◆陰陽應象大論篇第五.          (下線は原本)    H14.7月 金子吉一
黄帝曰く。黄帝曰. 

陰陽は天地の道也。万物の綱紀、変化の父母、生殺の本始、神明の府也。病を治するには必ず本を求む。
陰陽者.天地之道也.萬物之綱紀.變化之父母.生殺之本始.神明之府也.治病必求於本.

故に陽を積みて天と為し、陰を積みて地と為す。故積陽爲天.積陰爲地.   

陰は静、陽は躁。陽は生じ陰は長ず。陽は殺し陰は藏す。陰靜陽躁.陽生陰長.陽殺陰藏.

陽は気を化し、陰は形を成す。陽化氣.陰成形.      

寒極まって熱を生じ、熱極まって寒を生ず。寒極生熱.熱極生寒.    
寒気は濁を生じ、熱気は清を生ず。寒氣生濁.熱氣生清.    

清気下に在るときは則ちソン泄を生じ、清氣在下.則生?泄.    
濁気上に在るときは則ち瞋脹を生ず。濁氣在上.則生瞋脹.    
此れ陰陽の反作、病の逆従なり。此陰陽反作.病之逆從也.    
故に清陽は天と為り、濁陰は地と為る。故清陽爲天.濁陰爲地. 
地気上って雲と為り、天気下って雨と為る。地氣上爲雲.天氣下爲雨.  
雨は地気より出で、雲は天気より出づ。雨出地氣.雲出天氣.    

故に清陽は上竅に出で、濁陰は下竅に出づ。故清陽出上竅.濁陰出下竅. 
清陽はソウ理に発し、濁陰は五臓に走る。清陽發?理.濁陰走五藏.  
清陽は四肢に実し、濁陰は六腑に帰す。清陽實四支.濁陰歸六府.  

水は陰と為し、火は陽と為す。水爲陰.火爲陽.      
陽は気と為し、陰は味と為す。陽爲氣.陰爲味.  

味は形に帰し、形は気に帰す、気は精に帰し、精は化に帰す。味歸形.形歸氣.氣歸精.精歸化.
精は気を食み、形は味を食む、化は精を生じ、気は形を生ず。精食氣.形食味.化生精.氣生形.

味は形を傷り、気は精を傷る、精は化して気と為り、気は味に於いて傷らる。陰味は下竅より出で、陽気は上竅より出づ。
味傷形.氣傷精.精化爲氣.氣傷於味.陰味出下竅.陽氣出上竅.

味厚き者は陰と為し、薄は陰之陽と為す。味厚者爲陰.薄爲陰之陽.   
気厚き者は陽と為し、薄は陽の陰と為す。氣厚者爲陽.薄爲陽之陰. 

味厚ければ則ち泄し、薄ければ則ち通す。味厚則泄.薄則通.   
気薄ければ則ち發泄し、厚ければ則ち発熱す。氣薄則發泄.厚則發熱. 


壮火の気は衰え、少火の気は壮んなり。壮火は気を食み、気は少火を食む。壮火は気を散じ、少火は気を生ず。
壯火之氣衰.少火之氣壯.壯火食氣.氣食少火.壯火散氣.少火生氣

気味 辛甘は発散して陽と為し、酸苦は涌泄して陰と為す。氣味辛甘發散爲陽.酸苦涌泄爲陰. 

陰勝てば則ち陽病み、陽勝てば則ち陰病む。陰勝則陽病.陽勝則陰病. 
陽勝てば則ち熱し、陰勝てば則ち寒なり。陽勝則熱.陰勝則寒.   
寒を重ねれば則ち熱し、熱を重ねれば則ち寒す。重寒則熱.重熱則寒.    

寒は形を傷り、熱は気を傷る。寒傷形.熱傷氣.      
気傷られば痛み、形傷られば腫れる。氣傷痛.形傷腫.      
先ず腫れて後に痛む者は、形が気を傷る也。先腫而後痛者.形傷氣也. 

