観戦レポート2003

●6月22日(日):ミドルディスタンスチャレンジ第3戦(神奈川・日体大建志台)

 昨年に続いて今年も開催された中距離サーキット「Middle Distance Challenge」第3戦を観戦した。6月22日はちょうど夏至の日で18時近くでもまだ明るく、日中の暑さが残っていた。そんな中17時45分から第1レースのOP男子800mがスタートした。1分50秒台を期待したが、1分51秒96だった。第2レースは男子1500m。注目選手は昨年の同レースで日本歴代5位の3分39秒86をマークした小林史和(NTN)だったが、今年はあまり調子がよくないようなので、3分45秒を切ればいいほうだなぁと思っていた。17時55分スタート。ペースメーカーは800mの和泉憲昌(アンビバレンス)だった。400mの通過は56秒1(昨年は56秒8:タイムはMiddle Distance Challengeホームページより)。ちょっと速いなぁと思った。そのペースについたのは小林とくろしお通信の選手(わからなくてすいません)だけだった。800mの通過が1分54秒6(昨年1分56秒4)、2周目の400mは58秒5(昨年59秒6)とまだペースが速かった。ペースメーカーはそこでお役御免となり、先頭は2人になった。ハイペースだったせいか、そこから徐々にペースが落ち、後続との差が縮まり始めた。1200mの通過は2分59秒6。この400mは65秒までペースダウンしてしまった。そのあたりから後続の選手の中で「R」のシャツの選手が一気に差を詰めてきた。ラストの直線で逆転かと思われたが、小林は何とか粘ってフィニッシュ。3分45秒17だった。「R」のシャツの選手は松原拓次(立命館大)3分45秒32の自己新だった。やはり小林は昨年ほどではないようだが、札幌での最終戦に期待したい。レース後ちょうど私の前でペースメーカだった和泉氏とこの大会主催の石井隆士氏が話していたが、やはりオーバーペースだったようだ。和泉氏によれば、ペースが落ちてしまうのを恐れたら、ハイペースになってしまったそうだ。石井先生も、400mが58秒でも前半が速く後半が落ちてしまっては、選手はきついというようなことを言っていた。一定のペースで走らなければならないのは難しい。ペースメーカーは重要な役割を果たすのだなぁと友人と話していたら、友人が「だからペースメーカーは報酬がもらえるのだ」と言ったのには納得した。
 第3レースは男子800m。今回最も期待したレースだ。日本選手権で1分47秒55の日本歴代5位をマークした笹野浩志(富士通)が1分47秒00の世界選手権B標準を突破するかどうかが注目された。他には日本選手権,このシリーズの第1戦と2レース連続で1分48秒台の中野将春(大塚製薬),1分47秒台の記録を持つ森祥紀(自衛隊体育学校)らが出場。18時10分にスタート。笹野は日本選手権など多くのレースで後方待機だったが、今回はさすがに記録狙いということもあり、ペースメーカーにピッタリと付いていた。このレースはペースメーカーが2人で、まず1人目が300mで終了。その勢いで400mの通過が51秒8。速いなぁと思ったが、粘れれば標準記録突破も可能だと思った。もう一人のペースメーカーは500mでコースアウト。そこから笹野が行くのかと思ったが、ややペースが落ちた。そこですかさず中野が先頭に出た。600m通過後、再び笹野の脚の動きが速くなり、中野と競り合う。ラストの直線で笹野がリードし、B標準突破を目指して突っ走る。これはいくか?ギリギリか?と思いながらタイマーを見つめた。43,44,45…。1分46秒から47秒にかわった直後にフィニッシュ。すぐに記録が発表され、惜しくも笹野は1分47秒62。しかし今季2度目の47秒台と好調さがうかがえた。惜しくも破れた中野は1分48秒00の自己新だった。森は1分48秒32の今季ベスト。「寺田的陸上競技Web」の日記によれば、「今レースは最終戦へ向けた調整という位置づけ」だったらしく、「身体が重かった」らしい。それで47秒台なのだから、最終戦の札幌(7月2日)では46秒台が期待できる。
 最終レースは女子800m。日本選手権で2分02秒10の日本新記録をマークした西村美樹(東京学芸大)が、2分01秒40の世界選手権B標準を突破するかどうかだった。