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寝たきり老人の歯はないほうがいい?

 冷たい言い方になりますが,介護するほうの身になれば,介護される老人に歯がないほうが助かります.その歯で毎日食事が出来るものならば,そうは思わないのでしょうが,ほとんど入れ歯で食べたり,ミキサー食を食べているような場合には,使わない歯はないほうが助かるというのが介護するほうの正直な気持ちでしょう.

 8020なんていうのは,介護を受けるような状況ではなく,元気に動けるような体調のときだけの話なのです.8020なんていいながら,無理に残した歯が,寝たきりになって苦痛の要因になってしまうのは困ったこととしかいえません.

 その人の年齢なりに,歯が失われていくのは自然の成り行きです.体が老化すれば,胃腸の機能も老化します.8020なんていって,歯だけをムリして残しても、困ることも出てきます。
 老化して、たくさんの歯でたくさん食べたりすれば、老化した消化器に過剰な負担を与えることにもなります.自然に逆らうということです.8020なんて非人間的なものなのです.こういう考え方はいかがでしょうか.

 話はかわりますが、赤ちゃんの離乳から一般食への移行は、その歯の数に応じて食べられるものを食べさせて行くのがコツであると言われます。同じように、老化して、不幸にして歯が失われてくれば、その歯の数に応じて食べられるものを食べるという自然の成り行きに任せることが一番よいのかもしれません。

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