
【歴史】
陽湖拳の歴史は古く、宗の時代にまでさかのぼるという。
時代が下り道教と仏教を伝えた張伯端という、有名な仙人によって改良が加えられ、
現在に伝えられる形にまとめられたらしい。
張が伝えた陽湖拳は、道教と仏教の思想が含まれている。
その後、数代を経て清の時代に陳某という盲人に伝えられていく。
陳は盲人でありながらも、技術に優れよく匪賊(盗賊)と戦ったという。
常州で街を守った英雄でもある。
弟子も多く、現在でも陳の流れの陽湖拳を継ぐ人はいる。
・・・が、全伝を授けられたのは、高弟の孫全大を含むごく少数であるという。
孫以外の伝人も容易に弟子をとらず、限られた極僅かな一部の者にのみ伝えていったらしい。
孫全大も、掌門人である周泉根の他に、僅か2〜3人の弟子を育てただけだった。
しかし、僅かに伝わっていく中でも、常州市周辺で陽湖拳を学ぶ人はおり、
独自の発展をしながら、各伝承者各々がバラエティに富んだ内容を伝えてゆくようになった。
そうした経緯があってか、一時期、常州市周辺で陽湖拳はかなり栄えたと聞く。

【内容】
陽湖拳の内容はどのようなものがあるのだろうか。
常州周辺で伝わっているものを、全て集めると、なんと五百種もの套路が伝えられているという。
最近になって、中国武術協会が保存の為に調査を行い、
百名以上の陽湖拳拳師から、百種以上の套路を確認し収集した。
その時の資料を、極秘で見せてもらうことができたのだが、
特徴的な共通点として、一人の陽湖拳拳師が二〜三種の套路を伝えている事が多かった。
現在、常州市陽湖拳研究会では数多い套路を整理して、その中から三十種以上の套路を伝えている。
私達が学び残した套路も、常州市周辺の県にて伝承されているという。
孫全大から周泉根老師に伝えられたものを列記してみよう。
01、五虎拳
02、金台手
03、金槍手
04、提玲手
05、小梅花
06、興唐拳
07、八黒拳
08、美人拳
09、酔八仙
10、武松脱拘
11、独肩尼姑
12、猴拳
13、地堽拳
14、天堽拳
以上が徒手である。
兵器は下記の通りである。
01、武十回・・・刀
02、獅子楼・・・刀
03、陰陽双刀
04、麒麟双錘
05、流星錘
06、九節鞭
07、関公大刀
08、八卦剣
09、少林十八棍
10、梅花槍
その他。
01、蛇拳
02、猫拳
03、小楊家手
04、尚翁拳
05、伏虎拳
06、六合燕青拳
07、双匕首
08、鞭棍
09、賊杆
10、青龍宴月大刀