関係各位
拝啓 時下益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
平素より、北海道社会保険病院をご利用、ご支援いただき、誠にありがとうございます。
当病院は、昭和28年に国の結核対策の一環として224床の結核療養所で発足し、現在は結核病床46床、一般病床304床の中規模病院として地域医療に携わっております。
国の行財政改革、医療保険制度改革の一環として、社会保険病院についてもその在り方を見直しすることとし、国立病院と同様統廃合、民間移譲が検討されております。今後の社会保険病院は建物、医療機器の整備など完全独立採算が求められており、民間病院と同様の経営改善、経営の効率化を推し進めることができなければ存続すら危ぶまれる状態にあります。
また、平成15年の医療法改正では、医療の専門家がさらに求められる予定であることから、当病院としては臨床研修指定病院及び二次医療救急指定病院として必要な施設を整備し、急性期型病院として地域の医療連携を進める体制を構築することが緊急の課題となっております。
歯科診療については、昭和30年当時、結核病床247床の入院結核患者の治療を行う歯科診療所が病院の周辺には無く、自院内で治療する必要があったため、外部の歯科診療所に委託して院内で対処してきたものを、平成5年に自院診療科に切り替えて運営をしてきた経緯でありますが、以上の状況の下で当病院の歯科口腔外科診療を考えたとき、@結核病床の減少により入院患者のために歯科を存続する必要性は薄くなったこと、A周辺(2キロ圏)には約30カ所の歯科診療所が開設されており地域での必要性は小さくなっております。
また、病院歯科口腔外科として二次医療を担うには人的、施設設備とも不十分であり、新たな設備投資を行うことは経営的に困難であること等の事情から、歯科口腔外科診療を平成15年3月末をもって廃止せざるを得ない苦汁の選択をいたしました。
以上の事情ご賢察頂き、これまで当院歯科口腔外科に寄せられました皆様方のご支援を今後は秋月医師に賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら当院歯科、秋月医師をご支援していただきました諸先生の益々のご隆盛を心より祈念致しております。
敬 具
平成14年9月1日
北海道社会保険病院
院長 岸 不盡彌