「市販薬」についてはこちらも参考にしてください
本当に花粉症の症状(アレルギー)なのかどうかはわかりませんけど、少なくとも花粉症のシーズンにあわせてノドの症状をうったえる人が多いです。 かゆいという人もいれば、イガイガするとか痛いとかセキが出るとか、症状はいろいろですが。 お医者さんに行って、調べてもらって、適切な治療をしてもらったほうがいいと思うんですけど、そのお医者さん自身があんまり興味なさそうで、口呼吸してるからだろうとか、その程度でおしまいにされてしまう人もいるようです。困ったもんです。 だけども、実際問題として、お医者さんも困っているようです。 というのも、従来の「花粉症」の概念というのは、鼻の症状と目の症状が主であって、ノドというのはあんまり注目されてないようなのです。要するに「よくある症状」でないものは、それほど気にされてないんですね。お医者さんの参考書・教科書である文献にもあまり出ていないようなのです。 熱心でものわかりのよいお医者さんとか、ほんとに患者のことを考えてくれるお医者さんなら、治るかどうかは別にして、少なくともきちんと話を聞いてくれて、なんらかの対処方法を試してくれると思うのですが……なかなかそううまくはいかないようです。 アレルギーであるのならば、アレルギーの薬が効果を発揮するはずですけど、これもまたそううまくはいかない場合があるようです。鼻の症状には効くが、ノドの症状はそんなに緩和しないとか(こんなふうに、普通の治療では効かない場合が問題なんですけどね)。 それでもなんでも、とにかく症状をうったえて、なんらかの方策を考えてもらうというのが理想でしょうけど、患者だって人間ですから、あんまり相手にしてくれないようだったら、イヤんなっちゃいます。 あつ花の掲示板にも、ノドに関する悩みのカキコが増えてきたように感じます。 そこで、あくまでも「お医者さんがとりあってくれなかったら」という場合ですけど、自分でなんとかできないか、ということを考えてみましょう(セキが続く場合は喘息っぽいですので、これはなにがなんでもお医者さんに相談することをお勧めします。耳鼻科などでだめだったら、内科や呼吸器科で相談してください。子どもの場合は小児科などでもいいです)。 まず考えられるのは、普通の花粉症と同じく「アレルゲンに接しなければ症状が出ない」はずですので、抗原の「回避と除去」はきちんとしなくてはなりません。つまり、マスクをしたり部屋の掃除をしたりということです(アレルゲンがないのに症状が出るなら、それはアレルギーじゃないです。あるいは、違うアレルゲンに反応しているかです) 次に空気の湿度について見直してみることもだいじです。 外出時にはしようがないですけど、自分の部屋は乾燥しすぎないように注意してください。乾燥していたら、加湿器などを使って、適度な湿度に調節してください。 乾燥は、鼻やノドの粘膜にとって、なかなか過酷な環境のようです。ノドの弱い人や、すでに花粉症の症状が出て粘膜が痛んでいる人は、とくに注意をしてください。 マスクも、花粉を吸い込まないようにするだけではなく、保湿に役に立ちます(やや厚手のものがいいようです)。 うがいをするなどのことも有効だと思われます。外出時、ペットボトルに水やお茶を入れて持ち歩き、ノドが乾いたらちょくちょく水分をとるというのもいいでしょう。携帯用吸入器などもいいかもしれません。薬のせいなどで口の中が(唾液が出なくて)乾燥するようだったら、ミント系のノド飴よりも、酸っぱいやつをお勧めします。飴でもガムでもいいでしょう。 さて、次にノドによさそうな薬(市販薬)について考えてみます。 まず考えられるのはうがい薬、あるいはノドスプレーですが、これについては、ポピドンヨードであってもグルコン酸クロルヘキシジンであっても、基本的に「殺菌・消毒」ということになります。カゼなどの感染予防というように考えて間違いではないでしょう。 すでに炎症を起こしているノドに対しては、弱ったノドに菌やウイルスが感染しないようにする効果はあるでしょうが、炎症を抑える効果というのは……なくはないでしょうけど、あんまり期待しないほうがいいです(でも、気持ちいいけどね)。 炎症にということなら、アズレンスルホン酸ナトリウムが入っているのがよさげです(龍角散AZのどスプレーなど)。 次は炎症を静めてくれそうな薬(飲み薬)をみていきましょう。 まずは塩化リゾチームの薬です。市販のカゼ薬などにも配合されていますが、すでに花粉症(アレルギー)の薬を飲んでいるのだったら、抗ヒスタミン薬が重なってしまうので、飲んではいけません。鎮痛解熱剤などの、よけいな成分も入っていますし。 