風が勝てば則ち動き、熱が勝てば則ち腫れ、燥が勝てば則ち乾き、寒が勝てば則ち浮き、湿が勝てば則ち濡瀉す。 
風勝則動.熱勝則腫.燥勝則乾.寒勝則浮.濕勝則濡寫.
天に四時五行有り。以って生長収蔵し、以って寒暑燥湿風を生ず。
天有四時五行.以生長收藏.以生寒暑燥濕風.

人に五臓有り五気を化し、以って喜怒悲憂恐生ず。人有五藏化五氣.以生喜怒悲憂恐.
故に喜怒は気を傷り、寒暑は形を傷る。故喜怒傷氣.寒暑傷形.     
暴怒は陰を傷り、暴喜は陽を傷る。暴怒傷陰.暴喜傷陽.      

厥氣上行し、脈に満ち形を去る。厥氣上行.滿脉去形.      
喜怒 節なら不、寒暑度に過ぎれば、生乃ち固から不。喜怒不節.寒暑過度.生乃不固. 
故に陰重なれば必ず陽、陽重なれば必ず陰となる。故重陰必陽.重陽必陰.     
故に曰く。故曰
冬 寒に傷られば、春必ず温病する。冬傷於寒.春必温病.
春 風に傷られば、夏ソン泄を生ず。春傷於風.夏生?泄.
夏 暑に傷られば、秋必ずガイ瘧する。夏傷於暑.秋必?瘧.
秋 湿に傷られば、冬がい嗽を生ず。秋傷於濕.冬生?嗽

帝曰わく、余聞く上古聖人は、人形を論理し、臓腑を列別し、経脈を端絡し、會六合に通じ、其経に従う。
帝曰.余聞上古聖人.論理人形.列別藏府.端絡經脉.會通六合.各從其經.

気穴 発する所、各名づくる處有り。氣穴所發.各有處名.
谿谷は骨を屬ね、皆 起こる所有り。谿谷屬骨.皆有所起.
分部 逆從、各条理有り。分部逆從.各有條理.
四時 陰陽、盡く経紀有り、外内の應、皆 表裏有りと、其信に然り乎。
四時陰陽.盡有經紀.外内之應.皆有表裏.其信然乎.

岐伯對えて曰く 岐伯對曰.

東方風生ず、風木を生じ、木酸を生じ、酸肝を生じ、肝筋を生じ、筋は神を生じ、肝は目を主どる。
東方生風.風生木.木生酸.酸生肝.肝生筋.筋生心.肝主目.
其天に在りては玄と為し、人に在りては道と為し、地に在りては化と為す。化は五味を生じ、道は智を生じ、玄は神を生ず。
其在天爲玄.在人爲道.在地爲化.化生五味.道生智.玄生神.
神天に在りては風と為し、地に在りては木と為し、體に在りては筋と為し、臓に在りては
肝と為し、色に在りては蒼と為し、音にありては角と為し、声に在りては呼びと為し、
変動に在りては握りと為し、竅に在りては目と為し、味に在りては酸と為し、志に在りては怒と為す。
神在天爲風.在地爲木.在體爲筋.在藏爲肝.在色爲蒼.在音爲角.在聲爲呼.在變動爲握.在竅爲目.在味爲酸.在志爲怒.
怒は肝を傷り、悲は怒に勝つ。怒傷肝.悲勝怒.
風は筋を傷り、燥は風に勝つ。風傷筋.燥勝風.
酸は筋を傷り、辛は酸に勝つ。酸傷筋.辛勝酸.

南方熱を生ず、熱は火を生じ、火は苦を生じ、苦は心を生じ、心は血を生じ、血は脾を生じ、心は舌を主どる。
南方生熱.熱生火.火生苦.苦生心.心生血.血生脾.心主舌.
其天に在りては熱と為し、地に在りては火と為し、體に在りては脈と為し、臓に在りては
心と為し、色に在りては赤と為し、音に在りては徴と為し、聲に在りては笑いと為し、
変動に在りては憂いと為し、竅に在りては舌と為し、味に在りては苦と為し、志に在りては喜びと為す。
其在天爲熱.在地爲火.在體爲脉.在藏爲心.在色爲赤.在音爲徴.在聲爲笑.在變動爲憂.在竅爲舌.在味爲苦.在志爲喜.
喜は心を傷り、恐は喜に勝つ。喜傷心.恐勝喜.
熱は気を傷り、寒は熱に勝つ。熱傷氣.寒勝熱.
苦は気を傷り、鹹は苦に勝つ。苦傷氣.鹹勝苦.

