大的場健康体育センター廃止に寄せる県民の声(利用者、議会、マスコミ)
利用者の声
○1955年連絡船紫雲丸事故で百人に余る小学生が溺死した。学校教育に水泳指導が必要と、学校にプール建設し水泳指導が行われ、泳げる人が増え、水の事故の件数も死者も減った。いま、金がかかるとプール利用が六、七月限られ、今年の小学一年生は天候も影響して三回しか泳げなかったという。水泳指導の軽視には、必ずいつかつけがくる。こんな折り、旧市内から通いやすく、離れたところからの交通の便もよく、浅いところ深いところもあり、使いやすいプールの閉鎖は納得できない。近くに福岡町プールがあるというが、360円の駐車料金を加え1回920円は高い。みんなが年中利用できるプールの存続を切に願う。(水任流師範 福家さん)
○大的場が廃止になるというので、次の会場を捜してみました。しかし、大的場のように便利な場所にあり、施設が充実していて、個人が低料金で利用できる施設はなかなか見つかりません。あらためて大的場は、重要な役割をになっていたと思います。心から存続を願っています。(50代 古澤さん)
○厚生省は、国の医療費を減少させるため、国民が日々健康を保つための運動等を奨励するよう、県に通達している。県が、国民の健康の維持向上に機能している大的場を廃止するとして、利用者の意見も十分に聞かないのは、国の方針にも反することである。県内医療費を抑制するためにも、施設の維持と、県民尾健康維持に県が責任をもって貴重な予算を投入すべきです。(30代 男性)
○大的場体育センターは、自宅から五分のところにあります。退職してから念願の水中ウォーキングに通っていいます。運動不足解消のためでもあります。家から近いのが何よりありがたいです。車は運転できないし、バスで通うのも大変です。また”童謡の民間施設も多くなったので”と県の方は言われますが会費が高くて行けません。地域の治安と完成のためにも健康体育センターとして存続してほしいです。(60代 K.
T.さん)
○このリズミング教室は、参加料もやすい上に、無料で子供を預かってくれるというので、参加してみようと思いました。バテすぎることなく、わかりやすく指導してもらえるし、子供と離れて不安にならない程度の時間で、心も体もリフレッシュできるのでがんばって続けようと思います、(20代 女性)
○三年程前、御厩町の県立プールの受付で「ここは25m以上泳げないと利用できません。身長も1.6m以上ないと無理ですね。」と言われました。戸惑っていた私(泳力ゼロ、身長147cm)に、「大的場センターだったら、どんな人でも利用できますからね。」とすすめてくれたのです。それ以来、私は大的場プールで歩き続け、正座ができるようになり、泳力は25mにもなりました。今は体力にも自信が持て、健康でいられることを感謝しています。(70代 村川さん)
○今まで、税金をたくさん納めてきました。やっと税金で恩恵をこうむるような施設にめぐりあって大喜びで、卓球、ヘルシー体操、水泳をしています。おかげですごく元気で、体力、気力も充実。施設がなくなると聞いてガックリ!私だけでなく、そんな人がいっぱいいます。すぐ近くのサンポートには、お金がいっぱい使われているのに…。税金の使い方を考えてほしいです。(60代 藤原さん)
マスコミの声
プールを利用する婦人たちに一万人もの署名を集めさせた原動力はいかにも無愛想な一枚の張り紙だったらしい。「…平成16年3月末日で廃止…」(香川県大的場健康体育センター)。四十歳以上の高松っ子なら大的場海水浴場を覚えているだろう。一度、閉じるとあくびが出るほど待たされる「開かずの踏切」を越えると、高松の子供に海を教えてくれた浜辺が広がっていた。いや、正確には広がると言うほどの広さでもなかったが、都市化が進んだ戦後の高松では子供が気軽に泳げる貴重な浜辺だった。明治生まれも大正生まれも、昭和生まれの高松っ子にも、海水浴といえば大的場だった。百年にわたって市民に愛された浜辺を閉鎖する時、代わりに建設されたのが同センターだが、それが財政難を理由に廃止される。その告知がたった一枚の張り紙でしかなかったことに利用者の多くが怒りを覚えたらしい。県の言い分ではセンターは老朽化し、利用者も年八万人と大幅減、年間維持費二億三千万円に対し収益六千七百万円。高松圏は三木町にも施設がある―。なるほど大変な数字だが、収益性が問題なら「県庁」も閉鎖しよう。ただでさえ市内中心部の空洞化が問題化し、すぐ隣のサンポートでは「にぎわい創出」に大枚五億を注ぎ込んでなお成果を上げられないくせに、目と鼻の先にある「八万人のにぎわい」を海に沈めるつもりとは驚くほかない。プールはここ数年ろくに補修もされず批判があった。商売なら「つぶれる店」の典型。県は四月に「にぎわい創出課」を設置したが、その前に県庁に巣くう「にぎわい喪失課」を見つけて廃止すべきだった。(四国新聞平成15年6月16日朝刊・一日一言)
香川県議会での声
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無所属高松市議会議員 植田真紀さん(7月2日 一般質問要約)
本市内に立地する大的場健康体育センターの主要施設の突然の廃止について。今年3月大的場健康体育センターを廃止するという県の方針は、利用者の声を全く聞かないままに決定され、突然の張り紙で通知された。この施設は、高齢者から児童まで幅広く利用されており、水泳、卓球、障害を持つ人のバスケットボール、ヘルシー教室など有効に利用されている。多くの市民の健康づくりと生きがいを生む施設として活用されているこの施設を廃止するというのはいかがなものか。廃止の理由に、利用者が減っているとあるが、水泳教室などの参加希望者は定員を超えており、もっと教室開催数を増やせば大きく利用者を増やすことができる。この施設が廃止された場合、高松市の施設で引き受けられるのか。鳥取県では、2億1000万円をかけて築年数がほぼ同じ施設を改修している。利用者が1万人近い署名を添えて県に存続要望したこともあわせて考えてほしい。健康づくりが重視される現代では、大的場健康体育センターはなくてはならない施設である。
