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日本では、キシリトールが「むし歯予防の特効薬」のような話になっています。しかし、コマーシャルで見た話に比べると,キシリトールって、そんなにむし歯予防の期待できるものではありません。
キシリトールは,砂糖のようにむし歯の原因にならないこと、ある程度のむし歯の修復作用があること、むし歯菌に対してもある種の抑制効果があることなどが知られています。つまり、甘味剤でありながらむし歯予防効果もあるということで注目されているものです。しかし,キシリトールがむし歯予防の特効薬だとか、毎日、ガムを噛んだ方が良いというほどのものではありません。
学術的にも、歴史的にも、むし歯予防という点で、最も確かで、最も使いやすく、最も安全であることが確認されているものはフッ素(フッ化物)です。フッ素こそ、むし歯予防の特効薬と言えそうです。キシリトールはフッ素に勝るむし歯予防剤ではありません。
フッ素に比べれば、キシリトールはきわめて使いにくいむし歯予防剤と言えます。キシリトールには下痢を起こす作用があることから、普通、ガムやキャンディのような形(少量形)で使われています。また、ガムを噛むという行為は、日常生活の中でいつもできるというものでもありません。
これに比べれば、フッ化物は、水道水、洗口剤、歯磨剤(現在、フッ素入り歯磨剤のシェアは70%以上です)などといろんな形で広く使用されています。むし歯予防効果はもちろん、利便性でも、価格面でも、キシリトールとは比較にならないほどに優れています。
世界中で,日本ほど「キシリトール」で大騒ぎをしている国はありません.キシリトール発祥の地であるフィンランドでさえ,フッ化物の応用が優先されています.
日本でキシリトールがもてはやされるようになった背景には,某菓子メーカーの強引な売り込み作戦があります。これに乗せられた,一部御用学者たち,一部マスコミが,この菓子メーカーのお先棒をかついだ結果、日本は、キシリトールがむし歯予防の特効薬のようになってしまいました。
ある新聞に、「キシリトールガムを噛ませたグループと何もしなかったグループの間には、むし歯発生に差があった。だからキシリトールは効果あることが証明された」と記述されていました。 これは何の証明にもなりません。キシリトールを含まないガムを噛むグループと比較しないとダメなのです。「噛む」ことだけにむし歯予防効果があるからです。こういう怪しげな記事(御用学者がかかわっている?)が世論に誤解を与えてしまっています。 ガムを選ぶならば、キシリトールガムを選んだ方が良いと言うことはできますが、「毎日、キシリトールガムを噛みなさい」と指示するほどのもではありません。フッ素入り歯磨剤を使って歯磨きをしたり、フッ素洗口剤でうがいをするほうがずっとましと言えます。できれば、水道水にフッ素を入れれば、まったく無意識のうちにむし歯予防が出来ることになります。世界保健機構(WHO)をはじめ世界の保健権威機関は、こぞってフッ素入りの水道水を使うことを推奨しています。
キシリトールガムは、ガムを噛みたいときには「キシリトールガム」を選ぶとい程度にしておいて、毎日、フッ素入り歯磨剤で歯を磨くということで良いと思います。
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