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血球沈降速度
ここでは血沈計での基礎データを報告させていただきます。
<初めに>
ESRは古くから利用されてきた検査にも関わらずその本態はまだ明らかにはされてはいません。
物理的な見方では液体中の球体の沈降現象であり、その過程には様々な因子が加わり複雑であるが一般論としては、赤血球表面は陰性荷電の状態で血漿中に浮遊しており、陽性荷電である免疫グロブリン、マクログロブリン、フィブリノーゲンなどが病気により増加すると血球の連浅形成が促進され沈降すると考えられています。
| 血沈計の説明&基礎データ集 ESR(erythrocyte sedimentation rate) |
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沈降には |
第一期である血球の連浅形成を起こす集合期 第二期では血球が集合し沈降していく沈降期 第三期は底部に集積する重積期がある。 |
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ESRの沈降に関する要因 |
1:赤血球の形成 2:赤血球の変形能 3:管壁の効果 4:レイノルズ数 5:粒子間相互作用 6:管内赤血球濃度分布 7:血漿粘度 8:赤血球集合の大きさ などがあげられストークスの法則により沈降の説明がなされてきましたが、各種因子が充分配慮されていないので最近では岡氏の理論式の方が現実的であるとの報告もあります。 |
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| 亢進因子とその機序 | 炎症疾患などの病気により免疫グロブリン増加、フィブリノーゲンの増加があると陽性荷電を持った蛋白の影響で血球は表面の陰性荷電を放出し、血球同士が凝集し、沈降していくと考えられている。他にも血球は血漿よりも比重が重いため沈降することから血球の比重も要素として考慮する必要がある。
病気などで蛋白が増加しなくても極度の貧血でも沈降が促進される。 理由は通常の血球数では血球同士が反発しあい安定状態にあるが血球がが少なくなるとその反発傾向が弱まり、自由度が高くなるため沈降しやすくなると考えられている。
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| 遅延因子とその機序 | アルブミン増加: 親水性の蛋白で増加すると膠質溶液は安定化するため凝集がしにくいと考えられる。 フィブリノーゲン、グロブリン減少: 赤血球の安定化により遅延傾向になると考えられる。 水分増加(血漿蛋白希釈): アルブミン濃度の減少により凝集がしやすいが同時にグロブリン、フィブリノーゲン濃度の減少による影響が強く全体として遅延する方向になると考えられる。 胆汁酸増加: 表面張力を低下させる作用があるため赤血球の表面膜の脂質成分と水でなじみ安定化し凝集に阻害的に働くと考えられる。 その他:炭酸ガス増加、赤血球数増加、血小板減少 |
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| ESRの臨床的意義 | 急性又は慢性炎症疾患
急性炎症ではESRは24〜48時間後に促進が認められるので意義は少ないが肺炎、急性腎盂炎、心筋梗塞など病状が急変する疾患では著名にESRが変化するので重要 赤血球減少を来たす疾患
貧血では促進:小球性では促進は著しくなく大球性では促進する。大小不同ではあまり著しい促進は見られない。 組織崩壊を来たす疾患 悪性腫瘍では促進;特異的ではなく悪性腫瘍に伴う炎症性機転、組織壊死、貧血などが関与 血漿蛋白に異常を来たす疾患
フィブリノーゲン、免疫グロブリンの増加に伴い促進;骨髄腫、膠原病、慢性肝炎、肝硬変、ネフローゼ症候群 自覚、他覚的に全く異常がなくてもESRの促進により病気を発見することがしばしばである。 |
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**************** 基礎データ *********************
ESR亢進症例による5重測定による再現性です。

結果は良好な再現性が得られている。
***************** 相関関係式の求め方 *******************
1,分布分類法
(120秒値−120秒値)/30秒値=A
2,A値から該当計数を選択
分布A値の計数は重回帰分析であらかじめ算出
3,30秒値 60秒値 90秒値 120秒値に該当計数をかけて求める。
1時間値 =(30秒値XK1+60秒値XK2+90秒値XK3+120秒値XK4)+b





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