
第6章 自己紹介に代えて
私、佐藤知行は、当時、自治医科大学外科講座のスタッフで、自治医科大学付属病院を中心に診療をおこなっていました。このホームページで紹介した特殊な手術をおこなうのが、わたしに求められている最重要の仕事で他に代えられないものでした。とはいっても、一般の消化器疾患やさまざまな種類の病気の診断と治療にもあたっていまして、実際には、それに費やす時間のほうが、何十倍も多かったのです。また、一般の肛門疾患、内痔核や痔瘻なども得意とするところでした。
いろいろな事情から、2003年7月、自由な診療の場を求めて、信頼できる先輩外科医のいる国際医療福祉大学病院(那須塩原市)に籍を移しました。こちらは新しい病院で、診療圏も小さいものでした。しかし、そのころからこの新肛門の手術法の知名度が上がり、全国から患者さんに来ていただき、この特殊な治療が診療として成り立っていきました。また、有志の外科医が見学に来ることもありました。
しかし、栃木県の那須塩原という片田舎にある病院では利便性が悪く、また、いろいろと状況が変わり、今回、さらに自由な診療の場を求めて、新肛門手術に特化した形で、2007年11月、埼玉県さいたま市に独立しました。今後は、ここ、「さいたま新開橋クリニック」にて、この新肛門手術を行っていきます。
2008年1月、さいたま新開橋クリニックにて実際に手術を開始しました。奇しくも、外科医Milesの記念すべき腹会陰式直腸切断術の発表から100年を経ての、小さな抵抗です。
さいたま新開橋クリニック (電話 048-795-4760) 佐藤知行 E-Mail: sinkoumon@jspecialjapan.com
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米国 BWW社刊「21世紀初期の500人の偉大なアジア人」(500 great Asians of
the early 21st century) を紹介します。この本の扉をめくると、そこに掲載された、私の顔写真があります。扉の上にマウスをのせてみて下さい.
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資格
医師 医学博士
日本消化器病学会 認定専門医 指導医
日本外科学会 認定医、専門医、指導医
日本大腸肛門病学会 認定専門医、 指導医 評議員
日本消化器外科学会 認定医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本内視鏡外科学会 会員
日本臨床外科学会 会員
American society of the colon and rectal surgeon (米国大腸肛門病学会)member
Consulting editor of the contemporary Who's who (ABI American biographical institute)
A menber of the research board of advisors (ABI)
日本乳癌学会 会員
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外科手術は本質的に体を傷つけて病気を治すものであることはわかっていたつもりだったのですが、外科医の道を歩き始めてすぐに、手術後に患者さんたちの傷ついた姿をみて受けた最初の衝撃を忘れることはできません.とりわけ、直腸癌手術は、直腸癌という病気を治すために、外科医が、別のストーマという名の病気を作っているとしか思えなかったのです.病気を治しているということを頭ではわかっていたのですが、病気から患者の肉体を守っているという実感を、外科研修医のわたしは、どうしても持つことができませんでした.
現在、当施設で普通に患者さんに行なうまでになった肛門再建術(新肛門)が、つい十数年前までは、ほとんどだれも研究テーマにあげることさえしなかったことを考えると、この十年間で、動物実験から、ヒト死体を用いた模擬手術をへて、臨床応用に還元できたことには、隔世の感があります.外科医としての初めての研究で、無謀にも「ストーマをこの世界からなくすこと」を研究テーマにしたいと宣言したとき、実は、自分自身でも自分に研究者としての成功を期待していませんでした.ただ、ストーマをなくすということが、外科学の重要なテーマなのだということが示せたなら、私の役割としては十分で、そのテーマを、運動会のリレーのバトンのように、全速力で1週走っては、次から次へと世界のどこかの誰かに受け渡し続け、いつか誰かがゴールにたどれつければいいなあと思っていました.
この肛門再建術(陰部神経法合法を用いた新肛門手術)は、これからも改良を加えてより良いものにしていく所存ですが、現在でも十分、患者さんのストーマに変わりうる手術の選択肢のひとつになっています.いままでは、学術論文や学会、外科医向けの講演会だけで発表してきましたが、しかし、多くの患者さんがインターネットをみて病院と治療法を選ぼうとしている時代になってきた今、この手術についてインターネットで公開することにしました.
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