| [はじめに] |
| 下
に
挙げたよくある質問や疑問の多くは薬に対する誤解や認識不足によるものです。それは世の中の薬剤師が患者さんへの説明やコミニュケーションを十分にしてい
ないという証拠でもあります。 私自身も含めて世の中の薬剤師が全ての患者さんへ十分な説明やコミニュ ケーションをすることができればいいなと思って努力していきたいと思います。 |
| よくある質問一覧 |
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| @ |
以前にも
らった薬を飲んでも(使っても)いいの? |
| A |
抗生物質飲
んでも熱が下がらないんだけど? |
| B | この薬効かないから飲まなくて
もいいんでしょ? |
| C |
この薬代なんでこんなに高い
(安い)の? |
| D |
長期間続けて飲んでると効かな
くなるの? |
| E |
睡眠薬などを長期間続けて飲ん でるとやめられなく(中毒に)なるの? |
| F |
この薬強いの(弱いの)? ←***ぜひ読んでいただきたいです*** |
| G |
毎日飲んでるけどこれ何の薬? |
| @ |
以 前にもらった薬を飲んでもいいの? |
| <回答>まず、その薬を「いつ」
「どこで」「だれの症状に」処方されたかが重要なポイントになります。これがはっきりしない薬は絶対に飲めません。基本的に「解熱剤やとんぷく薬」以外の
薬は医師の診察を受けたそのときの症状を改善させるために処方されています。従って以前に薬をもらったときと今現在の症状がまったく同じであれば飲んでか
まいません。しかし医師で無い限り症状を見極めるのは困難です。兄弟・家族であっても自分以外の人に処方された薬は飲んではいけません。 飲んでもいい場合のほとんどは解熱剤やとんぷく薬などの症状があるときだけ服用するように言われている薬です。 もちろん薬にも消費期限があります。薬局で受け取ってから半年〜1年以上経ったものは捨ててください。子供のいたずらや間違って飲んでしまう事故もあり得 ますので・・・ |
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| A |
抗
生物質飲んでも熱が下がらないんだけど? |
| <回答>抗生物質は
細菌感染を治療するもので解熱効果はまったくありません。 風邪をひいた時に抗生物質が処方されるのは風 邪の原因の細菌を殺すためと、体力が落ちているときに肺炎などの二次感染を防ぐためです。 熱や咳などの症状を直接和らげるものではありません。必ず薬剤師に言われたとおりに無くなるまで飲みきってください。 風邪をひいたときの抗生物質処方について詳しくは下の救急車をクリックして
ください
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| B | こ
の薬効かないから飲まなくてもいいんでしょ? |
| <回答>薬の効き目(効いてるかどうか)は自分で実感できるものと医師でなくては分から
ないものがあります。熱や咳は解熱剤や咳止めが効いているか実感できると思います。 しかし血圧やコレステロールを下げる薬はどうでしょうか?病院に来て検査をしてお医者さんが結果を教えてくれなければ分かりません。 特にこの質問が多いのは「しびれ」[冷え」「慢性の痛み」などの悩みを持つ患者さんが多いようです。しびれや冷えの症状はその部分の神経の具合や、血行状 態によることが多いのですが、これを一度に改善してくれる薬は現在のところありません。特別なビタミン(VB12) や血行を促進するする薬を飲み続けることが主な治療ですが、効果を実感できることは少ないようです。薬で改善している症状とさらに悪化を続けている症状が 同じくらいだといくら飲んでも変わらないということになりますが、今の状態よりも悪くならない(現状維持)だけでも治療効果はあると言えると思います。 もしもどんどん悪化しているようなら「効いていない」ということになりますので、医師に話してください。 |
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| C |
こ
の薬代なんでこんなに高い(安い)の? |
| <回答>過去に僕自身もそうだったのですが病院や薬局で支払
う代金ほど予想のつきにくいものはありませんよね。詳しくは別に書いておきましたので簡単に書きますと、 お
