主要症候と疾患                                                 ホームへ

主要な疾患の徴候、症状について記載してありますが一般のかたむけに判りやすく記載してあるので専門家からみると異論を唱える方もいるかもしれませんがご配慮ください。なにかお気づきの点がありましたらメールを下さい。simanaka@dream.ocn.ne.jp

胸痛

当科を受診する患者の中で胸痛をきたす疾患として頻度の多いのは神経痛、筋肉痛、心臓神経症などであるがこの他、狭心症、心筋梗塞胸部大動脈解離心膜炎肺梗塞 、呼吸器の疾患である肺炎 、肺がん 、気胸 、肺結核 、胸膜炎、消化器では食道の疾患などがあげられる。これらの疾患を診断するために胸部X線写真、心電図などがふつうに検査される。しかし狭心症では発作中でなければ心電図に所見がでないこともありそれこそ神経痛や筋肉痛と鑑別できないこともある。しかしよくよく患者のはなしを聞くとわかることが多いので問診が非常に重要である。特に発作の前の行動、発作の時間、頻度などが診断の決め手となる。心筋梗塞や胸部大動脈瘤の破裂、解離などでは相当な胸痛なのでわかることが多いが、老人では注意が必要だろう。心筋梗塞でもめまい、息切れを主訴としてくる老人が意外に多い。呼吸器の疾患は胸部X線写真で比較的診断することが可能なことがあるが、結核と肺がんとかは非常にまぎらわしい。

動悸

動悸で多いのはストレス、自律神経失調症、神経症などでしょう。その他、期外収縮発作性上室性頻拍症心房細動心房粗動、心外性では感染、貧血、甲状腺機能亢進症や、気管支炎、肺気腫などの呼吸器疾患が多いでしょう。心拍異常によるものでは時として受診時には既に発作が消失している場合もありますので詳細な問診が必要になります。その他、ホルター心電図といって24時間携帯する心電図がありますのでその検査が必要になります。心臓が一拍のみドキンとする感じ、あるいは息が詰まる感じがするのが期外収縮です。これは治療しないことが多いですが心弁膜症や狭心症、心筋梗塞など器質的な疾患があると治療することがおおくなります。発作性上室性頻拍症や心房細動、心房粗動では普通は数分異常の持続した動悸が出現します。これらの発作が長く続くと非常に気分が悪いので病医院を受診せざるをえなくなるようです。心房細動は慢性になると症状が出なくなりますが、脳の血流障害が起き、脳梗塞(脳塞栓が多い)になる危険性が増大するのでしっかり血栓予防が必要になります。この時の薬がワーファリンといって納豆、や大量の緑黄食野菜があまり食べられなくなります。これは納豆などにビタミンKが含まれていてワーファリンと拮抗するためです。納豆自体は血栓予防効果があるといわれていますからワーファリンを飲んでいない人は心臓の病気があっても大いに食べて結構です。

咳で最も頻度の多いのは当院ではいわゆる風邪であろう。一般的に風邪とは急性咽頭炎、咽喉頭炎、急性鼻炎などである。急性鼻炎などでも鼻汁が気管のほうに落ち咳が出ることがある。特に副鼻腔炎いわゆる蓄膿症などでは長期に咳,痰がでることがあり、内科を受診することが良くある。肺炎になる症例で副鼻腔炎を合併していることがあるので要注意である。気管支炎 気管支拡張症 肺気腫 気管支喘息 肺炎、 肺結核肺がんなどでも咳がでるがうっ血性心不全でも咳を主症状として受診する場合があるので注意が必要である。これらを診断するには症状、発症時期、胸部X線写真、CTscan、喀痰の検査などが必要である。気管支拡張症は痰が朝方大量に出るのが特徴であり、肺炎、気管支炎を合併し易い。肺気腫と気管支喘息は兄弟のような関係にあり、ひどいと喘鳴が出現する。兄弟とはいってもまるっきり同じではありません.この二つの疾患はよく間違って診断されることがあり、治療がぜんぜん違うことがあるので専門医できちんと検査して診断、治療を受けてください。気管支喘息の治療はここ何年かで大きく変わってきています。内服なしに吸入療法が主体となってきています。

急性気管支炎では初期には咳だけだが少しして痰もでてくる。慢性気管支炎では咳、痰のみの症状の人がいる。気管支拡張症では朝方大量に痰がでる。肺気腫でも朝に痰が出るが粘液性で痰が出ると症状の改善を見ることが多い。痰は次第に膿性となっていくことがある。気管支喘息でも痰は出るがゼイゼイ(喘鳴)が主体である。大葉性肺炎では咳痰は軽度で典型的な場合は淡紅色またはさび色であるが量は少ない。肺化膿症では膿性の痰が大量に出る。しかも悪臭を放つ。肺結核では膿性な痰や血痰、喀血などもみられる。肺がんでも咳で気がつく場合もある。喀血、血痰を伴うことがある。心不全でも咳から始まり、痰がでて呼吸困難になることがあるので注意が必要である。