2006年度版記載
トップページが長くなりましたので今後はこのページに記載、記述していきます。
上写真は4年前に行った肝細胞癌患者さんのTAE(肝動脈塞栓術)です。たまたま会社の職場検診の超音波検査で肝臓に腫瘍があるといわれて精密検査目的で当施設に来られました。ダイナミックCT、MRIで肝細胞癌と診断されました。ご本人に告知した上で治療方針を決めることにしました。腫瘍が肝に一つであること、肝機能が良いこと、年齢が若い(50歳台)ことから肝切除術も考えられましたがご本人のなるたけ肉体的、体力的負担が少ない方法で、なおかつ仕事が忙しいので短期間で治療、完治させたいとの強い希望がありましたのでTAEを説明して施行しました。肝動脈造影で腫瘍濃染がみられました。選択的にマイクロカテーテルと呼ばれる細いカテーテルを肝動脈の5番の血管まで挿入してアドリアマイシンと呼ばれる抗癌剤とリピオドールという陽性油性造影剤を混ぜたものを注入して最後にゼラチンスポンジの細片をいくつも流して動脈を塞栓しました、上右の写真が塞栓直後のCTです。腫瘍にびっしりと薬剤が集積しています。区域の5番だけが選択的に塞栓されるだけで他の肝実質は塞栓の影響を免れることができています。これがsegmental-TAEといわれる治療法です。この患者さんは治療後に発熱、肝機能障害が一時的出現しましたが次第に改善して1週間の入院期間で退院されました。治療後半年おきにCTかMRIで経過観察していますが治療後4年半経った今も幸いに再発、転移なくお元気に過ごされています。
肝細胞癌 segmental-TAE
現在(2008年)大腸癌の肝転移症例にはほとんどでFOLFOXというレジメの化学療法を行っています。数年前に行っていた化学療法に比較してその効果は非常に高く、有益な治療法です。このFOLFOXに分子標的薬の一つであるベバシズマブ(アバスチン)を加えることでさらに効果があがっています。数年前までは半年生きられるかどうかと言われていた患者さんが2年や2年半も生きながらえるようなことも可能となっています。実際に僕の患者さんにもそのようなかたがおられるようになっています。最近ではこのFOLFOX+BVでも効果がなく病変が増大する患者さんにはFOLFIRI+アービタックスといった治療を行っています。これは、、、
大腸癌 肝転移
大腸癌 肝転移