双手剣

双手剣は、両手で一本の剣を持って操る独特のもので、日本の剣術に似たところがある。
剣の形状も、形そのものは変わらないものの、全体的に大きく作られている。
把手の部分は30センチ近くもあり、刃の部分も1メートル近くある。
当然、その分だけ重くなり、操るのも一般の剣よりも困難となり。
中には、刃のあつさが1センチもある、とても重量感のある剣もありました。
双手剣を使いこなすには、相当の筋力が必要で、まさしく豪傑に相応しい兵器です。
以下に、私達が学んできたものを紹介しましょう。

降龍双手剣(通背門)
祁氏五行通背拳小架式の修剣痴が、日本の剣術を研究して創始したもので、
瀋陽にて伝えられてきました。
現在に至っては、鄭剣鋒師父によって伝えられています。
修剣痴が、日本剣術を研究した成果の一部は、通背刀にも受け継がれていますが、
主な技法は、降龍双手剣と通背伏虎双手刀に、受け継がれています。
降龍双手剣は、動作が激しく起伏に富んでいて、かなり難易度が高いものです。

web特別講座公開中

形意双手剣(形意門)
北京の形意拳大家であった劉龍が伝えたものです。
劉龍は、師弟である劉燿茂師兄に伝え、現在に至っています。
形意拳に伝えられているものだけあって、基本はやはり五行剣となっており、
他にも数種の単式技法と、套路が一つ伝えられています。
剣の持ち方は、日本の剣術とのそれとは異なり、左手を前にして持ちます。
これは、形意拳の三体式を応用しているためです。
全体的に力強く、ダイナミックに一撃一撃を重く用います。

web特別講座として紹介しています。

双手純陽剣(太極門)
甘粛省の内家拳大家であった王天与の父、王福辰が北京にて学んできたもの。
元々は、清朝末期の太極拳名家、巴潤之が伝えていた。
現在は、蘭州の葉建渊ほか、僅か数名が伝えるのみとなっている。
内容は、八十一勢の套路が一套伝えられている。
動作は、太極拳のようにゆっくりと柔らかく行う。
特に身法を練るのに適していて、優れた練功法だといえる。

酔酒純陽剣
由来は、未調査のために不明。
私達が滄州にて王老師から学んだもの。
双手剣の技法に加え、酔拳の歩法や身法が含まれた、非常に珍しい技法。
全部で六段という長い套路で、時に柔らかく、また時に激しく動き、
跳躍動作も多く含み変化に富んでいる。