アトピー日記3


1歳0ヶ月 2001年6/15〜

一歳のお誕生日はとても思い出深いものでした。
午前中は私が作ったバースデイケーキを食べる様子を
ずーっとビデオに撮りました。
粟の粉で作ったスポンジにジャガイモクリームとイチゴで飾って
まるで生クリームのデコレーションケーキみたいにしました。

梨奈は始めは恐る恐る触っているだけでしたが
切り分けて目の前に出されてから一口食べた瞬間
とても喜んでどんどん食べだして
口の中に入りきらないくらい入れてむせています。
今まで食べたことが無い甘い味・・・・・。
見ているうちに急に涙が出てきて、
嬉しいのか悲しいのかわからない感情がこみ上げてきます。

ひじの裏の関節のジュクジュクは完全には治らなかったものの、
予定通り私が作った半袖のワンピースを着せて
遊ばせたりしながらずっとビデオ撮影していました。

午後からは近所の同じ年の子供たちとお誕生日会。
この4月から8月に1歳になる子供たち9人とお母さんが集まって
かなり大人数でお祝いしました。
この近所の子供たち、みんな発育が早くて
一歳前からテクテク歩いているんですが
梨奈だけは一歳になったけれど伝い歩き状態です。
みんなはあちこち歩き回っている中
一人だけテーブルの周りを伝い歩きしています。
かなり笑える光景でした。

そして翌日は両方の実家のじじばはとみんなで誕生日会。
でも昨日誕生日ケーキをたくさん食べたせいで??
うんちが出なくておなかが張っているせいか
(梨奈は一日2回はしっかりうんちが出ます!!)
ずっとご機嫌斜めでしたが・・・・・。

たくさんの人に祝ってもらって本当に幸せです。
そしてやっぱり出産から一年経ったという意味でも
私たち夫婦にとってもやっぱり特別な日でした。

この2日間が過ぎると、とたんに一人で立つようになりました。
どちらかというと、成長が遅いほうが嬉しい私は
ちょっと寂しい気分ではあったもののやっぱり感激で、
めいいっぱい喜んでしまいました・・。

そして誕生日が終わってからは、
半袖にした2日間で両腕のひじの裏を直接掻いて悪化してしまったので
またまた長袖生活に逆戻り・・・。
でもこのところかなり蒸し暑い日が続いたので
かえって汗でかゆくなるかもしれないと思って半袖にしたりもしました。
生後4ヶ月のときにもらったステロイドはもう使い切ってしまったので
ひどくなってもステロイドに頼ることもできません。
そうするうちに右腕のほうは良くなってきたんですが
左のほうが傷の周りに毛が生えてきたんです!!!!
びっくりしました!!
傷を保護するつもりで生えてきたんでしょうが
女の子なのにこんなところだけが毛深くなるのは・・・・・。
近くの小児科に行って
「一週間だけ集中して使いたいのでステロイドを処方してください」
と頼んで出してもらい、使いました。

そしてきれいになったところですぐに半袖を着せて生活としていると
始めは癖みたいに掻くこともありましたが
だんだん掻かなくなって次第にきれいになってきたのです!!

ひじの裏以外は本当にきれいなものでした。
食生活は一歳になったので豚肉を試してみることにしました。
一週間に一度、ちょっとずつ量をふやしていっても反応が無いので
多分このまま食べても大丈夫そうです。

先月決めた一週間の献立を
さもり小児科にきている栄養士さんに見てもらったら
今の段階ではこのくらいがベストだと言ってもらえたので
そのまま基本は献立どおりにするようにしました。
しかし、○ューピーのBFで
5大アレルケンを除去した「よいこになあれ」シリーズを見つけ
それを試してみたらこれも大丈夫!!
たまに使わせていただくことにしました。

7月14日、私まんぼの誕生日の日
お友達の家で同じ一歳くらいの子供5人くらいで遊んでいるときに
梨奈がいきなり歩きました!!
梨奈以外の友達は(0歳の子でさえ!!)みんな歩いていたので
刺激されたのかもしれません。
一緒にいたお母さんたちに拍手してもらいました。
もちろん家に帰ったらすぐにビデオに撮って。
まだ4,5歩だけど、
なんだか一年前は寝ることしかしなかった赤ちゃんが
こうやって歩いたってことだけでかなり感動ものです。

あっという間の進歩に、ちょっと寂しい母でもありました。




1歳1ヶ月 2001年7/15〜

こんな一ヶ月があっていいものでしょうか。
肌には保湿剤さえ一切塗らず、食生活だけで
まるでアトピーを知らないかのような全身の肌・・・。

ただ、野菜は有機野菜や無農薬野菜を宅配でとることにしました。
今までは近所の自然食品の店で買ったり
スーパーの調味料の食品表示を見て買い物をしていましたが、
いろんな本を読んでもっと素材にこだわってみようという気になったのです。

味や食感も本当に違うのでやみつきになりそうです!!
今まで後回しにして食べていたインゲンも
梨奈はとてもおいしそうに食べるようになりました!!

