|
|
心というのは体とまったく同じように、病気になったりちょっと風邪をひいたりするんですね。けれど体と違って、どこからが病気なのか、どこまでが「ちょっと調子悪いな」程度なのかはっきりとした区別はありません。風邪の場合は、本人や周りの人たちの認識とは関係なく、風邪のウィルスをもっていることがイコール風邪をひいている、ということになりますが、心に関しては、風邪程度なら自分や周りが健康だと思っていたらそれは健康なんだと思います。風邪程度だけどやっぱりツライからお医者さんに行って、そこで風邪と診断されて初めて 風邪 という病気をもっていることになります。ここら辺はいろいろな考え方があるのかもしれませんが、私は個人的にそう思います。
だから本人や周りがそれで良ければ、たとえ心理士や精神科のお医者さんが 何々障害 という診断を下したとしても別に治す必要はないように思います。もちろんそれが重い場合には将来もっとひどい症状を起こす危険性は高くなるので、少しでも症状を軽くする必要はあると思いますが。 そんなわけで、心の健康状態というのはとても主観的であいまいなものなんですね。ですから逆に言えば自分の心の状態が、少し風邪を引いた、という程度なのか、あるいは専門家にかかる必要があるぐらい深刻なのか、なかなかわかりにくいものです。たとえ何々障害、という診断名がついたとしても自分と周りが大丈夫だったらいいのですが、自分も周りもつらくて苦しいのに、自分の心の健康状態が良く分からないために、我慢して努力してそれでもどうにもならなくて、「なんでみんなと同じように普通の生活、考え方ができないんだろう」と自分を責め続けてしまう場合も多いと思います。けれどそれは更に自分を傷つけているに過ぎません。心の病気でも、軽い風邪程度の時にきちんと対処をしていれば、良くなる確率の高いものもたくさんあるのですから。 ここでは、自分、あるいは大切な誰かが風邪を引いてるのに気がつかないでがんばっていて、でもやっぱりちょっと調子悪いんだよなーなんて思っている人たちに、一般的な精神疾患の情報をできるだけわかりやすく伝えたいと思っています。 また、そういう人たちと共に心の健康と病気について考えたい、と思っている人の情報源にもなれば、と思っています。
|