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あなたも老化する

 あなたも日々老化しています。あなたが老化するということは、あなたの体の中の臓器がいろんな意味で衰えて行くことです。口について言えば、歯肉と顎の骨は体の衰えとほぼ同じペースで老化していきます.

 歯肉は、その点ちょっと変わっています.歯も、もちろん老化するのですが,歯の老化ペースは体の老化ペースと必ずしも一致しません.
 妙な言い方ですが、人が死んでも歯そのものは生きていることがあります。たとえば、白骨死体の歯には噛む力はありませんが、歯そのものは堅固なこともあり、もしも顎が動けば噛む力があるという意味です。歯はその組織が生きているような,生きていないような無機質の多い組織だからでしょう.

 歯そのものの老化現象としては,柔軟さが失われたり,すり減ったり,ヒビが入ったりするものですが、こういう歯の老化は、体の老化ペースと必ずしも一致するものではありません。

老化とともに歯が失われる

 歯が失われる主な原因は,むし歯と歯槽膿漏です。むし歯と歯槽膿漏の原因は、簡単にいえば,歯に付着する汚れ(プラーク)です。むし歯も歯槽膿漏も、体の老化とは直接関係はありません。

 ところが、(歯の老化ではなく)体の老化が関与して歯が失われることもあります。体の老化によって、歯を守る力が衰えたり、歯を支える組織が老化し、衰えて、結果的に歯が失われるということです。さらに、膠原病と同じように、体が歯を異物と認識して、体から歯を排除しようとする力が働くことも考えられます。
 
 年を取ると歯磨きが上手に出来なくなります。また、若いときほどの清潔感もなくなってきます。ばい菌に対する抵抗力も低下して,歯肉や骨の炎症が起こりやすなってきます.このように、体の老化は確実に歯を失わせる力となって作用していきます。

 人間が生き物であることを考えれば、体が老化し、衰えて行くのが自然の成り行きというものでしょう。その成り行きに歯が巻き込まれて失われて行くのも自然です。そう考えると、年老いれば、それなりに歯の数も少なくなるのはしかたないとも言えます。8020なんていう発想には、基本的にどこかおかしなところがあるということです。


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