特に問題なくすごせたので
この一ヶ月ははじめてさもり小児科に一度も通院しませんでした。

梨奈の食べ物のことにも悩まなくなってきていました。
献立のパターンが決まってきていましたし、
今までは心のどこかで「こんなに味の無いものでかわいそうに」
という気持ちがあったのですが
やっと「食材自体の味が楽しめて言いやん」と思えるようになっていました。
乳幼児向けのカラフルな離乳色レシピを見ても
梨奈の食事とあまりに違うことに、悲しくなることも無いです。
私自身も成長したのかな・・・・・????

一週間の献立

月  米 白花豆 こぶだし
   大根 キャベツ カリフラワー アスパラ チンゲンサイ  
火  米 かつお しょうゆ こぶだし
   大根 キャベツ もやし ブロッコリー チンゲンサイ
水  米 鯛 いりこだし
   大根 白菜 もやし かぼちゃ ブロッコリー
木  米 いとより いりこだし  
   大根 白菜 かぼちゃ さやいんげん
金  米 豚肉 しょうゆ さとう かつおだし 
   じゃがいも にんじん 玉ねぎ さやいんげん
土  米 豆腐 みそ かつおだし 
   玉ねぎ 白菜 わかめ カリフラワー 小松菜
日  米 鮭 かつおだし
   さつまいも カリフラワー キャベツ 小松菜

果物はバナナ以外は食べられます。
でもやっぱりぶどうとりんごが主です。
といっても、果物はほとんど食べさせていませんが・・・。
おやつは自然食品の店のおせんべいを食べるようになりました。
飲み物は水(アルカリ性の活性水素水)ばかりになりました。
お茶のときよりもよく飲むようになったみたいです。
アレルギーミルクはおやつの時間に飲ませています。

そういえば、この時期になってやっと生まれて初めての高熱が出ました。
一週間くらいちょっと食欲が無くて、その後いきなり39度の熱が出たので
夜中心配になって病院に行ってしまいました・・・。
心配し過ぎなんちゃうか、とも思ったけれど・・。
案の条、熱も2日で引いてけろっと良くなりました。
子供の熱なんて日時用茶飯事やと思うけど
本当にアトピー以外は健康優良児だったので、
腸重積のこともあるだけに、心配しすぎたようです。

神戸のハーバーランドに出かけたのですが
歩きまくったりはしゃいでどこにでも行ってしまうようになっているので
お出かけも大変になってきました!!
嬉しい悲鳴ってこういうことですね。


1歳2ヶ月 2001年8/15〜

そろそろ自分自身が甘くなってきたような気がしたので
さもり小児科へ行くことにしました。
でも、
「この数値でアナフィラキシーまであるのに
何も塗らずにこの状態なのは奇跡に近いね。」
と言われ、嬉しい気持ちになれました。

ところが。

やはり私の気が緩んでいたのでしょう。
梨奈が友達と遊んでいるとき、ちょっと目を離した隙に
友達の食べていたマリービスケットを奪って食べていたようで
手にはビスケット、口の周りにはビスケットの粉・・・・・。
さすがの私も「きやー−−−っ!!」と叫んでしまいました・・。

ああ、やってしまった・・・・・・・・・。

いったい何が起こるんだろう。
梨奈から目を離さず様子を見ていると、不思議と何も起きません。
あれれ??
マリービスケットなら少なくても小麦粉と牛乳は使われています。
でも何日たってもかゆがるどころかひとつの湿疹も出ませんでした。

でも今回はたまたま何もありませんでしたが
本当に気をつけなくてはいけないのです。
心から反省した事件でした。

かゆがると言えば
今年の夏は親子でよく浴衣で出かけたので
梨奈もとうとう蚊に刺されました。
私としてはアトピーに比べたら蚊でかゆいなんて
「へ」でもないと言う気分でした!!
本人も掻いてはいましたが、一週間もしたらきれいに治りました。
アトピーもこうだったらいいのに。

