健康を考える
「健康ってなに?」と聞かれた時、みなさんはどう答えますか?健康についての全ての側面について、余すことなく説明することは容易ではありません。もっともふさわしいのはやはり、世界的な機関である、WHOが提唱しているものでしょう。健康とは身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であって、単に疾病または虚弱でないということではない。これはトップページで引用している言葉です。
特徴なのは、「身体的」、「精神的」、「社会的」という3つの側面について述べられていることです。社会的という言葉に私は感動しました。さらに、2001年4月7日に開催された、World Health Dayのテーマは、”Mental Health”でした。これは精神保健が世界的に重要視されるようになってきたことを示すものです。現実的に考えてみると、これら3つの側面について完全に良好な状態にあることはとても難しいことであると思います。完全に健康な人は、まずいない、と考えられます。いえ、むしろ現実的に存在することはない、と言えるでしょう。つまりWHO憲章が掲げる健康はユートピアのようなものであって、全ての人が目標とするべきものでしょう。
日本国憲法では社会権として、生存権、教育を受ける権利、労働基本権の3つの権利が規定されています。このうち生存権については、第二十五条で、全ての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有し、国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない、と規定されています。この条文は世界的に誇れる条文です。現在先進国で問題となっている社会福祉、社会保障について、50年近く昔に作られたものとは思えないほど丁寧に、細かく規定しています。
健康で文化的な最低限度の生活をナショナルミニマムといいます。ナショナルミニマムは社会保障を考える時に用いられる概念です。では具体的に何を、どれだけ、どうしたら、ナショナルミニマムを保障できるのかということはとても難しい問題です。今はこのことについての踏み込んだ議論は置いておきます。よく言われることは、所得の保障と健康の保障だ、ということです。所得の保障とは低所得者への生活保護、健康の保障とは医療サービスをいつでも受けられることです。確かにこの二つがあれば、健康で文化的な最低限度の生活が送れるような気がします。
生活保護は生活保護法によって国、厚生労働省が保障しています。医療については、日本では健康保険があります。そして日本は世界に類を見ない、国民皆保険を実現しています。さらに医療制度も充実しています。
次に医療制度を含めた、健康を守るための仕組みについて考えていきます。
キーワード
オリジナルにまとめてみました。
精神保健センター
セーフティーネット