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■ 『はあとけあ』のこと ■
まつい心療クリニックは1997年7月に開設しました。そのとき以来、『はあとけあ』というミニコミ紙を毎月発行してきました。B4版1枚裏表2ページだけのささやかな新聞です。
この『はあとけあ』は、クリニックの待合室でだれでも無料で自由に入手できます。ミニコミと言いながらけっこう発行部数は多いのです。また、コピーするのも自由ですから、コピーのコピーも流布しています。
それで、もっと広範な人々にも読める機会をつくろうと、早い頃からインターネット上での公開を考えていましたが、インターネットが一部のマニアに限られていた段階は過去のものとなり、こうして広く普及してきましたので、「もうそろそろよいかな」と思って、ネット版『はあとけあ』の実現となったというわけです。
ミニコミ紙『はあとけあ』の内容は、すこし変わっているかもしれません。内容があまり医療機関臭くないのです。それどころか、硬軟さまざまとりまぜて、ふつうの新聞雑誌と変わりません。ただし、ちょっと硬派のコラムもあって、内容が難しいという方がいらっしゃるかもしれませんが。
こんな種類の刊行物になったのは、やはり身体の病と違って心の病が人間世界の中の病であり、しかも心の治療が社会的背景との関わりをもっているからです。
まつい心療クリニックは当初、阪神大震災を経験した直後の神戸で誕生しました。というよりも、震災で心の傷を受けた方々に対する支援をしていこうという趣旨で開設したのでした。「はあとけあ」というのは、深い傷を負った人々の癒しという意味だったのです。今でも私たちのクリニックのマークは、この「HeartCare」のロゴを使っています。
ご覧のように私たちのクリニックは「心療クリニック」という名をつけていますが、開設準備のころは、そもそも「心療」という名をつけてよいのかさえ確かでなかったのです。保健所の人でさえ「心療」という名を使うことを許可してよいか、すぐにはわからなかったほどです。それで、まつい心療クリニックは、少なくとも兵庫県ではじめて「心療クリニック」の名をなのるクリニックとなったのです。
あえて「心療」という名をつけ、同時に『はあとけあ』という刊行物を出すことにしたのは、もちろん、それまでの精神医療とはちがう心の医療・心のケアをもっと普及し前進させようということだったのです。「はあとけあ」という言葉は、私たちのクリニックの理念を集約するものです。
それとともに本紙『はあとけあ』のポジションには、心の病に人生を占領されてしまうのではなく、心の病など人生の一局面にすぎない、というところへ達してほしいという願いがあるのです。
最初はそんな余裕はないかもしれないけれど、クリニックの待合室で世間の四方山話の雑談をしてみる、そんな心のゆとりをもつようになってほしいものだ、それがこの『はあとけあ』の硬軟とりまぜた雑談的編集の姿勢なのです。
さて、本紙『はあとけあ』の内容をあらまし説明しておきましょう。各号は長短いくつかのコラムに分かれています。書き手もさまざまです。
まず、毎号1面に松井のエッセイがあります。患者さんはじめ人々に語りかけるつもりで書いているメインのコラムです。現物のハードコピー版『はあとけあ』では、とくに名をつけていませんが、このネット版では「松井律子の診察室」と名づけておきました。
同じ面には「今月の言葉」と「海声山語」というふたつのコラムがあります。「今月の言葉」は季節の言葉やその他、いろんな断章詞章・格言名言、また流行語などについてコメントしています。「海声山語」の方は、本紙編者の無題コラムです。その名の由来は、後に六甲山・前に大阪湾を控えた神戸の岡本で、海の声・山の言葉に耳を傾けようといったようなことです。
実際のハードコピー版『はあとけあ』の裏面には、3つのコラムがあります。ひとつは「Times Square」という主として時事的な問題を扱った硬派のコラムです。ふたつめは「待合室」という名のコラムで、こちらはすこしソフトな話題が載っています。3つめは「書評・紙魚の眼」です。これは本の紹介ですが分野は多岐にわたり、主として新刊の新書や文庫が多いようです。
もうひとつ、ハードコピー版には毎号、こぶた・ねこ・いぬの人語を話すらしい変な3匹が登場する「ひるさいどストリート」という5コマ(!?)漫画がありました。これに代わって2002年7月から「ねこみみGALLERY」というイラスト欄がはじまりました。どちらもサイトの容量その他の問題があり、残念ですが、ここでは掲載できません。
まあざっと、こんな内容です。わずか1枚の刊行物ですが、内容はごく多彩です。
このサイトでは、1997年7月の創刊第1号から最新号までの『はあとけあ』を収録していますので、発行分の全てを読むことができます。
最後に、「はあとけあ Archive」というこのパートの名前にある、アーカイヴ(Archive)というのは書庫のことです。ハードコピー版『はあとけあ』のバックナンバーをネット上で保管しておこうというわけです。読む人があれば、なんなら読んでもらえばいい――ようするに、そんなところがサイト管理者のスタンスです。
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