車椅子太極拳を行う際の諸注意
車椅子の固定
車椅子太極拳の練習を行う時には、車椅子のストッパーをかけ車椅子が動かないことを必ず確認して下さい。ストッパーをかけずに行うと思わぬ事故のもとになります。
補助について
車椅子太極拳は、車椅子に坐った状態で太極拳を行いますが、上肢は一般の太極拳と大差ありません。
もちろん上肢の不自由な人もこの太極拳を十分楽しむことができますが、それには状況によって補助が必要になります。
そこで考えなくてはいけないことは、トップページで触れた意識の問題です。補助と意識にどんな関係があるかって? それがあるんです。
普通補助者は、あまり深く考えずに手を動かす補助をしていますが、車椅子太極拳を行う場合はそれでは早すぎるのです。もちろん補助者は何も考えてないわけではありません。しかし太極拳の経験の無い補助者が自分の感覚で補助をすると、つい日常の動作の早さになってしまいます。それでは動作が早すぎて意識がついていかないのです。意識がついていかないとどうなるのか?
太極拳はゆっくりした動きのなかで、意識.呼吸.動作の協調を要求します。意識が伴わない太極拳は、太極拳の優点(優れた点)の大半を失ってしまいます。
車椅子太極拳の補助をする時には、この点に十分注意を払う必要があります。
姿勢についての注意
太極拳を練習する際には姿勢にも注意があります。
それは当たり前の事ですが背筋を伸ばすと言う事です。特に気をつけて欲しいのが腰の位置です。
車椅子太極拳は椅子に座って行うので、どうしても椅子の背もたれに寄りかかってしまいがちですが、その時腰骨がまっすぐと本来の位置を保ってないと、背骨は正しいS字を形成出来ず「猫背」になってしまいます。猫背は内臓を圧迫し肩、腰の筋肉にも余計な負担をかけます。
正しい姿勢は、頭のてっぺんに糸をつけてその糸を真上に引っ張るような感じで背筋を伸ばします。その時に腰骨(特に仙骨)をまっすぐにします。
背筋を伸ばし腰を緩める。これが太極拳を行う際の姿勢の注意です。
何らかの理由により背筋をまっすぐに保つのが困難な方などは、意識で身体の内に一本のまっすぐな軸をイメージして行って下さい。
それだけのことでも、ただ何もイメージせず行うだけの間には、時と共に雲泥の差が出てくることでしょう。