身近な病気と薬による治
療について
第一章
風邪をひいた時に抗生物質が処方されるのは風邪の原因の細菌を殺すためで
すが、実は風邪の原因の90%はウイルスで、ウイルスに抗生物質は効きません。ですから、確率から言いますと風邪の患者さん10人が抗生物質を飲んでも1
人にしか効かないことになります。ではなぜ抗生物質が処方されるのかといいますと。
@風邪の原因の90%はウイルスだといいましたが残りの10%は細菌であるためその10%の可能性に賭ける。
A発熱やノドの炎症で抵抗力が落ちているため肺炎球菌などに二次感染するのを予防する。
Bウイルスと細菌の混合感染の疑いがあるため。
C一般の方は抗生物質に対して「万能薬」のようなイメージを持っていることが多いので医師は精神面も考慮して処方するケースがある。
Cについては様々なご意見やご感想がおありかと思いますが、「コラム」にも書きましたが医師は患者さんとお話しする数分間に実に様々なことを考えています。この数分
間にどれだけ多くの情報を患者と医師の間で交換できるかが薬物治療に大きく影響していると思います。
第二章
風邪をひいて病院に行ったとき薬の種類が多いので驚いたことがある方も多いと思います。
1.解熱鎮痛剤
2.咳止め
3.去痰薬(たんきり)
4.鼻水の薬
5.炎症止め
6.整腸剤
7.抗生物質
8.吐き気止め
9.解熱剤の座薬
10.うがい薬 など
この11種類をすべて処方された方も少なくは無いでしょう。ほとんどの場合、医師は患者から訴えのあった症状についてはすべて治療する方針で処方内容を決
めます。市販されているドラッグストアなどで買える薬には1〜5までの成分はほとんど一まとめに配合されているのでこれになれている方は驚かれると思いま
す。
しかし、ドラッグ
ストアでは7〜9は通常購入できません。そのほかメリットとしては熱が治まったり、咳が止まったりするとそれに応じて薬を選択できることがあります。

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