食べ物も先月とまったく同じパターンでいきました。
だんだん好みがはっきりしてきましたが
それでもきちんと残さず全部食べるのでありがたいです。

なんだか時々鼻歌みたいな歌を歌って家中歩き回ったり
一度NHKの子供番組に合わせて
「らんちゃーらんちゃーらんちゃーらんちゃー」
(本当はランターなんですが・・・)
と歌っていました。
ボールを投げるときには必ずと言っていいほど
「ぽーん」と言うので、かなり可愛いです。
きっと今が一番可愛いときだなあと、毎日思えるときですね。
はあ、親ばか。

この時期、このサイトを立ち上げました。


1歳3ヶ月 2001年9/15〜

とうとう乾燥の季節になってしまいました。
アトピーっ子には特につらい季節です。

今まで驚くほどきれいだった梨奈のほっべたにも
かさかさができてきました。
ああ、がっかり・・・。
保湿剤、塗り始めることにしました。

あと、しばらくこんなことが無かったのでびっくりしましたが
一度鮭を食べた直後、すごくかゆがって泣いて、
首の周りに湿疹が出ました。
15分ほどできれいに引きましたが鮭では初めてだったので
ちょっと驚きました。

そして続けて鯛でもなりました。
一度湯がいたお湯は捨ててから調理したのに・・。
とりあえず鮭も鯛も、いける魚といけない魚があるみたい。
今回買ったのは「いけてない」方だったのかもしれない。
大人が食べるか・・・。

10月に入るとますます乾燥が気になってきました。
早速加湿器を出して梨奈の部屋に取り付けました。
おかげで朝起きたときの肌の調子がよくなりました。
昼間はたまにかゆそうにぽりぽりするときがあります。
気になるなあ・・・・。

さて、10月11日さもり小児科に行ってきました。
9月の魚の反応の件を話して、
新しい一週間の献立を見てもらってOKもらいました。
あと、前回血液検査してから半年経ったので
血液検査をしてもらいました。

検査の結果はまだですが
検査のときの梨奈の暴れ方がすごかった・・・。
手足で抵抗するだけじゃなくて
頭までぶんぶん振りまくって暴れて
看護婦さんたちまであきれさせてしまいました・・。
謝りたおして帰ったことはいうまでもありません。

でも立ち直りも早かった・・・。

梨奈は転んだり私が少し離れてもめったに泣きません。
血が出るほど転ぶとさすがに泣きますが・・。
私が他の部屋に用事をしに行っても
自分で探しに来て見つけたら満面の笑顔!!
この頃の子供ってもっとママべったりなんじゃないのかなあ・・。

そして泣いてもそう長くは続きません。
すぐに立ち直って機嫌よくなます。
ほとんど一日機嫌がよくてよく笑うので
時々本当にこれでいいのか、かえって不安になるくらいです。
よく笑うのでよく「可愛い」って言ってもらえるのはいいことですけどね!!

でも今月になって寝るときに添い寝をしてあげるようになりました。
今までは眠くなったら自分で枕に横になって指吸って寝て
目がさめたら起きてすぐに遊び始める感じだったのですが、
添い寝しないといつまでたっても頑張って起きているようになってきたんです!!
夜は家中真っ暗にして夫婦で梨奈を挟んで横になります。

あと歯が生えそろってきたせいか
(前歯8本にその奥も綺麗に生えてすでに16本!!)
歯磨きをしたら歯ぎしりをするのです。
気になって毎日歯磨きできなくて様子を見ていました。
だって、歯ぎしりってストレスのせいってよく言うじゃないですか??

一日一緒にいるのになあ・・・。
よく笑ってるし元気だし、食欲旺盛だし・・・。
こうして気にしている間に一週間くらいでしなくなりました・・・。
やっぱり歯のせいだったんでしょうか??

そうそう、言葉がだいぶ増えてきました。
「よいしょ、よいしょ、」と言って物を運んだり
ワンワン以外にも「にゃん」と「んもー」が言えるようになったし
「くっく(靴)」「こんも(ドラえもん)」「ママ」も!!
電話をする真似をして必ず「んも」って言いますし、
テレビに持っているぬいぐるみと同じ物が出てくると「いっしょ」って言います。
「ばっばい」(バイバイ)も言葉付きになってきました。
でも、「あっちに行きたい」っていうのはなぜか
「こんな」なんだよなあ・・・。
子供って自分特有の言葉を作るって聞いていたけど
こういうことなのかしら・・・??

