎に奪われるかたちとなってしまった。今後、再びチームを建て直し、3月のプレーオフではぜひシグルドソンの活躍で優勝を手にして欲しいものだ。
久々のハンドは実にスピーディ且つアグレッシヴで面白かった!
(試合後のコメント・要旨)
リホ・ブルーノ・ブラマニス(湧永製薬・エストニア) → 試合後に喫煙
「負けてゴメンなさ〜い。次は勝ちマ〜ス。(3月の)プレーオフは勝つよ。」
ダグル・シグルドソン(湧永製薬・アイスランド)
「今日はとても悪い試合。今月末のユーロ(スウェーデンで開催)はプレーする。ベストを尽くすよ」
2001/1/15