■治療法

他のところでも書いたけれど,免疫異常が起きて,自分の細胞を自分で食べてしまっているので,
とりあえず自分の免疫機能を薬の力で落としてやって,からだを元気にしてやる.
からだの状況を見ながら徐々に薬を減らしてやるという治療方法.
薬はステロイド・ホルモン(副腎皮質ホルモン)のプレドニン(プレドニゾロン)という薬を使っていた.
最初は100mgくらい一日に投与されたのかな.たぶん.
ごはんが食べられるようになってからは50mgでスタート.
人によっては,抗がん剤を入れる人もいるそう.

はじめ50mgを4週間,その後40mgを2週間,30mgを2週間.2週間ごとに5mgずつ減らすような
ペース.5mgのあとは,1mgを1ヶ月飲んで,そのあとは1日おきに飲むようにした.
飲み忘れたら飲まなくていいからとも言われ,忙しい日に飲み忘れてそのままやめられた.
大量に飲んでいると,午前中に飲まないと頭痛がしてくるので飲み忘れはなかった.

ステロイド・ホルモンときくと,アトピーの外用薬としてのイメージが強いが,
ステロイドはいろんな病気に効くすごい薬.たくさん服用するか,少量服用かによっても
性質がちがうみたいだ.使い方には注意を要するようだけど.
心配な人にはステロイドを使うといわれたときを読むといい.

プレドニンを飲むことになったときにいわれた副作用は
・ムーン・フェイス(満月様顔貌:顔が丸くなる)
・太りやすい
・胃痛
・うつになりやすい

とのことだった.
高熱が1週間以上続き,命が危ないときに,顔がまんまるくなる,とか太りやすくなるという
薬の副作用について聞かされた私は,そんな副作用くらいどうでもいいと思ったのだが,
薬を飲み始めて2ヶ月くらいに体重が増えまくって,もともと小顔なのが膨張しまくり,
大ショックを受ける.もともと太る体質ではないのに,体重も病気でやせたときから10kgくらい
増えた.薬を飲んでいるときに運動するわけにもいかないので,食べる量だけ気をつけていたが,
もうどうしようもなかった.
薬を飲み始めたのが9月はじめ.退院したのが10月おわり.薬を飲み終わったのが2月.
1月が体重のピークだった気がする.もとの体型に戻ってきたなあと思えたのは4月くらい.
1年たってようやく顔が戻った気がする.

胃痛は薬を飲み始めた当初からあって,薬を大量に飲むと胃があれるのは当然だから,
はじめから「ガスター10」を出されていて,そのあと「ガスロンN錠」という薬を追加してもらう.
毎日胃が痛むから,一応胃カメラもやってもらった.
退院後にやったので,特に潰瘍は見つからなかった.

うつになりやすいというのはよくわからないけれど,
病気の状態の自分自身が普通の精神状態ではなく,きわめて明るく振舞うようにしていたし,
そうでなければやっていけなかったから,気のもちようだったのかと.
人によっては,そうとうに気分が変化することもあるらしい.

冬場は,「ミノマイシン」という薬を週2回飲んでいた.これは感染症対策で,カリニ肺炎なんかに
感染しないようにもらっていた.とにかくステロイドを大量に飲んでいると,ちょっとしたウイルスにも
感染しやすくなるので,冬場は要注意だった.バクターと呼ばれる殺菌剤も飲んでいた.そういえば.
プレドニンが20mgくらいの時は,バクターを飲むと胃が切れそうになった.
バクター飲むときは,2回くらいに分けて飲まないと死にそうだった気がする.

あとは,ニキビというか,吹き出物がたくさん出たので,皮膚科にも行ったが,
はっきりいって,焼け石に水というか,意味がなかった.

それから,免疫機能が落ちているために,舌にカビがはえた.
これはショックで,舌磨き用の歯ブラシで一生懸命磨きまくった.
血小板が少ない人だとこれが出来ないからかわいそうだけど.
あとは,知覚過敏.常温以下の食べ物が食べられなかった.ちょっと冷えたジュースはダメ.
アイスなんてもってのほか.歯の裏側がしみて大変なことになった.
あとは,歯が黄ばんだ.歯磨きしまくっても取れなかったのに,
歯医者に行くとあっけなくきれいになった.