呼吸法記憶術のきっかけ・実施方法

はじめはスピーチなどで赤面し、考えていたことの十分の一ぐらいしか表現出来ず悩んでいたのがはじまりです。スピーチについては、この呼吸法記憶術とは別の、様々な方法によってどうにか人並みに出来るようになりました。しかしその後もスピーチやプレゼンテーション以外にも自分の上がり性を克服する方法はないか常に気にかけて自分なりに研究していました。
あるとき雑誌で「アメリカで野球の大リーガーも、メンタルトレーニングを重視している」という記事を読んで「これだ!!」と感じました。その記事でメンタルトレーニングの内容について簡単な紹介がありました。ひとことでいえばピンチになったピッチャーがバックスタンドの一番高いところにある旗を見て深呼吸することによって、挫折感を吹き飛ばし、リラックスして目の前の打者に集中し、実力を発揮出来るという内容でした。



この記事では簡単に「深呼吸」という説明でした。ピンチのときや、大勢のヒトの前で話すとき深呼吸をすれば良い、と言うのは子供のときから聞いていることです。しかしこの記事を読んだときこれまでとは違う感じのインスピレーションがわきました。それは精神分析など精神医学が進んでいる米国においても、最後の実践手段はごく単純な方法である「深呼吸」しかないのでは?という確信につながる疑問です。加えて日本では比較的なじみが深い、東洋武術、中でも太極拳における呼吸法、及びヨーガなどの健康術における呼吸法には常々注意を払って来ました。
単純に「深呼吸」といいますが、精神的に自分自身をクリーンアップするための呼吸は東洋武術にいう息を吐くことに重きをおいた呼吸法であると結論しました。この息を吐く要領は細く長く腹の中の呼気を全て吐き切る気持ちで行います。これだけです。付加えれば息を吐くときは若干唇をすぼめたほうが『細く、長く』しやすいと思います。



息を吸う方法は短くても、長くてもかまいません。しかしこのあと述べますが呼吸法記憶術は基本的に日常生活の細切れの時間を捕らえ、瞬間的に実践することがその本質であり、どちらかと言えば短く息を吸うほうが本筋です。つまり通勤・通学の歩行時、或いは時間待ちの短い時間を捉えて行うものです。しかし別の意味で長く息を吸うことの効力はより大きなものが期待できます。たとえば湯船に浸かってゆったりした状態で息を吐き出すタイミングと、吸いこむタイミングをほぼ同じにして実践する呼吸法は、やはり一日の疲れを取り、精神を開放させる大きな効果があります。
あえて呼吸法砥呼ばないのは、たとえば健康あるいはレクリエーションとしてのウォーキング時の呼吸法は大変有効ですが、同時に英語の単語を覚える、或いは完全に精神を空にして何かのきっかけにすることを第一としているからです。呼吸法記憶術は健康法ではなく、メンタルトレーニングということを強調しています。

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