塩化リゾチームだけの薬というのはありませんが、それに近いものは市販薬にもあります。内服用アセスというのがそれです。歯槽膿漏や歯肉炎の薬ということになっていますが、ノドにも効くでしょう。痰を切る作用もあるようです。ためしてみてもいいかもしれないです。 これは卵が原料になっているので、卵アレルギーの人はやめておきましょう。出血を抑える作用もあるので、そうした血の病で薬を飲んでいる人もだめです。薬剤師さんに相談してください。 ほかにもトラネキサム酸というのが炎症を鎮める作用があります。これもせきどめや「ノドからくるカゼに」といっているカゼ薬なんかに入っていることがあります。 やはり市販薬ではトラネキサム酸だけの薬というのはないようですが、少なくともアレルギーの薬を飲んでいても、成分が重ならないものというのはあります。たとえば、そのものずばりのノドの薬であるペラックT錠です。 個人輸入をすれば、処方薬であるトランサミンカプセルというのが手に入るようですが、そこまでする必要はないでしょう。 これも出血を止める作用などがあり、その手の血の病を患っていて、薬を服用している場合、いっしょに使ってはいけません。薬剤師さんに相談してください。 なんだかわかりませんが、肌にもよいようです。 では、次は飲み薬ではなく、口にふくんでおく薬というのをみましょう。トローチのようなものです。 トローチはたくさんの種類があり、もともと「ノドの薬」ということですので、どれでもいいでしょう。ただし、上記のうがい薬やノドスプレーと同様、殺菌成分しかないものもあります。それでも効くでしょうけど、できるなら「炎症を静める」という成分が入っているものがいいと思います。 飲み薬と同じように塩化リゾチームが配合されていたり、やはり炎症を静める作用のある甘草(カンゾウ)の抽出成分であるグリチルリチン酸二カリウムが配合されているものがあります。たぶん、そういうもののほうが効果が高いはずですので、薬屋さんでは成分をよくみて選んでください。 そのほか、漢方の成分が入っているものもあります(たとえば麦門冬湯をトローチにしたものとか)。 で、漢方のノドの薬というと、なんといっても龍角散ですが、個人的には好きです。別に劇的な効果というのはぜんぜんないですけど、昔から愛用してます。痰がきれないときなどには、クララもいいと思います。 ほかにも漢方でノドにいいというものはあります。たとえば慢性鼻炎や慢性扁桃炎などに使われる荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)です。市販のエキス剤にもありますので、探せば手に入るでしょう(体質に合うかどうかはわかりません)。 あとは、処方名というより具体的な商品名になってしまいますが、天津感冒片(てんしんかんぼうへん)というのが、ノドによいとされています(これも体質に合うかどうかはわかりません)。ほかにも甘草湯、桔梗湯、駆風解毒湯、響声破笛丸などがノドにいいようです。 これらの漢方薬は、西洋薬である抗アレルギー剤を飲んでいても、併用はできるはずです(ですが、できれば薬剤師さんに「いっしょに飲んでいいか」ということを確認してください。お医者さんにも「だってノドの症状がおさまらないんだもん」ということで「市販薬も飲んでる」ことを言うといいかもしれないです。そこまで言えば、なんか考えてくれるかも?)。 ノドというより、セキや気管支炎やカゼなどにということだと、有効とされる漢方薬はたくさんあります。それらの中でも、あなたに合った薬があるかもしれません。使ってみたいんだったら、専門の薬屋さんで相談してください。 しかし、とくにノドがいがらっぽくてセキが出るならともかく、気管支炎のようなゼロゼロしたセキは、市販薬などに頼らず、ちゃんと治療をうけたほうがいいです。それほどひどいのにちゃんと診てくれないような医者は……病院を変えましょう。 薬となると以上のようなものになりますが、いわゆる民間療法というか健康食品というか、そういうものになると、「ノドによい」というものはなかなかありません。 まあ、ノド飴みたいなものはともかくとして、ノドによいということで評判のものは、プロポリスぐらいでしょうか。錠剤になっていたり、それが含まれている飴などもあります。 そのほか、ミントやユーカリやティーツリーなど、アロマオイルの吸入などもいいといわれます。 ごくわずかのティーツリーオイルを入れた水でうがいをするなどのこともよさげです。マスクに、そういった精油を少しふくませておくというのもいいらしいです。 このティーツリーオイルが入っている飴もあったのですが、いまはないみたいです。輸入ものですが、ティーツリーオイルのトローチというのがあります。 