はじまり
胸部が痛んで、酷い時には体をまっすぐにしていられない。
しかし大きな病院で胸部のレントゲンをとっても胸はきれいである。
診察した医師も首を捻る原因不明の胸痛。
捻ったわけでもないのに手首が痛んで、湿布をしても痛みがひかない。
食事の時、食べ物が喉につかえて、すっと胃に落ちていかない。
冷たい水を触ると指先が白っぽくなる。
年齢のせいか知らないけど最近、頬の辺りの皮膚が硬くなったような感じ。
日常的に、こんなことが私の体に起こるようになっていた。
他にも色々あったと思うけど、その時はそれらの症状がある病気からのものだなんて思ってもみなかったので、
すべてを軽く一時的な「なにか」かな?と捕らえて、軽く流していた。
まだ若いし、丈夫だし、なにより、悩んでいても実は結構な楽天家であったりする。
そして、「花粉症」が巷でメジャーなものとして扱われだした頃、
私の両まぶたが赤く腫れた。患部を触った感触は「プヨプヨ」。
特にひどい痒みはなかったと思う。
コンタクトは到底できないのでメガネで出勤。
当時、私はアパレルメーカーで生産管理をしていて、日常的に繊維製品を扱っていた。
新旧取り混ぜ山のように積まれたサンプル商品の中で過ごしていたし、
時には埃だらけの工場での検品作業もした。
そんなこともあって、これはダニや繊維くずなどが原因のアレルギーかなと思っていた。
同じ部署に何人も花粉症で苦しんでいた人がいたので、
もしかしたら私も ”今、はやりの” 花粉症かも、とも思っていた。
非常に忙しかったので病院に行くのを先延ばしにしていたら、いつの間にか症状がひいてきた。
そんなわけで、これも一時的な「なにか」かな?と自分の中で軽く流しかけていた。
ところが、その後のある日、これは簡単なものではないぞ、真剣にヤバイぞ、と思い私の足を病院に向かすことが起こった。
仕事中、突然、左手の人差し指がプクーッと腫れてきたのである。
本当に突然だった。外的な原因は一切考えられない。
指は皮がはちきれそうなソーセージみたいになっていた。こころなしか疼痛もある。
あわてて会社の近くの個人病院に行って問診と血液検査をしてもらう。
後日、医師から、膠原病の可能性があるので、総合病院を紹介しますからそちらに行ってください、との話があった。
膠原病ってなんだ?
聞いたことはあるけど、そんなもの全然知らない。
そして、仕事も忙しく、会社を休むのも嫌なので、結果が違いますように、と祈ることにした。
が、祈りは通じず、紹介状を持って訪れた総合病院の腎臓内科で正式に「混合性結合組織病(MCTD)」との診断をくだされてしまったのである。
「混合性結合組織病(MCTD)」については以下のページでくわしく説明されています。(検索してみてね)