中央濕を生ず、濕は土を生ず、土は甘を生じ、甘は脾を生じ、脾は肉を生じ、肉は肺を生じ、脾は口を主どる。
中央生濕.濕生土.土生甘.甘生脾.脾生肉.肉生肺.脾主口.
其れ天に在りては濕と為し、地に在りては土と為し、體に在りては肉と為し、
蔵に在りては脾と為し、色に在りては黄と為し、音に在りては宮と為し、聲に在りては歌と為し、
変動に在りてはえつと為し、竅に在りては口と為し、味に在りては甘と為し、志にありては思と為す。
其在天爲濕.在地爲土.在體爲肉.在藏爲脾.在色爲黄.在音爲宮.在聲爲歌.在變動爲?.在竅爲口.在味爲甘.在志爲思.
思は脾を傷り、怒は思に勝つ、思傷脾.怒勝思.
濕は肉を傷り、風は濕に勝つ、濕傷肉.風勝濕.
甘は肉を傷り、酸は甘に勝つ。甘傷肉.酸勝甘.

西方燥生ず、燥は金を生じ、金は辛を生じ、辛は肺を生じ、肺は皮毛を生じ、皮毛は腎を生じ、肺は鼻を主どる。
西方生燥.燥生金.金生辛.辛生肺.肺生皮毛.皮毛生腎.肺主鼻.
其れ天に在りては燥と為し、地に在りては金と為し、體に在りては皮毛と為し、
蔵に在りては肺と為し、色に在りては白と為し、音に在りては商と為し、聲に在りては哭と為し、
変動に在りては?と為し、竅に在りては鼻と為し、味に在りては辛と為し、志に在りては、憂と為す。
其在天爲燥.在地爲金.在體爲皮毛.在藏爲肺.在色爲白.在音爲商.在聲爲哭.在變動爲哭.在竅爲鼻.在味爲辛.在志爲憂.
憂は肺を傷り、喜びは憂いに勝つ、憂傷肺.喜勝憂.
熱は皮毛を傷り、寒は熱に勝つ、熱傷皮毛.寒勝熱.
辛は皮毛を傷り、苦は辛に勝つ、辛傷皮毛.苦勝辛.

北方寒を生ず、寒は水を生じ、水は鹹を生じ、鹹は腎を生じ、腎は骨髄を生じ、髄は肝を生じ、腎は耳を主どる。
北方生寒.寒生水.水生鹹.鹹生腎.腎生骨髓.髓生肝.腎主耳.
其れ天に在りては寒と為し、地に在りては水と為し、體に在りては骨と為し、
蔵に在りては腎と為し、色に在りては黒と為し、音に在りては羽と為し、聲に在りては呻と為し、
変動に在りては慄と為し、竅に在りては耳と為し、味に在りては鹹と為し、志に在りては恐と為す。
其在天爲寒.在地爲水.在體爲骨.在藏爲腎.在色爲黒.在音爲羽.在聲爲呻.在變動爲慄.在竅爲耳.在味爲鹹.在志爲恐.
恐は腎を傷り、思は恐に勝つ。恐傷腎.思勝恐.
寒は血を傷り、燥は寒に勝つ。寒傷血.燥勝寒.
鹹は血を傷り、甘は鹹に勝つ。鹹傷血.甘勝鹹.

故に曰く、故曰.
天地は萬物之上下也。天地者萬物之上下也.
陰陽は血気之男女也。陰陽者血氣之男女也.
左右は陰陽之道路也。左右者陰陽之道路也.
水火は陰陽之徴兆也。水火者陰陽之徴兆也.
陰陽は萬物之能始也。陰陽者萬物之能始也.

故に曰く、故曰.
陰は内に在りて、陽之守り也。陰在内.陽之守也.
陽は外に在りて、陰之使い也。陽在外.陰之使也.

