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★退院翌日(10月9日)
退院後の仕事初め。喉の痛みはないが、体力が低下してい
るのが少し心配だ。自分は建築内装関係の仕事をしているの
で、勤め先は不定だが、最近行っている新築マンションの工
事現場は、家から歩いて行ける場所だ。
取引先の社長が体調を気遣ってくれ、近くの職場にしてく
れた。作業内容もそれほどハードなものではないので、あり
がたい。
扁桃腺を摘出した後は、高熱が出るようなことはほとん
どなくなると説明されたので、今回の手術に踏み切ったわけ
だが、退院して1年間の体調の変化を見てみないと実際のと
ころはわからない。
★退院翌々日以降(10月10日〜12日)
休まず、仕事に出た。喉の動きは少しずつ回復し、舌の痺
れと痛みがほとんどなくなってきた。だが、扁桃腺を切り
取った患部がつっぱるような感じがする。喉の動きが回復し
てきたので、逆にそのようなつっぱり感があるのかもしれな
い。
相変わらず、物を食べたり、飲んだりするのがつらい。
食道に一発で持っていけず、少し吐き出すような感じでまた
飲み込み直すといった、余計な動作が必要だ。食事をした後
も、痛みというほどではないが、喉が刺激を受けて違和感が
ある。本調子になるには、1ヶ月以上かかりそうだ。
退院時に渡された飲み薬は、欠かさずに飲んでいる。扁桃
腺を腫らしていた頃のことを思い出し、仕事でちょっと体が
疲れると、喉が腫れるような感覚がある。錯覚だと思うが
…。
扁桃腺の傷が回復し、高熱を出さない体になるのが楽しみ
だ。
★術後約3ケ月(翌年正月)
扁桃腺を取った患部の痛みはなくなったが、ときどき喉が
痛くなることがある。切り口の組織はつながったものの、突
っ張った感じがする。実際に鏡で見てみると、メスを入れた
箇所が白くなって突っ張ったままだ。
術後、一番困ったことは、味覚がおかしくなったことだ。
以前は、食事を作るときに何度も味見をすることなどなかっ
たが、今は何度味見をしても味付けのまとまりがつかな
い。特に、汁物(ラーメン・うどん・みそ汁など)系の味が
わからない。ソムリエや料理人など、味覚が決め手の職業の
人が扁桃腺の手術を受けると大変なことになるかもしれな
い。
以前のような高熱は出なくなったが、やはり風邪はひく。
くしゃみ、鼻水、頭痛など、風邪の時の症状は同じだが、熱
が上がらないことだけが、
昔と違うところ。
★術後約4ケ月(翌年1月末)
あくびをしたときのように、喉を意識的にひろげて見る
と、やはり切り取られた患部が突っ張る。普段では全く意識
しないので問題はない。鏡でのぞいてみると、メスを入れら
れた場所が白く線のようになっている。腫れのひどかった左
の口蓋扁桃の跡のほうが、白い筋が目立つ。
今までぼやけていた味覚がだいぶ以前に近づいてきた。術
前の味覚の精度を100とすると、術後は60、今は95く
らいまで回復した感じだ。やっと食べ物を味わえるように
なった。
油断すると、少し風邪気味になり、鼻水やくしゃみ、頭痛
を感じたりすることはあるが、術後今まで、1度も高熱を出
していない。総合的に考えてみて、手術を受けたことは正
解だったと思う。それよりも、自分自身が健康を失うことの
苦しみを味わった経験は貴重だったと思う。
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