心の歴史
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初めて、心の病気の治療で病院を訪れたのはは23歳の時。そこは「精神科」ではなく、「神経内科」でした。かけおち同然で同棲を始めた彼の女性関係が原因で私の心は病んでいました。いつも精神状態が不安定で人と接することがイヤになり、毎日家に閉じこもっていました。以前から不眠症だった為、内科で「レンドルミン」という睡眠導入剤を処方してもらい、毎晩、服用していました。ある晩、2週間分のレンドルミンを一気に飲んでしまいました。その後のことは記憶がないのですが、彼の話では、ボーッとしたままカッターで手首を何度も切っていたそうです。このことを知った彼の母親が私を「神経内科」へ連れて行きました。そこで初めて「抗うつ剤」、「精神安定剤」、「睡眠薬」を処方されました。しかし、彼の女性関係に対する妄想は膨らんで行くばかりで、精神状態は改善されませんでした。けんかも日常茶飯事で彼に対して暴力をふるったり、物を投げつけたり、窓ガラスを素手で割ったり・・・ひどい状態でした。そのうち、彼も暴力をふるうようになり、殴る、蹴る、布団をかぶせられて首を絞められる・・・ということが増えていきました。かけおち同然で家を飛び出した為、両親、妹と連絡を取ることができませんでした。友人とも疎遠になっていた為、誰にも悩みを打ち明けることができずにいました。ただ、願っていたことは「死ぬ」ことだけでした。現実から逃れ、楽になりたかったのです。
ある晩、処方されていた薬を全部飲みました。「自殺未遂」です。布団に入ると、意識がだんだん薄れていきました。そこからは記憶がありません。異変に気付いた彼が救急車を呼び、病院に運ばれました。胃洗浄をほどこされましたが、お医者さんは「命の保証はできないので覚悟をしておいて下さい。」と彼に告げたそうです。次の日の朝、目を覚ますと病室のベットでした。薬が体内に残っていたのか、何時間も苦しみました。入院したのは内科だったので3日で退院することになりました。その足でE病院の「精神科」に連れて行かれました。初めて「精神科」というところを訪れました。