ああ。
こうしてアトピー以外のことを気に出来るっていうのは
やっぱり今がアトピーで大変じゃない証拠なのかもしれない・・。
ありがたいことです。
ずっとこうしていられたらいいのにな。
頑張ろうね、梨奈。


1歳4ヶ月 2001年10/15〜

この一ヶ月は私にとって、とても大きな一ヶ月でした。

地域の育児サークルに行った時、
おやつの時間に梨奈がみんなのお菓子を欲しがりました。
お友達の持っているお菓子を取り上げようとしたのです。
でも育児サークルで配られるお菓子は何一つ食べてもいいものがないので
私は「これは梨奈のじゃないのよ、だめよ」と言いました。
割と私の言うことをよく分かってくれるので
梨奈はお友達のお菓子を指差して私のほうを見るだけになりました。
でも、一人一人のお友達のお菓子を順番に指差してまわると、
最後に私の胸に顔をうずめて泣き出したのです・・・・。

それもいつもの梨奈らしくない、声を出さない泣き方でした。

もう、育児サークルには行くまい。
そう思わざるを得ませんでした。
切なくてたまりませんでした。

佐守小児科に血液検査の結果を聞きに行きました。
すると、以前アナフィラキシーを起こした「小麦」が陰性になっていました。
本当に、食べられるようになったのかしら・・・???
嬉しい反面、今まで陰性だった「大豆」が疑陽性に。
先月新しく考えた一週間の献立メニューは、
一週間に3回もメインの蛋白源を大豆商品に頼るものでした。
やはり、割と頻繁に食べさせてしまうと、それに敏感になってしまうのか。
これからはこれ以上数値が上がらないように
大豆商品は週一回にとどめておこうと決めました。

食べられること自体をありがたいと思いたいです。

その2日後に私の大学時代の友達達と子連れ同士で集まりました。
そのときにほかの子供達が食べていたお菓子をやっぱり梨奈が欲しがりました。
その時、小麦以外の4大アレルゲン除去のビスケットを持ってきていた友達が
「これ、梨奈ちゃんにどうかなあ?」と、渡してくれました。
すごく嬉しくて、
(小麦、陰性になったばかりやけど、だいじょうぶかなあ)
と思いながら、一枚を半分に割って、食べさせてみました。
すごく嬉しそうに食べて、特に何も起きなかったので、もう一枚食べました。
涙が出そうになるほど、嬉しい気持ちでした。

家に帰って、旦那にも、今日食べたビスケットのことを報告しました。
かゆそうにするわけでも、湿疹が出ることもなく、
特に変化がなかったので、二人で喜びながら、
先月のマリービスケット事件で何もなかったのも
もう大丈夫になっていたからなのかもね、
そう話していたんです。

2日後、はしかの予防接種を受けました。
いろんな本には卵のアレルギーがある人は受けられないと書いてあったので
当然だめだと思っていたのに、
佐守先生は「大丈夫、受けれるよ」と言ったので
皮内テストの後で受けることにしました。

正直ドキドキでした。
前日から心構えをして、何かおきたときのシュミレーションまでしました。
でも、滞りなく、接種することが出来たのです。
もし、アナフィラキシーを起こしたところで、
佐守先生のところにいるときだから、一番安心なのですが。

次の週、10月30日。
近所のお友達、親子総勢20人で動物園に行きました。
みんなでお弁当を持ってきたりして昼食を取ったのですが
ほかの子供のお弁当も梨奈のお弁当と変わらなくて、
ブロッコリーをゆでたものやシンプルなおにぎりを
「よかったら食べてね」と薦めてくれたりしました。

おやつはきっとほかの子の物を欲しがるだろうと思って
行きに自然食品の店で
先日友達にもらって大丈夫だったアレルギー対応のビスケットを買っていきました。
喜んで食べたので、3枚あげました。
一人の男の子が欲しがったのであげてみたら、
おいしくなかったのか、手につかんだまま食べません。
その子のお母さんが曰く、
「やっぱり甘いものや味の濃いものに慣れてしまってるんかなあ」と。