薬代=[薬の原価]+[手数料]+[情報料]
で成り立っています。こ
こでは[薬の原価]について簡単に触れておきますと、病院の薬は一つの単位(1錠・1カプセル・1グラム)で厚生省が定めた販売価格があり、調剤薬局
で自由に決めることが出来ません。しかし1錠あたり 5円〜数百円と幅があります。
従って1錠7円の薬を40錠もらうより、1錠120円の薬を5錠もらうほうが高いのです。もう一つ例をあげると、5種類の薬をもらっている人で3種類の薬 が減る代わりに1種類だけ薬が増えても薬代は高くなるのです。 |
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| D |
長
期間続けて飲んでると効かなくなるの? |
| <回答>はい、その
とおりです。結論から言いますとそうなんですが、効かなくなるにはいくつかの種類があります。気になる方はどんどんお医者さんや薬剤師に質問してくださ
い。 タイプ1・・・薬に対する人体の反応により効きにくくなる。 「耐性型」 (下剤や心臓の薬に多い) タイプ2・・・同じ薬を飲み続けるうちに症状が悪化し、その薬が効かなくなる「悪化型」 (血圧の薬や糖尿病の薬に多い) タイプ3・・・薬や症状に対する不安から利かなくなったような気がする。 「精神型」 (睡眠薬や下剤に多い) いずれのタイプも効かなくなってしまうことでは同じですが、同じ薬でも飲み方を変えたりするだけで効果が実感できることもあります。 |
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| E
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睡 眠薬などを長期間続けて飲んでるとやめられなく(中毒に)なるの? |
| <回答>こちらもD
と同じく効かなくなります。よく「中毒」という言葉を使われる患者さんがいますが、中毒ではなくDでお話した「精神型」によるものがほとんどです。特に寝つきをよくするハルシオンやレンドルミ
ンなどに多いようです。不眠症自体が精神的な要素が大きい症状ですから薬に頼る「精神的依存」が起こり、以前までの薬の量では眠れなくなるということが起こるよう
です。睡眠薬に限らず、どんな薬でも起こりうることです。 大切なことは少しくらい薬が増えても医師の診断のもとに処方された量であるなら、つらい症状をがまんして薬を飲まないことより、薬を飲み続けて心身共に健 康な生活を送るほうがよいのではないかと思います。 ついでにお話しますが、薬による「身体的依存」や「禁断症状」というのを耳にすることがありますが、麻薬や覚せい剤のような『中枢神経刺激薬』にしか見ら れない症状で、睡眠薬のような中枢神経抑制薬では起こらないのです。 |
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| F |
こ
の薬強いの(弱いの)? |
| <回答>これも本当
によく聞かれますが、この質問にはいつも困っています。なぜなら 医師の診察の結果処方された薬はその人にとって必要不可欠な薬であり年齢・体重・症状に応じて計算された薬は処方された本人にとっては強くも弱くも無いの です。 言い訳のように聞こえるかもしれませんが年齢・性別・体重・症状が違う他人の薬と比べられないのです。 副作用の強弱については色々意見の分かれるところですが、基本的に副作用の強い薬は厚労省の許可が下りず発売されません、副作用の強い薬は副作用の危険を 冒してもその効果に期待をするような重症の場合にのみ使用されるので、ほとんどの方が薬局でもらう薬には激烈な副作用はありません。 |
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| G |
毎
日飲んでるけどこれ何の薬? |
| <回答>この質問を
されると僕は薬剤師の無力さを感じます。 これはまさに薬剤師の説明不足・コミニュケーション不足から来るものでしょう。この質問がなくなる日まで僕は薬剤師としてがんばっていきます。 自分が飲んでいる薬についてはぜひ知っておいて欲しいと思います。薬や自分が今どのような治療を受けているかを知っているだけで治療効果も自然と上がって くるでしょう。 |
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