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公明党香川県議会議員 猿渡孝次さん(7月6日 質問要約)
行財政改革推進プランと平成15年度行財政改革実施計画の中で、来年3月に屋内水泳プール、体育室、トレーニング室を廃止するという方針が決定された。その主な理由として、施設の老朽化が激しく改修に相当な経費が必要
、県立の施設として再投資の必要性を検討
、類似施設が多数整備され利用者が大幅に減少の3点が上げられている。3点については、現状ではそうかもしれないが、年間に8万人に及ぶ方が安定して利用しているという現実も考えなければならない。行財政改革を推進するにあたって、一番大事なことは、県民に対する説明責任である。早い時期に説明し、意見を求めなければならなかったのではないか。明確でないのは、廃止する検討段階で、なぜこの跡地利用について検討がなされなかったのかという点である。鳥取県では、県民の声を聞いて、県民プール廃止の決定を見直して、現在も使用している。
行財政、改革推進会議、県庁改革部会の議論が先行して、利用者、県民の声、意見が充分反映されていない。もっと時間をかけて、話し合いをすべきだ。(全文はこちら)
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共産党香川県議会議員 白川よう子さん(7月11日、陳情賛成討論要約)
大的場健康体育センターは県下唯一の健康診断と体育施設が一体となった県有施設である。プール利用者、体育室・トレーニング室あわせて約8万人が利用しており、開催されている各種教室も好評で、定員や教室数を増やしてほしいとの要望もある。託児施設もあり、子育て中のお母さんも利用できる。このように県民から愛されている施設を行革の一環として県民の声もまともに聞かずに一方的に切り捨ててよいのか。この施設が果たしてきた健康増進・医療費抑制の効果は計り知れない。改修の経費はどんな施設でも必要。鳥取県では県営プールを2億1千万円かけて改修している。環境立県という立場からも既存のものを長く大切に使用するお手本になることが求められている。「住民の福祉を増進する目的を持ってその利用に供する施設」として公共施設本来の役割を発揮させることが今求められている。
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社民党香川県議会議員 梶正治さん(9月19日、代表質問)
大的場健康体育センタースポーツ施設の廃止について。センターのスポーツ施設を廃止する合理的な理由はいまだに見あたらない。県有施設について、利用状況や県民福祉への貢献度、県財政への負担など、様々な面から機能評価を行えば、センターは有益な施設という評価になる。知事は、このような比較検討を行ったのか。もし行っているのであれば、その結果を公表してもらいたい。また、県有施設を作るべきか、存続すべきか、どの程度お金をかけるか、民間でやるのか直営でやるのかなどについて、知事の判断基準は何なのか。センターの利用者について、どのような形で合意を得ようとしたのか、話し合いの経過と結果をお尋ねする。この際、廃止方針の撤回と有効利活用の方向に方針転換することが県民の期待するところであるが、知事の現在の考えを伺いたい。
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無所属香川県議会議員 渡辺智子さん(10月7日、本会議一般質問)
大的場健康体育センタースポーツ施設の廃止について。(1)健康づくり中核施設について。平成14年度に策定された「健やか香川21ヘルスプラン」では、健康づくりの中核施設の調査研究機能の強化を図るとある。センターの廃止理由の一つに「最寄り型のスポーツ施設として使われている」ということがあげられていたが、中核施設としての機能を発揮させてこなかった県の運営姿勢に問題があったのである。センターの運営を改善し、中核施設としての機能が果たせるようにするべきではないか。そうでなければ、計画に書いてある「健康づくりの中核施設」はどこか。新設するのか。(2)健康科学センター整備について。国は、健康づくりに関する専門的かつ技術的中核施設としての機能を持つ「健康科学センター」を各県に1カ所ずつ整備することを進めており、既存施設の改修や他の施設と併設する場合でも補助対象になる。国の補助制度を活用し、健康づくりの中核施設「健康科学センター」として機能強化すれば、新たな施設を建設するよりはるかに安上がりになる。大的場健康体育センター廃止について凍結の考えはないのか?(全文はこちら)
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社民党香川県議会議員 小河雄磨さん(12月11日、一般質問)
大的場健康体育センターについて、「存続を希望する会」などの活動が県の説明会以後も存続して行われ、2回目の陳情が今議会開会直前に、約5000名の署名簿をそえて行われた。このままの状況で来年の3月を迎えると、県政に対する不信感を募らせることになる。存続を望んでいる方々と一緒になってセンターの今後について検討していただきたい。高松市や民間、NPOによる運営などの選択肢について、ノウハウを熟知している立場から共に考えることはできないか。存続可能な方法が見つかれば良いし、閉鎖するしかないという結果になっても、納得してもらうことができるのではないか。亀山学園については、移譲先検討委員会を設置して検討を進めているのだから、8万人の利用者のあるこの施設について、この程度のフォローはさほど難しいことではない。むしろ積極的にすべきではないか。
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