トムジェット作


『屁イ ジュード』

「人前での良い屁のこきかた」 トムジェット教授
「How to break wind」=「屁のこきかた」講座
 『あなた(女)が、とても洒落たバーのカウンターにいるとしよう。そこに、一人 の男があなたの隣りに座った。男は30くらい、ブラックスーツにオフホワイトのシャツ、胸元には細身の光沢の入った黒のネクタイ。髪は清潔感ただようベリーショート。見た感じでは商社のエリートビジネスマンというところであろうか。その男 は、何も言わずただ、琥珀色の液体が入ったグラスを傾けている。「とてもセクシーな男」、あなたは男の振る舞いに完全に酔ってしまった。しかし、男はあなたに構わずただウィスキーを飲んでいる。「ねぇ、私を見てよ。私だってこの辺では名の通っ た女よ」と、あなたが心の中でつぶやいたその時、男があなたの方に顔を向けてき た。『お嬢さん。この店は初めてですか。』あなたは高鳴る胸を抑え、落ち着いた声で「ええ」という。そして、男とあなたの甘い時間が流れ出した。「話し方もセクシー」 あなたは飲めないお酒を飲みながらそう思う。楽しい時間がすぎるのはとても速 く、閉店の時間がきた。男が『そろそろ店を出ましょうか。今日のお酒は私に払わせてください。』と、カウンターの席から立ち上がったその時、『プゥー』と音がした。おならである。あなたのムーディーな気持ちは一気に覚め、周りからは 失笑が聞こえてくる。男も明らかに動揺を隠せず、今までの落ち着いた雰囲気からは想像もできないような引きつった顔をしている。あなたは何もしていない自分まで恥ずかしくなり、その男をひとり残し、夜の街に消えていった。』

 いきなり最初から長くて申し訳ない。この話のように「屁」はひとつ間違えれば非常に怖いものである、というのを言いたくて、この話を紹介した。そんな悲劇をあなた達に起こしてほしくないということで、今回私の経験を生かして「良い屁のこきか た」を伝えたいと思う。
この非常に重要なテーマを全て伝えることは、スペースの都合上、不可能であ り、この講座では基本事項だけを伝えたいと思う。なお、全て知りたい方は「トムジェット著 『O・NA・RAを習お(NA・RA・O)』(全12巻) 桃色書店 18万9千円(税込み)」をお買い上げください。では、講座に入ろう。

 (1)おならを無音にする方法
これは基本中の基本。音の出るおならというのは、肛門から出るガスが湿った肛門の周りの皮膚を振るわせることにより発生する。したがって夏の暑 いとき、肛門周りに汗がついているときなどは音が出る可能性は極めて高い。しか し、肛門が乾いている状態に保つことは不可能であり、したがって我々人間は、常に肛門にウエット感を伴った状態で生活することを余儀なくされている。では、どうすれば良いか。要は肛門周りの皮膚を振動させなければ良いのであ る。私であれば右の尻を強くいすに押し付け、左の尻を浮かすというものである。ここで1つ注意しておきたいのは、利き腕、利き足があるように「利き尻」というものがある。私の場合はたまたま利き尻が右であるから右尻を押し付けたのであって、みんなが右という訳ではない。これは、一人でいるときに練習し、自分の利き尻を見つけ てほしい。また、立っている時はどのようにすればよいか、との疑問がある。これに対しても基本は同じ。ただ、立っていると難しいので、靴紐を治す振りをしてしゃがむか、前に物をわざと落とし、それを拾うかをする。しゃがんでしまえば、もうこちらの勝ち、かかとをいすのように利用する。つまり利き尻をかかとに乗せ放屁すればよ い。しかし、それでも心配な人のためにアドバイス。「ひょっとして音が聞こえるか も」と心配の人は上記の方法を使い、おならをしながら何気なく咳を1つすればよい。注意としては、「あせらないこと。」尻を上げる時もあくまでもゆっくり上げることが重要である。咳にしてもわざとらしくしないこと。

 (2)「絶対してはならない状況下」での屁の対処の仕方
絶対にしてはならない状況下とは、「就職の面接」「彼女と二人で車でいるとき」「エレベーター」などがあげられる。(1)の方法で9割成功すると思うが、万が一に音が鳴ってしまった場合を考える。こういう場合は「ポーカーフェイス」を貫き通すこと。逆に絶対してはならないことは「苦笑い」「引きつった表情」をすること。誰が見てても今のおならは君しかいないという状況に陥ってもまったく表情を変えない、「知らぬ存ぜす」を貫くこと。そのうちに周りの人も「あれ?今のはおならじゃなかったのかなぁ」と思うようになる。しかし、みんながみんなそう思ってくれれば良いのだが世の中そう甘くない。「今、おまえ屁こいたやろー」「絶対した、絶対した」と周りから言われても動揺 しないこと。それに対する返答として「今、音したか?」とか「やめてや、そんなんせえへんよー」とかいいながら、軽く流す。この場合してはならないことは「怒る」こと。怒った瞬間、周りにはおならをした犯人だとばれてしまう。私の経験を紹介しよう。私には前に彼女がいたのだが、彼女の前では1回もおならをしたことが無かった。しかし、過去に一度、二人でローソンで立ち読みをしていた時にとても大きなおならをしてしまった。その瞬間、彼女が私の顔を見たのが分かった。それにより私は、一瞬表情を変えそうになったが冷静になり、何も無かったように雑誌の続きを読んだ。結局、その場はそれで成功した。

 (3)日ごろの心がけ
日ごろの心がけとしては、表情を変えない訓練をすること。注意でずっと言い続 けている事は、「ポーカーフェイス」である。そして、服装での注意点では「きついズボン」をはかないこと。女性では「タイトスカート」や「ピッタリとしたズボン」も避けたいところ。「じゃあ何を着てデートに行けばいいのよ」と女性からは文句が出るかもしれない。しかし、あえて苦言を呈そう。昔のことわざで「聞くは一時の恥、こぐは一生の恥」「こぐなら着るな、着るならこぐな」というものがある。おならにはくれぐれもご注意を。

 (4)おならの未来
時と場合によっては命取りとなる「おなら」。某製薬会社で「ガスピタン」という薬が販売されているのを見てみると「おなら」は非常に怖いものだというのが分かる。しかし、私にすれば薬でおならを出ないようにするのは邪道と考える。おならはうまく扱えば笑いのネタにもなるし、自分の部屋やお風呂の中でする分にはとても楽しいものである。これからもおならをする機会が多々あると思う。(私はこれを書 き ながら10回以上おならをしている)しかし対処の方法さえ知ればそんなに怖がることはありません.

これにて本講座は終了しますが、しっかり復習しておいて下さい。みなさん「良き屁を、Have a nice a gas!!」


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