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 発病時



4月後半から、体にだるさがあった。風邪を引いたかのような倦怠感、
筋肉痛のような体全体の痛み。足の裏まで痛いなんてどういうこと?
熱も38度を超えていた。
その日が一番しんどくて、並の風邪じゃないに違いないと判断した私は 早速病院に駆け込んだ。

先生は若い先生で、どこを見てるのかわからないうつろな眼をした人だった。
最初は心配だったけど(失礼な)正確な判断をした先生だなぁと、今になれば思う。
なぜなら、膠原病という特殊な病気は、判断を下すのに かなりの経験と慎重さを要するので、
ヤブにかかれば正式な判断を下すまでに1年かかったりする人もいるのだ。
(注;ただし、膠原病疑いの場合、(特定できる検査結果が揃わなかったり)
どんな医者でも時間がかかる場合はある。)

実際、私も何週間前かに足が痛いとここに来て、血液検査をしてもらったのだが、
その時にかかった医者は、「血液検査も異常ないし、きっと使い痛みでしょう」
と言ったのだ。幸い、私の場合はそうやって間違った判断を下されても
すぐに症状が出たからよかったけど、靴ずれと信じこんだまま症状が出なかったら、
早期発見ができなかったかもしれない。

おっと、話を戻しましょう。
その若先生は、例のうつろな眼で私を見、「人より頻繁に内出血できませんか?」
と第一声を発した。いやぁ、内出血の多さを比べたことないからなぁ。
と思いつつ、
「???」マークを頭一杯にして「そうかもしれません」と答える私。
「あなたの場合は血小板が極端に少ないので、あ、血小板というのは、
ケガがあったときに血を固まりやすくするんですけどね。だから
あなたはケガをしても、なおりにくい、ということになるんです。」

と、説明してくれ、専門の先生に診てもらう必要があると、
紹介状を書いて私に渡した。

最後の最後まで「???」が消えないまま、病院を後にする私。
そして、その紹介状先の病院に行って血液検査をした結果は
「膠原病疑い」というものだった。
あいにく、その日は専門の先生がいなかったので、代わりの先生が
私に当たることになったんだけど、その先生曰く
「膠原病です!一生の病気です。慢性です!」
と、やたら!マークをつけて元気一杯に言ってくれた。
詳しい説明は今度正式な受診の時に、専門の先生に聞いてください
と言われ、放心状態のハニワ顔のまま家に帰る。

そして、ハニワ顔が抜けきれないまま、パソコンを立ち上げ、
膠原病と検索して引き出された情報をしらみつぶしに見た。
今思えば、あの時ほど何かに集中したことはなかったような気もする。
何かにとり憑かれたかのようにひたすらにサーフィンした。 だけど、聞いたこともない病気をいきなり告げられて、
平然としてる方がおかしいというもんだ。
HPを見て、仲間がいたことがわかっただけでも、少し肩の力が抜けた。

HPの中の人達はいろんな人がいた。
腎臓を侵されて透析をしなくてはいけない人や、
心臓カテーテル検査をしなくてはいけない人、
入院を1年ごとに繰り返しているひと。etc・・。
これだけを見たら、とてもじゃないけど平常心を保てなかったけれど、
中には症状の軽い人もいて、発病しても通院だけでOKな人もいた。
だからそれが、楽観的な考えの手助けになったかもしれない。

なるべく症状の軽い方を想像しながら病院に行く。
そしてようやく、専門の先生、主治医とご対面したのだ!
いかにも冷静そうなそのメガネの先生は、挨拶をした途端、

「管理人さん、入院しましょうかぁ。」

と言ったのだ!思わずどこから出してるのか、というような声で
「は?」と言った私を、びっくりしたような顔で看護婦さんが見ている。
「今はね、管理人さんの病気が暴れている状態なんですよ。だから、
落着くまで、入院してもらわないといけないんです。」
と、冷静に言った。
放心状態の両親を横に、私は一番知りたいことを勇気を出して聞いた。
「あのぅぅ、仕事はできるんですか?」
そしたら今まで険しい顔をしていた先生の顔がパッと笑顔に変わり、
「もちろんできます。そのために入院しもらうんです。
それに何十人もの人を診てきてますから、安心してください。」
と言ってくれたのだ。

その先生の言葉で、正直安心したようなところもあったかもしれない。
もしその時、不安そうな先生の顔を見てとったら、きっともっと
病気のことを過大視したかもしれない。

・・・と今なら冷静に書けますけどねぇ〜^^ゞ
その時は余裕のかけらもありませんでしたからねぇ。
今は退院もして働きにもいけると先生にも言われたし、ホントに
ごく一般の人と変わらない生活をしてますけどねぇ。

だから、きっと発病した人は不安でしょうがないと思うし、
そう思う気持ちを少しでも軽くできれば、と思う管理人なのであります。



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