たくさんの動物を見て喜んだ子供達もだいぶ眠くなって寝始めた頃、
みんなで池田駅に帰ってきました。

駅からはベビーカーで帰ろうと思っていたのですが
車で来ていた友人のともちゃんが一緒に乗せてくれると言うので、
ともちゃんともう一人の友人のちえちゃんと子ども達みんなで6人で
駐車場まで歩くことにしました。

途中、自然食品の店に寄ってもらいました。
一緒に店に入ったちえちゃんが
「このアレルギー対応のビスケット、うちの子にもいいんじゃないかなあ。
あまり甘くないものや添加物のないものっていいものねぇ」
と言って、それを買っていきました。
梨奈がアレルギーっ子じゃなかったら私はああいう風に考えられただろうか。
そして、食物アレルギーがなくても
子どもの身体にいい食べ物を、と考える親の気持ちはみんな一緒なのだと、
すごく教えられたような気持ちでした。

しかし駐車場についたとたん、梨奈に異変が起きました。
夕方5時のことです。

いきなり強く泣き始め、首周りを掻きだしたのです。
もしかして・・・と言う気持ちもありましたが
友人とその子どもも一緒の帰り道だったのでとりあえず車に乗り、
梨奈を抱いて帰路につきました。

しかし車の中で、梨奈はますます狂ったように泣き、かきむしり、
首周りにじんましんが出来始め、呼吸がゼイゼイ言い始めました。
ともちゃんが真剣に心配してくれて
「このまま病院へ行こう!!」と言ってくれました。
二人の友人の存在が久しぶりの発作に対する冷静さをくれました。
本当は友人に頼らず、一度家に帰ってからタクシーで病院へ行くつもりでした。
アレルギーで梨奈がこんな状態になることをあまり知られたくなかったのかもしれません。
アレルギーのことで迷惑をかけたくなかったのかもしれません。
でも、この梨奈の状況は、すぐ病院、が正解だと思いました。
そしてその車でそのまま病院の救急へと向かったのです。

受付で「アナフィラキシーを起こしたかもしれません」と一言言うと、
すぐに診察を受けられました。
このとき、夕方5時30分。
はじめて来た病院(総合病院)だったので驚きました。
呼吸を見てもらい、飲み薬を服用してベットに移りました。
(何の飲み薬だったか、聞くのを忘れてしまいました・・)
心拍を診る機械を取り付けてもすぐにはずしてしまうので
「異変が起きたらブザーで知らせてください」と言われて
ベッドに梨奈と二人、いることになりました。

ベットの上をのた打ち回り、掻き、泣きじゃくる梨奈。
もう、顔は赤黒くむくみ、じんましんは全身に広がっていきます。
でもゼイゼイ言っていますが、目つきはまだしっかりしているような気がします。
大丈夫だと自分に言い聞かせながら見守っていると、
ともちゃんとともちゃんの息子がベットのところまで来てくれました。
そして、次に診察をした6時30分まで付き添っていてくれたのです。

正直、心細かったので、すごく心強かったです。

病院について1時間経った6時30分。
アレルギーの専門医の先生が様子を見に来てくれました。
しかし1時間前と比べて明らかに状態がひどくなっているので
様子が落ち着くまでは病院にいること、
違う種類の薬を服用することを言われました。

ともちゃん親子には、
いつまでかかるかわからないので帰ってもらうことにしました。
「ありがとう」と、「びっくりしたでしょう?」ということを私が言うと、
「うん、でもうちだっていつどんな大きな怪我や病気をするかわからないし
そういうのってお互い様じゃない?
子どもを思う気持ちはみんな一緒だと思うから
すごく心配だし、何でも言って欲しいと思ってるよ」
と言ってくれました。

あと、もしまたこういうことが起きたとき、旦那さんがいなかったら
私に電話してくれたらいつでも車で病院に送るからね、と。

最後に私に飲み物の差し入れをしてくれて、帰っていきました。

7時になると梨奈の意識が回復してきて
私を目で追えるようになり、泣き声も時々途切れるようになりました。
そしてまもなく、眠りについたのです。

無残に変わり果てた、むくんだ赤黒い顔。
全身のじんましん。
腫れて大きくなった耳。
しみじみと見つめながら8時に病院を出ました。

家に帰って梨奈に抗ヒスタミン剤を飲ませて寝かせたあと、
初めて涙が出てきました。
涙が止まらないまま、旦那と話をしました。

何が原因だったのか、わかりません。
でも、久しぶりのショックに私も旦那も参っていました。
でも一番こたえたのは梨奈の発作に同席した友人の存在。
今まで私は近所の友達に梨奈のアレルギーがアナフィラキシーショックを伴うものだとか
食事療法をしていることなどを言うことが出来ませんでした。

