| 年齢で変わる歯の常識と注意点 |
| * 子供の頃 親の意識に応じて,歯を磨いたり,歯医者さんに行ったりします.つまり,子供自身には歯の大切さなどの意識はなく,親の意識が支配する時期です. 注意点)お金を持たせて,子供を歯医者さんに追いやるだけではダメです.この時期は,治療よりも予防にもっと関心をもつことが大切です. 歯磨きだけではなくて,とくにフッ素の利用が大切です.フッ素入り歯磨剤を使う,フッ素でうがいをする,フッ素塗布をするなどです.予防に理解のある歯医者さんの指導を受けたいものです. 一部,フッ素利用に反対する消費者グループ,教職員組合などもいますが,いずれも科学的根拠のないものです.フッ素に反対する人たちを見て,一番喜んでいるのは,本当は歯医者なのかもしれません. * 外観が気になる時期 年頃になると,歯並びが気になったり,歯の色がきになったり,むし歯が気になったりします.主に前歯が中心で,奥歯は,とくに歯が痛くなったりしなければ放置されることが多いようです.歯磨きもおざなりで,親の指示にも従わず,むし歯が悪化しやすい時期でもあります. 注意点)むし歯は積極的に治すことは大切ですが,それ以上,むし歯を悪化させないという意識が大切です.この時期も,治療だけに頼っていると,次々にむし歯が出来てきます. 何とか,歯の衛生意識を持たせて,意識して歯磨き時間を長くしたり,フッ素入り歯磨剤を使ったり,就寝前には歯磨きをするような習慣を持たせたいものです.「そうしないと,口臭がするよ」という言葉は適当なきっかけになります. * 小さなむし歯も気になる時期 社会人になると,何となく小さなむし歯も気になり始めます.少しでも痛くなると歯医者さんに行きたいと思います.反対に,仕事が忙しい人も多く,これらの人たちは,歯のことも忘れています.概して,女性の受診率が高いのは女性のほうが時間的ゆとりがあるのでしょう. この時期は,外観はもちろん,かなり小さなむし歯まで気になりますが,本当は,むし歯よりも歯槽膿漏が進行し始める時期でもあります. 注意点)この時期に治療した歯は,けっこう長持ちします.むし歯の進行が鈍い時期だからです.反面,歯槽膿漏が進行し始めます.歯と歯肉の境目を中心に歯磨きすることがポイントです.多忙の人たちも,このような歯磨きのコツを心得ておくことが肝要です. * 40才過ぎる頃 歯槽膿漏が急速に悪化してきます.若い時代はむし歯で痛くなることがほとんどですが,この頃から,歯槽膿漏で歯が痛くなることが多くなってきます. 注意点)「歯と歯肉の境目を磨く」という歯磨きのコツを会得することです.むし歯は,あまり進行しない時期ですが,歯槽膿漏予防の意味で,歯磨き習慣を怠ってはいけません. * 50才を過ぎる頃 仕事が忙しい頃です.女性は更年期を迎えて体調が乱れる頃です.この時期に,歯槽膿漏は一気に進行します.あちこち歯も無くなって,歯磨きが難しい状態になってきています. 注意点)歯磨き時間を出来る範囲で長くします.就寝前の歯磨きは必須です.歯磨きの下手な人は,市販の洗口剤を併用します.しかし,洗口剤に頼り切ってはいけません. *60才を過ぎる頃 仕事も一段落して気がゆるむ頃です.体力も急速に低下してきています.同時に,歯槽膿漏も悪化して,あちこち歯が痛くなったりします.歯の間に隙間が出来て,そこからむし歯になったりもします.冷たいものがしみたりしますが,原因が歯槽膿漏かむし歯か,はっきりしなくなります. 注意点)歯磨き回数を多くしたり,歯磨き時間を長くしたりという気持ちが必要です.また,歯槽膿漏治療に熱心な歯医者さんを探しましょう.入れ歯を使っている人は,とくに念入りな歯磨きをします.また,入れ歯の具合が悪いときは,早めに歯医者さんに行きます.不適合な入れ歯が歯を悪くさせることが多いからです. * 70才を過ぎる頃 入れ歯の具合に注意です.我慢して,不適合な入れ歯を使っていないことです.残り少なくなった歯が,入れ歯によって,さらに悪くなることが多くなります. 注意点)こまめに入れ歯の調整や修理をする必要があります.歯磨きが難しければ,電動歯ブラシや市販の洗口剤を使うようにします. * 80才を過ぎる頃 残った歯は10本以下になってきます.入れ歯で食事が出来るように,入れ歯の管理をしっかりすることです. 注意点)悪い入れ歯で我慢せずに,こまめに歯医者さんに行って,入れ歯の調整をします. |
| もどる |