あとはスチーム吸入でしょうかね。 ノドに関する民間療法などについては、こちらのサイトなどを見るといいかもしれません。とくにノドにということではないですが、カゼに対する世界の民間療法というのが、こちらのページに出ています。そのほか「のど+民間療法」とか「のど+民間薬」で検索すると、いくつかの方法が出てきます。多くはカゼによるノドの痛みとか、そういうものですが、花粉症の症状にもいいのではないでしょうか。興味のあるものを試してみてください。相性のいい方法などがみつかったらラッキーです。 直接ノドにいいというようなものではないですが、ためしてみてもよさそうなものとしては、塗るかぜ薬や貼るかぜ薬などもあげられます(トクホンなどのようなものでもいいんですが)。 塗るカゼ薬というのは、ヴィックスヴェポラッブが有名ですが、ピジョンや小林製薬からも出ています。寝るときなどに、胸だけではなく首まわりに塗ってみてください。 貼るカゼ薬というのは、カコナールこどもかぜパップ・カコナールかぜパップ、カゼピタンハップなどがあります。 そのほか、アレルギーであるのなら、塩酸ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン薬が入ったかゆみ止めの軟膏やクリームなどを、ノド(首)のまわりに塗ってみるというのも、患部に近いのでもしかしたらなにかの効果があるかもしれないです(かゆみ止めといっても、虫刺され用のものなどにはステロイドが入っているものもあるので、そういうのは連用しないようにしてください。レスタミン軟膏がいちばん余分な成分が入ってないです)。 ちょっとチャレンジ。(^_^;) ノドのアレルギーでイガイガするということなら、抗ヒスタミン薬をトローチのようになめてもいいんじゃないかと思いました。 そこで、塩酸ジフェンヒドラミンの薬であるレスタミン錠を1錠なめて、口の中で溶かしてみました。 ……すげえ苦いです。しかも、舌がジ〜ンと麻痺しました。なるほど、糖衣錠であるわけだ。 真似しないでください。 こういうこと(つまり、抗ヒス薬の成分を直接ノドに触れさせたいということ)なら、子ども用の鼻炎シロップを口に含んだりするほうがよさそうです。あるいはチュアブルタイプの鼻炎薬とかね。効くかどうかはわからないけど、ノドがアレルギー反応をおこしているんだったら、ただの飲み薬よりも、成分が直接ノドにふれるはずですから効いてもおかしくないです。 これぐらいしか考えられないんですけど、ほんと「よくある症状」じゃない症状の人は辛いよね。 なお、繰り返しになりますが、こうした「よくある症状」じゃないものについては、本当は花粉症による症状ではない(つまり感染症や扁桃腺の病気である)可能性もあり、自己判断はできるならば避けるべきです。こちらやこちらをよく読んでください。ここやここも参考に。「ノド」ではなく「セキ」の場合も、気管支や肺の病気であることもあるでしょう。お医者さんに行ってください。 広い意味で「のどの違和感・異物感」というのは、検査してもなにも異常がないことなどもあり、「精神的なものだろう」ですまされてしまうこともあります(管理人も自律神経失調症をわずらったとき、ノドの違和感を感じ、声も出にくくなったという経験があります)が、そういう場合は漢方治療がよい場合もあります。信頼のおける漢方薬局など専門家に相談するとよいでしょう(「精神的なものだろう」と診断されて、それ向けの薬が出るならいいですが。あるいは心療内科などを紹介されるとかね)。
管理人も子どものころからノドが弱く、よく医者にかかっていました。大人になってからも扁桃腺が大きいといわれ、手術を勧められたりもしました。タバコ吸ってちゃ意味ないかもしれませんが、ノドについてはかなり気を使っているつもりです(それでも、痛いとかかゆいとかの病気というほどではないですが、ノドが腫れぼったくなることはたまにあります)。 ここのところ、ノドに関する悩みがあつ花の掲示板にカキコされることが多く、人ごとではないと思って、このページを作ってみました。 お医者さんへ → 患者がノドの症状をうったえているんだったら、せめてうがい薬ぐらい出してください。花粉症だからということでアレルギーの薬をもらっても、すぐには効かないです。もっとも「アレルギーの薬が効くんだったらアレルギーである」ということの判別にはなりますが、そういう「ようすをみたい」ということなら患者に説明してください。なにもいわれないと、患者は「相手にされてない」と受け止めます。 |
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