#9 観察
(Dr.エキスパートのところへ学生の研修医が何人かやってきた)
Dr.エキスパート
「きみたちは、先輩の私がやることを注意深く観察しておぼえることが大事だよ。これから私がやることをよく観察して、きみたちにも同じことをやってもらうからね。今ここに患者さんの体液がはいった試験管がある。これを、見るだけでなく舐めてみて判断することができるんだよ」
(と言い、Dr.エキスパートは指でそれを舐めた)
Dr.エキスパート
「それでは、きみたちも同じ事をやって、どう感じたか教えてくれたまえ」
(学生たちはそれぞれ試験管に指を入れ、それを舐めた)
学生
「先生何だかしょっぱいですけれど、いったいこの体液は何ですか?」
Dr.エキスパート
「それは、おしっこだよ」
(学生たちはびっくりしてざわめいた)
Dr.エキスパート
「いいかね、最初に教えただろ、よく観察しなさいと、私はこの液体を人差し指につけたけれど、舐めたのは中指だよ」
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#8 ボケ老人
Dr.
エキスパート
「鈴木さん、お元気ですか?物忘れの方はどうですか?」
患者
「最近は調子いいんですよ。何か、神様がついていているような気がします」
Dr.
エキスパート
「ほう、それはどういうことですか?」
患者
「夜中いつも用足しに起きた時、トイレのドアを開けるとパッと明りがついて、終わるとパッと明りが消えてくれるんですよ」
Dr.
エキスパート
「ほう、そりゃ確かに不思議なことですねぇ」
(後日、患者の妻がやってきた)
Dr.
エキスパート
「やぁ、鈴木さんの奥さん、ご主人、最近調子よさそうですね。なんでも神様がついていているとか」
患者の妻
「えっ、何ですかそれは?」
Dr.
エキスパート
「夜中に用足しに起きた時、トイレのドアを開けるとパッと明りがついて、終わるとパッと明りが消えてくれるそうですよ」
患者の妻
「あーぁ、あのボケだんなったら、しょうがないねぇまったく。また冷蔵庫でおしっこしちゃって」
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#7 人命救助
Dr.エキスパート
岡品さん、あなたは重い精神科の病気で入院しておられましたが、このたびあなたの行為が評価されて退院できそうです。
患者
本当ですか?それって、このあいだ辺田さんがプールでおぼれたのを私が救ったことですか?
Dr.エキスパート
そのとおりです。そういう人命救助ができるくらいの人だから、もう病気は治っていると思われます。
(しかしDr.エキスパートは急に悲しそうな顔をして)
Dr.エキスパート
実は残念なことなんですが。せっかくあなたに助けてもらった辺田さんですけど、実は首をつって自殺してしまわれたんです。
患者
あぁ先生、あれは私がずぶ濡れになった辺田さんを乾かすために壁に吊り下げてやったんです。
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#6 余命
Dr.エキスパート
「あなたの命はあと1か月ともたないくらいの重病になって、残りの命を有意義に生活するとしたらどうしますか?」
アメリカ人の患者
「私はブロンドの女の子をスポーツカーの助手席に乗せてアメリカ中を旅行します」
フランス人の患者
「おいしいフランス料理をさんざん食べて、ワインを飲みまくります」
イギリス人の患者
「郊外の静かなところで海を見ながらひっそり暮らします」
ロシア人の患者
「私の病気が本当に重病かどうか、他の国の医者に調べなおしてもらいます」
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#5 老夫婦
(診察室に高齢の男性がやってきた)
患者
「先生、うちの女房が最近うんと耳が遠くなって、一体どれくらい聞こえているのか心配で、どうやったら確かめることができるか教えてください」
Dr エキスパート
「では、まず奥さんにすこし離れた所から話しかけてください。もし相手が聞こえてないようでしたら、また少し近づいて話し、それを聞こえるまで続けてみて、最後にどれくらいの距離なら聞こえたかを調べてみてください」
(それを聞いた老人はうちへ帰り、早速実行してみた。後日、老人の奥さんがやってきた)
患者の奥さん
「先生、先日うちのだんなが、変なんです。「今日の夕飯はなんだい」と何度も繰り返して聞くので、最後に私は言ってやりました。「一体何度同じ事を聞くの、今日はお魚です、と20回も言ったのに、最後に私に30センチぐらいのとこまで近づいてやっとわかったんですよ。先生うちの主人何とかしてやってください」
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#4 たんこぶ
(術後の患者が診察を受けに来た)
Dr.エキスパート
「手術したその後の調子はいかがですか?」
患者
「とてもいいですよ先生、でもちょっと不思議なんですけど、手術して以来頭にこぶができていて気になるんですが、私の手術は胆嚢だったのに、どうして頭にたんこぶができたんでしょうか?」
Dr.エキスパート
「私にもちょっと訳がわかりませんね、でもすぐに治ると思いますよ」
(患者が帰った後、看護婦を呼んで)
Dr.エキスパート
「どうしてたんこぶなどできたのかねぇ、別に手術のとき問題はなかったはずだし….
」
看護婦
「先生、お忘れですか、手術の途中で麻酔が切れてきて、それで先生が….」
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#3 生き永らえる方法
(診察室に一組の夫婦がやってきた。夫の方を診察した後、妻だけに話をした。)
Dr.エキスパート
「ご主人の状態はあまりよくありません。しかしこれから私が言うことをちゃんと守れば大丈夫かもしれません」
妻
「じゃあ、主人は助かるんですね。教えてください、どうすればよいか」
Dr.エキスパート
「いいですか、奥さん、まず朝はご主人より早く目をさまし、毎朝ごはんはヘルシーなものにしてください。昼ごはんは栄養の豊富なものを料理してあげてください。そして夕食ですが、特に豪華な晩餐にしてあげてください。ご主人との会話はできるだけ聞き手にまわって、あまり自分の意見を言わないように。それから夜の生活ですけど、毎週数回はご主人を喜ばせてあげてくだい。いいですね」
(妻は話を聞き終えると、外で待っていた夫と共に帰っていった。その30分後、血相を変えて夫の方が診察に戻って来て涙声で言い寄った。)
夫
「先生、私の病気はなんですか?診察の後、女房に、先生はなんと言ったのだと問い詰めたところ、私はもうすぐ死ぬと言われたと言うんです」
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#2 若い患者
(美しい若い女性が、太りぎみの中年女性と一緒に診察にやってきた。)
若い女性
「先生、診察お願いしたいんですけど」
Dr.エキスパート
「よろしい、ではカーテンの向こうで洋服を脱いで診察台の上に寝てください」
若い女性
「違うんです先生、私じゃなくて私の叔母の方です」
Dr.エキスパート
「そうですか」
Dr.エキスパート(中年女性の方を向いて)
「では大きく口を開けて舌を出してください」
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#1 開院日
(Dr.エキスパートが生まれて初めてクリニックを持ち、その開院日)
Dr.エキスパート
「たくさん患者がいて忙しいと思わせなくちゃいけないなぁ」
看護婦
「先生、だれか男性がやってきました」
Dr.エキスパート
「患者さんだな、私は診察室で電話しているふりをしているから、その時患者さんを入れてくれたまえ」
(男性がドアを開けて診察に入る)
Dr.エキスパート(電話に向かって)
「あぁ、患者の山田さんですね、明日は午前中予約の方でいっぱいなので、午後の外来に来てください」
(受話器をおろし、ドアのところに立っている男に向かって)
Dr.エキスパート
「お待たせしました、どうぞおかけください、ところでどこがお悪いんですか?」
男
「どこも悪くないんですけど、電話会社から電話の取り付け工事に来た者です」
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