気を使ってもらうのが、特別な目で見られるかもしれないことが、
いやだったのかもしれません。
何より、梨奈の「アトピー」は大した事ないのだと思っていて欲しかった。
血液検査に反応が出ている食べ物を除去しているだけ、
だんだん年齢とともに治るパターンのもの。
見た目もよくなっているようにだんだん治っている。
私もそう思っていたかったんです。

でも今日の友人の私たちへの対応はごく当たり前のようだったです。

特別だと見られたくない、「普通」だと、みんなと変わらないのだと
そう思いたかった私が、
一番梨奈の事を「特別視」していたのではないだろうか。
一番何もわかっていなかったのは、私なんじゃないか。
母親なのに梨奈の今の状態とちゃんと向き合えていなかったのかもしれません。

ともちゃんに「みんな一緒」だと言われた事が、
それほど私の心には強く響きました。
アレルギー対応のビスケットを買ったちえちゃんの親心も
私に「一緒」だよと言ってくれたようでした。

こう思ってくれる友人がいるのに、
私は独りよがりで孤独を感じていたのかもしれない。

一番大切な事。
アレルギーであることを疎まれるかもしれないと思って隠すのでなく
こんな気持ちはほかの人にはわからないと思うのではなく、
話をして分かってくれる友人と付き合っていくこと。
そうでなければ梨奈自身も同じ道を歩いて、
アレルギーであるがために孤独を感じてしまうかもしれない。
そうではなくて、
アレルギーであることも全部ひっくるめて付き合ってくれる友人を持って欲しい。
だから私もそうしなくちゃいけなかった。
アレルギーで大切なことは何も食べ物やスキンケアに気をつけることだけじゃない。
精神的な問題をクリアしていくことも大切なのです。
そのことを私はやっと気づけたのでした。

本当にいい友人をもてて私は幸せ。
そしてそう思わせてくれた梨奈のアレルギーにも感謝したくなりました。

HPの掲示板で梨奈がアナフィラキシーを起こしたことを知った人たちが
励ましの書き込みをしてくれました。
正直、落ち込んでいた私の気持ちがすごく軽くなりました。

その2日後、たこでろんVGのチャットにはじめて参加させてもらいました。
アレルギーの子どもを育てる先輩ママさんたちが話をしていて
なんだか、また元気をもらえました。
私はまだ梨奈のアレルギーと付き合って1年。
生後4ヶ月のときに卵のアレルギーと分かってからの付き合いです。
たった一年でいろんな事を知り、経験することが出来たのは、
佐守先生と言ういい先生にめぐり合えたことが大きいです。
けれど、ネットの口コミで佐守先生の事を知る事ができましたし、
アトピーと向き合って頑張っている人の存在を知って励まされ、
共感したり涙を流したりして孤独が癒され、
いろんなアレルギー関連サイトに書いてあることを読んで
梨奈に合ったアレルギーとの付き合い方を試行錯誤していけたからです。
私よりも長くアレルギーと付き合ってきた人たちのおかげなのです。

私はなんて、恵まれているんだろう。

やっとこう思えたとき
自分のHPのアレルギーのページに違和感を覚えました。
うーん、変えなきゃいけないな・・・。

さて、今月の梨奈はと言うと、
肌の調子は結局乾燥やもろもろの出来事に一進一退を繰り返しつつ
なんとかやってきました。

11月に入ると言葉だけでなくて、
「ワンワン」以外にも動物がいる事実にやっと気づいたようで
自分から「にゃんにゃん」を区別して言うようになったかと思うと
動物カードで「○○はどこ?」って聞くと
たいがいのものを私に渡してくれるようになりました。
おまけに物を片付けるときは「ナイナイ」
物を渡すときは「ドウジョ」と、台詞がついてきます。

眠くなると私の顔に顔をひっつけてきて、
満足そうに笑顔で横になります。
こんな梨奈を、見守れる幸せ。
親になれて、本当によかった。



■1歳5ヶ月以降は「肝っ玉かあちゃんの日記帳」に変わります。
 よろしくお願いします。