帝 曰わく、陰陽に法は奈何。帝曰.法陰陽奈何.
岐伯曰く、岐伯曰.
陽勝てば、則ち身熱し、ソウ理閉じ、喘あらく之が為に俛仰し、汗出ず而熱し、
歯乾き煩寃腹満を以て死す、冬に能て夏に能不。陰勝てば、則ち身寒し、汗出で、身常に
清く、数慄而寒、寒則ち厥す、厥すれば則ち腹満して死す、夏に能て冬に能不。
陽勝.則身熱?理閉.喘?爲之俛仰.汗不出而熱.齒乾以煩寃.腹滿死.能冬不能夏.
陰勝.則身寒.汗出.身常清.數慄而寒.寒則厥.厥則腹滿死.能夏不能冬

此 陰陽の更勝つ之変、病之形態也。此陰陽更勝之變.病之形能也.

帝 曰わく、此の二者を調ゆるは奈何。帝曰.調此二者奈何.
岐伯 曰く。岐伯曰.
能く七損八益を知れば、則ち二者調う可。能知七損八益.則二者可調.
此を用いるを知ら不れば、則ち早衰之節也。不知用此.則早衰之節也.
年四十而陰気自と半ば也、起居衰える矣。年四十.而陰氣自半也.起居衰矣.
年五十而體重く、耳目聡明なら不矣。年五十.體重.耳目不聰明矣.
年六十而陰痿、気大いに衰え、九竅利せ不、下虚上実し、涕泣倶に出る矣。
年六十.陰痿.氣大衰.九竅不利.下虚上實.涕泣倶出矣.
故に曰く、故曰.
之を知れば則ち強く、知ら不れば、則ち老ゆ、故に同じく出で而名を異にする耳。
知之則強.不知則老.故同出而名異耳.
智者は同を察し、愚者は異を察する。智者察同.愚者察異.
愚者は足ら不、智者は餘り有る、餘り有れば則ち耳目聡明、身體軽強、老者は復壮んに、壮者は益治る。
愚者不足.智者有餘.有餘則耳目聰明.身體輕強.老者復壯.壯者益治.
是を以て聖人無為之事を為し、恬憺の能を楽しみ、欲に従い志を於虚無之守りに快くす、
故に寿命は窮まり無く、天地と與に終る。 此聖人之身を治むる也。
是以聖人爲無爲之事.樂恬憺之能.從欲快志於虚無之守.故壽命無窮.與天地終. 此聖人之治身也.

天は西北に足ら不、故に西北の方は陰也、而人の右の耳目は左の明なるに如不也。
天不足西北.故西北方陰也.而人右耳目不如左明也.
地は東南に満た不、故に東南の方は陽也、而人の左手足は右の強きに如不也。
地不滿東南.故東南方陽也.而人左手足不如右強也.

帝 曰わく、何を以てか然。帝曰.何以然.
岐伯 曰く、岐伯曰.
東方は陽也、陽者其精上に於并る、上に於并れば、則ち上明而下虚、故に耳目を使聡明、而手足不便也。
東方陽也.陽者其精并於上.并於上.則上明而下虚.故使耳目聰明.而手足不便也.
西方は陰也、陰者其精下に於并る、下に於并れば、則ち下盛而上虚、故に其耳目不聡明、而手足便也。
西方陰也.陰者其精并於下.并於下.則下盛而上虚.故其耳目不聰明.而手足便也.
故に倶に邪に感じ、其上に在れば則ち右甚く、下に在れば則ち左甚し、此天地陰陽の全く能わ不る所也、故邪之に居、
故倶感於邪.其在上則右甚.在下則左甚.此天地陰陽所不能全也.故邪居之.

