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人口の高齢化が進み、介護を必要とする高齢者が増えつつあります。
そのため平成12年度4月より介護保険制度が導入されました。
また、若年層においても介護を必要とする人がいます。
ここでは、年齢に係わらず介護そのものについてと、介護保険制度について考えてみたいと思います。

障害と自立

事故や病気、老化のために身体に障害が残り、日常の生活に支障が起きる。
これは誰しも自分の身に降りかかる可能性があります。
原因が何であれ、こうした時に自分本人や身内だけでこの問題を解決できる
ものではありません。

社会が進歩して、こうした問題に社会全体で取り組もうとするようになりました。
福祉という考え方は、こうして起きてきたのだと思います。
勿論、障害に限らず、失業・雇用、医療(病気)、生活保護、年金といった様々な
分野で社会保障制度としてこの福祉の考え方が制度化されています。
勿論総てが理想通りという訳ではありませんが、必要な制度ではあります。

障害を持った人達は日常生活に支障が起きる訳ですが、その障害を乗り越えて
自立していけるよう援助する必要があります。
老齢に伴う高齢者の福祉は介護保険として一つの制度となりました。
介護保険に入らない部分は老人福祉として残り、その他の障害者には障害者
福祉として制度化されています。

自立という言葉は、そのままでは他者の援助を受けずに生活できる事です。
また、自立にも精神的な自立と身体的な自立が考えられます。
身体的には他者の援助が必要でも、精神的には他者を援助できるほどの人も
います。逆に身体的に健常でも、精神的には援助が必要な人もいます。
精神的・身体的両面での自立はなかなか難しい事とも言えますね。

ところで、障害のある人たちからこんな言葉を聞く事があります。
『自立といっても、一時的な障害ででもない限り、私達には無縁のものだ』と。
自立と言うとき、こんな受け止め方をする人達がいることを忘れてはいけない
と思います。
この言葉には、回復を期待できない人達の無念の思いが込められています。
そんな時、私達には何ができるでしょう?
どんな言葉をかければ良いのでしょう?
その答えについて、次に考えてみたいと思います。

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