僕がPIXY(ストイコビッチ)と出会ったのは、1994年に彼がグランパスに移籍してきて始めての公式戦のサンフレッチェ戦だ。この時点での僕のPIXYに対する知識は何もなかった。ただ、当時グランパスは今よりも弱かったし、PIXYの前に所属していた元イングランド代表のリネカーが活躍できないまま退団し、今度の外国人は大丈夫か?という思いで試合をみていた。そして、PIXYのデビュー戦はというと、衝撃的なデビューとなった。それは、活躍したわけではなく前半16分にラフプレーでイエローカードそして、その2分後に今度は主審にクレームで2枚目のイエローでなんとデビュー戦なのにわずか前半18分で退場となってしまった。この試合をTVで見ていた僕も、この外国人も活躍できないのか?と思った。それからしばらくは、時々すごいプレーを見せるが相変わらず審判にクレームをつけたりして退場を繰り返す姿しかPIXYは見せてくれなかった。
しかし、PIXYはベンゲル監督が就任した頃から変わった。審判へのクレームや相手のラフプレーにも我慢したし、味方には相変わらず怒鳴ることもあったけど以前の明らかにいらついている姿とは違った。また、プレーもスーパープレーを試合の中で何回も見せてくれた。その頃からTVでもPIXYのことが取り上げられ母国ユーゴスラビアが内戦のため一切の国際試合を出場できないことやケガにかなり苦しんだことを知って、そんな中でもこの日本ですばらしいプレーを見せてくれ、米国がユーゴを空爆すればユニホームの下に抗議の文を書いたTシャツを着たりするPIXYのことが好きになっていって応援するようになった。
そんなPIXYも来年の6月での引退を口に出すようになってしまいとても残念だが、プレーの内容は今でも相手DFをスゴイとしかいいようのないプレーで抜いたり、絶妙のスルーパスを出してくれる。先日のオールスターでもオリンピックに行く若い世代の選手がMVPをとればいいといっておきながら、最後のFKをきっちりと自分で決めて大活躍でMVP・・・。改めて、まだ引退しないで欲しいと思った。引退後はユーゴの代表監督になるようだが、その成り行きも相変わらずユーゴは内戦の危機がぬぐい切れずになかなか代表監督を引き受けてくれる人がいないという理由もあったらしい。そんな中でも母国を愛すPIXY なんとカッコイイことだろう。ぜひ2002年のW杯でもユーゴを率いて頑張って欲しい。
日本にいる間に僕にとって最も印象に残るSOCCER PLAYERになったPIXY・・・・
今後もずっと応援していきたいと思っている。
<PIXYとの出会い>