故に天に精有り、地に形有り、天に八紀有り、地に五里有り、故に能く萬物之父母と為り。
故天有精.地有形.天有八紀.地有五里.故能爲萬物之父母.
清陽は天に上り、濁陰は地に帰る、是故に天地の動静、神明之綱紀為、故能以生長収蔵し、終って而復始る。
清陽上天.濁陰歸地.是故天地之動靜.神明爲之綱紀.故能以生長收藏.終而復始.
惟賢人のみ上天に配えて以て頭を養い、下地に象りて以て足を養い、中人事に傍いて以て五臓を養う。
惟賢人上配天以養頭.下象地以養足.中傍人事以養五藏.
天気は肺に於通じ、地気は?に通ず、風気は肝に通じ、雷気は心に通じ、谷気は脾に通じ、雨気は腎に通ず。
天氣通於肺.地氣通於?.風氣通於肝.雷氣通於心.谷氣通於脾.雨氣通於腎.
六経は川と為し、腸胃は海と為し、九竅は水注之気と為す。六經爲川.腸胃爲海.九竅爲水注之氣.
天地を以て之が陰陽と為す、陽の汗は天地の雨を以て之を名づけ、陽の気は天地の疾風を以て、之を名づく。
以天地爲之陰陽.陽之汗.以天地之雨名之.陽之氣.以天地之疾風名之.
暴気は雷に象り、逆気は陽に象り、故に治天之紀に法不、地之理に用い不れば、則ち災害至る矣。
暴氣象雷.逆氣象陽.故治不法天之紀.不用地之理.則災害至矣.

故に邪風之至は、疾風雨の如し。故に善く治する者は皮毛を治し、其次は肌膚を治し、其次は筋脈を治し、
其次は六腑を治し、其次は五臓を治する。
故邪風之至.疾如風雨.故善治者治皮毛.其次治肌膚.其次治筋脉.其次治六府.其次治五藏.
五臓を治する者は、半死半生也。治五藏者.半死半生也.
故に天之邪気を感ずれば、則ち人の五臓を害し、故天之邪氣感.則害人五藏.
水穀之寒熱を感ずれば、則ち於六腑を害し、水穀之寒熱感.則害於六府.
地の湿気を感ずれば、則ち皮肉筋脈を害す。地之濕氣感.則害皮肉筋脉.

故に善く鍼を用いる者は、陰從陽を引き、陽從陰を引く、右を以て左を治し、左を以て右を治す、
我を以て彼を知り、表を以て裏を知り、以て過與不及之理を観、微を見て過を得、之を用うるに殆から不。
故善用鍼者.從陰引陽.從陽引陰.以右治左.以左治右.以我知彼.以表知裏.以觀過與不及之理.見微得過.用之不殆.

善く診る者、色を察し脈を按じ、先ず陰陽を別ち、善診者.察色按脉.先別陰陽.
清濁を審に而部分を知る。審清濁.而知部分.
喘息を視て、音聲を聴いて、而苦しむ所を知る。視喘息.聽音聲.而知所苦.
權衡規矩を観て、而病の主る所を知る。觀權衡規矩.而知病所主.
尺寸を按じ、浮沈滑?を観て、病の生ずる所を知り以て治す。按尺寸.觀浮沈滑?.而知病所生以治.
過ち無く以て診れば、則ち失不矣。無過以診.則不失矣.

故に曰く、故曰.
病之始めて起こる也、刺して而已ゆ可、病之始起也.可刺而已.
其の盛んなりは衰うるを待ちて而已ゆ可。其盛可待衰而已.
故に其の軽きに因りて而之を揚げ、其の重きに因りて而之を減らす、其の衰ゆるに因りて而之を彰にする。
故因其輕而揚之.因其重而減之.因其衰而彰之.
形不足の者は、之を温めるに気を以てし、形不足者.温之以氣.
精不足の者は、之を補うに味を以てす。精不足者.補之以味.
其の高き者は因って而之を越え、其高者因而越之.
其の下者は引きて而之を竭し、其下者引而竭之.
中満する者は之を於内に寫す。中滿者寫之於内.
其の邪有る者は、形を漬み以て汗を為す。其有邪者.漬形以爲汗.
其の皮に在る者は、汗而之を発し、其在皮者.汗而發之.
其の慓悍なる者は、按じて而之を収め、其慓悍者.按而收之.
其の実する者は、散じて而之を寫す。其實者散而寫之.
其の陰陽を審らかにし、以て柔剛を別ち、陽病は陰を治し、陰病は陽を治す。
審其陰陽.以別柔剛.陽病治陰.陰病治陽.
其の血気を定め、各其の郷を守り、血実せば宜しく之を決べく、気虚せば宜しく之をヒキ引くべし。
定其血氣.各守其郷.血實宜決之.氣虚宜驤之.

(?の字はユニコードには有りますが、こちらで表示出来ないようです。)


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