※初めに断っておきますが、このコーナーに限っては、私個人の経験を元に私的な意見が存分に盛り込まれております。もしも平均的・マニュアル的な情報が欲しいのであれば、そのような雑誌やホームページを見て下さい。また、具体的な学校名・講座名の記載は宣伝になるためしておりません。

 「短期間で完全マスター!」「週末のみの自由時間制だから自分の都合に合わせて」など、なるべく時間とお金を掛けずに技術を習得したい妻帯者・中高年者を相手にした宣伝をよく見かけますが、だまされないで下さい。確かに技術形態によっては短期間でマスターでき、臨床に役立つ技術もあります。しかしこれらの宣伝をしている多くの整体流派は実際にはマスターしきれない・あまり使えない技術である場合がほとんどです。もし可能ならばその技術の整体業界全体での評価を入手したり、実際に講義を受けた人の声を聞いたり、講義に体験参加してみてください。50万円以上かけて結局役に立たなかったという話もよく聞きます。慎重に選んでください。

 整体の資格を取得するためにかかる費用は、10万円台から200万円台以上まで流派によって様々です。中には同レベルの事をしているのに、総費用が数十万円も違う場合があります。特に専修学院で学びたいという場合はそれなりに費用がかかりますので下調べが必要です。専修学院を選択する場合、臨床実習がどれくらいあるのかよく調べてください。独立開業したいと思っても、臨床経験が無ければ技術的にも気持ち的にも前途は多難です。臨床実習の量というのも教育機関選択の一つの目安になるのではないでしょうか。

 どうしても短期間で技術を修得する必要があるという人は、様々な流派の養成コースにいくつか参加してください。良い技術と出会えれば短期間であってもある程度の実力はつきます。ですが覚えておいてください。整体の技術をプロとして自信を持って行うことが出来るようになるためには臨床での経験が不可欠です。いきなり一人で開業ということは私は技術的には無理に近いと思います。また、整体の仕事は他人の体を診る仕事です。こちらの裁量しだいで相手の心身状態が大きく変わり、時には人生をも左右しかねないのです。逆に言えば非常にやりがいのある仕事ですが、それだけ責任も大きいということです。安易な気持ちでは学べません。
 養成コースや各種講習会についての情報はたにぐち書店発行の「月刊手技療法」を見ればいいと思います。私の知る限り一番そういった情報が集まっている雑誌です。

 整体で生計を立てたいという場合に最良の方法は、整体を学ぶことと平行して柔道整復の資格も取得することが好ましいです。現在の日本の法律では整体は医療行為と認められていません。そのため、偏見の眼差しを向ける人がおり、また医療保険も利きません。医療保険が利かないとある程度の実力がない限り、それで生計を立てることは難しいです。整体の中でもレベルの高い技術と出会えたならばまた話も変わりますが、基本的には安定した生活と社会的に安定した立場を得るためにも、可能ならば柔道整復の資格を取得してください。


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