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健康保険治療の良い点,悪い点


 良い点は,比較的安く医療を受けられることです.他に良い点はありません.しかし,安く医療を受けられるということは,社会という仕組みの中で非常に大事な制度の一つと言えます.悪い点は次の2点ぐらいかと思います.

 * 一定の枠内の治療しか受けられないこと
 * 銀歯のように形の残るものが主な給付対象であること,つまり,形にのこらない予防などは、ほとんど対象とならないこと

 「一定の枠内の治療」というのは,保険制度で決められたこと(非常に詳細に定められています)以外は保険が使えません.
 例えば,犬歯(糸切り歯)が抜けたときには固定式入れ歯はほとんど保険では作れません.また、普通の入れ歯は6ヶ月以内には作り替えができません.

 保険制度では,他にもいろいろと非常に細かく保険の適用範囲が定められています.そこに決められたことだけしかできないということで,それ以外は保険外治療となって,高い治療費を支払うことになります.理由は、医療費予算に限界があるということで、歯の治療はその程度の保険で良いということでしょう。

 他方,保険外治療の悪い点は,とにかく値段が高いということです.保険外治療の良い点は,歯科医と患者が納得して個人的な契約の中で納得した治療が行われるということです.

 この場合「納得」というのは,医学的にも,材料的にも,感覚的にも,価格的にも,すべての点で「納得」して「納得した治療」を受けるということです.そのはずなのですが、それがうまく行かずに、ときどきトラブルの原因にもなっています。

 「じゃ、どっちにしたら良いのか」と尋ねられると困るのですが、それぞれの懐具合に応じして決めるしかありません。私のような貧乏歯医者は、自分の子供が治療をうけるときには、迷わず保険診療を選択します。
 保険診療だから悪い、保険外だから良いという意味ではなく、「制限事項があるか、ないか」という問題と考えておけば良いでしょう。

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