心の病とは何か?

一般的に心の病とは脳の神経伝達物質の異常から起こるものとされています。
もちろんそれだけでは説明つかずその人の性格や育ってきた環境など関係してて複雑です。
「心が風邪をひいた状態」などよくいわれますがはたして心が風邪をひくとはどういう事なのでしょうか?
そもそも心とはなんなのでしょうか?

辞書などをひいてみると心とは、「知識、感情、意志などの総称、精神作用の元になるもの。」と書いてあるが非常に曖昧でいまいち何の事だか分からない。
私たちは日常的に「あの人には心がない」「心が痛い」などと使っていますがはっきり言って人の心なんて誰にも見えない。見えないからこそ理解できない。いや理解しようとしない。すべては他人事なのです。そういう私もそうでした。
人を判断する基準それはあくまでも自分の視覚から得た情報を脳で分析して出した答えにすぎないのではないのでしょうか?
自分の価値感とちがうからと言って人を批判していいのでしょうか?

マスコミは精神障害者の犯した事件にすぐ飛びつき大げさに騒ぎます。
普通では新聞の三面記事にも載らない事件を精神病院での通院歴があるだけでばかみたいに大きな話題にします。
その結果「精神障害者は危険だ」と言う誤った認識を社会に与えています。

断っておきますが別にマスコミ批判をするわけでもなく、触法精神障害者を擁護するつもりもありません(罪は罪だからです)
ただマスコミのくそみたいな記事よりも自分の目で精神障害というものを確かめて欲しいだけです。
彼らも私たちと同じ人間です。
楽しい時もあれば悲しい時もある。腹が立つ事もある。それって普通のことでしょう?

精神障害の事を何も知らないくせに粗末な知識で精神障害者の事を決め付ける、それって最高にかっこ悪い事だと思いませんか?

と言う訳で私自身心の病の明確な定義はできません。だから心の病を持つ彼らと日々接することにより自分なりの答えを見つけていきたいと思っております。

代表的な精神障害

統合失調症
従来精神分裂病といわれていたもので呼称変更により統合失調症となりました。失調という言葉は、一時的に調子を崩したという意味で、回復の可能性を示したものとされています。精神病院入院患者の約6割を占めるとされ、一生の間この病気に罹る率は、およそ100人に1人とされているとこからするとけっして珍しい病気ではありません。児童期や40歳以上の発病はまれでありその多くは青年期に発症します。精神症状としては物事への関心が乏しくなり、感情的な反応が鈍くなる感情鈍麻や妄想、幻覚(とくに幻聴が多い)などが見られます。病因としては定説はないが環境(親子関係や精神的負荷)や性格(おとなしい・非社会的・まじめ)また遺伝的要因も関与していると考えられています。治療としては薬物療法が中心となりその人の状態により精神療法や社会復帰療法が併用されたりします。とくに抗精神病薬の発展により入院しなくても十分社会生活をおくれる例も珍しくありません。いずれにしても地域で共に生活していくためには心ない偏見を減らしていく事が重要だと考えます。

躁鬱病
症状としては感情障害(気分障害)が基本であり、思考障害、意欲障害を伴う。状態像としては躁状態だけを繰り返すもの、鬱状態だけを繰り返すもの、躁状態と鬱状態を周期的に繰り返す混合状態という3つのパターンがありますが、鬱状態の方が躁状態より圧倒的に多く見られます。躁状態の特徴としては、不自然なくらい元気がよく、まるで疲れを知らないスーパーマンのように振舞います。また誇大妄想的な発言を繰り返すこともあります。
鬱状態の特徴としては、抑うつ気分、悲哀感、絶望感が続き、物事を悲観的に捉えるようになります。その結果考えが進まなかったり、集中力が低下したりします。身体症状として食欲低下、便秘、口渇などは高頻度で出現します。また不眠があり、早朝覚醒は典型的です。病因としては心理的ストレスや過労などの身体的ストレスが原因とされています。躁鬱病は一般的に完全に寛解し、人格の障害をとどめません。

てんかん
てんかんとは「種々の成因によってもたらされる慢性の脳疾患であって、大脳ニューロンの過剰な発射から由来する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし、それに種々の臨床症状および検査所見を伴うもの」(1966年 WHO)と定義されています。発作症状はけいれん、意識障害など様々です。またてんかんは病因によって病因不明の突発性てんかんと病因が明らかな症候性てんかんに大別されます。なおてんかんの好発年齢は小児期から思春期で性差はありません。

パニック障害
どんな状況や環境にも限定されず、従って予知する事ができない反復性の重篤な不安(パニック)発作であり、その症状は患者さんごとに異なり、動悸・胸痛・窒息感・非現実感に合わせて、死、自尊心の喪失、発狂への二次的な恐怖が存在します。時に長引く事がありますが個々の発作は通常数分間しか続きません。パニック発作に襲われた患者さんは、恐怖と自律神経症状が次第に高まってくのを体験し、その結果、何処にいようと、通常は急いでその場から立ち去ります。これがバスや雑踏などの特定の状況で起こると、そのあと患者さんはそのような状況を避けるようになることがあります。同様に、頻回に起こる予見不能なパニック発作は、一人になることや公衆の場に赴く事への恐れを生み出します。


心的外傷後ストレス障害(PTSD)
地震などの自然災害や激しい事故など誰にでも脅威になる破局的な出来事を体験することで通常外傷後数週間から数ヶ月にわたる潜伏期間を経て発症する心の病です。恐怖体験は心の傷(トラウマ:trauma)となり、その後で夢に現われたり錯覚を起こすなどのストレスを与え長く障害として残ります。日本では阪神大震災などで注目されるようになりました。外傷後のカウンセリングなど早めのケアが重要です。

摂食障害
おおまかには神経性無食欲症(拒食症)と神経性大食症(過食症)に大別されます。拒食症は患者さん自身による意図的なまたは無意識による体重減少によって特徴づけられる障害です。その多くは思春期の女性にもっとも多く見られますが男性や初老期にいたる成人にも見られることがあります。過食症は繰り返される過食と嘔吐、体重のコントロールに過度にとらわれることが特徴で、患者さんは食べたことによる肥満を減ずるために自己誘発による嘔吐や下剤の乱用などのさまざまな方法をとります。いずれの障害も血液電解質の異常などがみられるので、身体的治療も必要となります。


アルコール依存症
酒をやめることができない身体依存とコントロールができない精神依存の双方が存在しお酒にとらわれ自由を失っている状態で身体的な障害だけでなく経済的にも社会的にも患者さん自身様々な不利益(失業、離婚など)を生み出します。またこの病気は否認の病気と言われる通りしばしば患者さんは自分が病気であることを認めようとしません。これはアルコール依存症が病気であるという社会的な認知の低さも関係してます。

人格障害
物事のとらえ方・感じ方・考え方・行動の仕方が周囲の人たちとは大きく違うために本人も悩んでいる状態です。それは主に、認知・感情・対人関係・衝動抑制の領域で特徴的で、奇妙であったり、感情的に気まぐれで大げさであったり、あるいは、不安で臆病であったりします。一般にこの人格の偏りは固体の発達早期に体質的因子と社会的体験の両方が重なり合って生じるとされています。



TOP