始めての入院生活004






今日、2泊3日の外泊が終わり、自宅から病院へ戻ってきた。

私は、毎日あらゆる可能性を考えている。入院生活は、考え事くらいしかやることがない。
あとは、毎日本ばかり読んでいる。

私は、被害妄想がひどいので「大きな組織の命令で、人体実験かなにかのために、病院の職員や他の 入院患者がぐるになり、みんなで私に嫌がらせをしているのではないか。しかも、組織の幹部は恋人と 両親である。」 そう考えていた。
または、保険金目的なのかもしれない。
実は、みんな、私が変わったことをひがんでいるのだろうか。
それとも、今まで迷惑ばかりかけてきたことを恨んでいるのか。
私を苦しめることにより、何か利益があるのだろうか。ないとは思うが、お金が絡むとまた違うと思う。 こうやって、「〜かもしれない。」と、考えていると、本当にきりがない。

何がなんだかわからなくなってきた。本当に、意味不明だ。

そして、毎日毎日そんなことを考えてしまう自分に、急に嫌気がさしてきた。
もう、考えないようにしようと思う。

なぜ、こんなに人を疑ってしまうのだろうか…。
それはやはり、親友を失ったというショックが大きかったと思う。
親友に誹謗・中傷され、深く傷ついたことにより、今まで強く信頼してきた人達までを疑うように なってしまった。私は、今まで人から裏切られたことが多く、そのせいか、疑い深い性格なのだ。それが、 最近の親友との別れにより、ますます悪化してきたと思う。

どうすれば、人を信頼することができるのか考えてみた。

何も考えず、気にしないこと。とにかく、気を静めて腹式呼吸で落ち着くことだ。それしかないと 思う。もしかして、今のこの苦難は、人生最大の試練なのかもしれない。訓練して小さいことを気に しないようになれれば、この病気も治ると思う。

「病は気から」とはよく言ったもので、今の私は「〜かもしれない」と、いう気の病にかかっていると思う。

これを克服するために、人の多いこの環境に慣れなくてはいけない。
だから、明日も頑張ろうと思う。


2003.10.21





始めての入院生活005






「人を信じて頼れ。」
すっかり人間不信になってしまった私に、彼はそう言った。
そうは言われても、疑い深い私は、なかなか人を信じることができない。
私は、彼のことまでも疑ってしまっていた。

でも、急に、また人を信じてみようと思った。彼を信じてみようと思った。
毎日、人を疑ってばかりの自分に嫌気がさしてきたからだ。もう、本当にイヤだ。また、 心が汚くなってしまうような気がする。

「信じるものは救われる」とはよく言ったもので、今まで私は、人を信じることで救われてきたと思う。
そして、彼を信じることで私は救われている。

人を信じることは難しい。
誰もが皆、半分信じて半分疑うことによって、裏切られた時の自己防衛をしている。相手を疑っていればいるほど、 裏切られた時のショックも軽くすみ、その傷も浅い。100%人を信じることはできないと思うが、 できる限り100%に近づけるようになりたい。人を信じて頼ることができるようになれれば、私が求めている 「心の平和」と、いう幸せに、また一歩近づけるような気がする。そして、相手もそうなれると思う。そう なれたら、とても嬉しいし、とても幸せだ。


この入院生活で、人を許すこと、信じることを学んだ。そして、人を許すこと、信じることにより、 自分も許され、救われるということが分かった。


「人は何のために生まれてくるのですか?」と、以前先生にたずねたことがある。
「人は、魂を磨くために生まれてきたんだよ。」と、先生は言った。
その意味が、やっと分かってきた。人を恨んだり憎んだり疑ったりすればするほど、心が乱れる。そして、 心が汚れていくと思う。他人の言動で、自分の気持ちが乱れるくらいなら、何も考えたくない。

人を許し、人を信じて頼りたい。彼を信じて頼りたい。
100%は無理だけど、信じていたい。
そのために、明日も頑張ろうと思う。


2003.10.22





始めての入院生活006






私は今、入院しているわけですが、入院生活は、やることがなく、しかもやりたいことができないので、 非常にストレスが溜まります。最近は、お菓子ばかり食べている毎日です。

トイレ、読書、お菓子を食べる、などのことは、自分の意志でやっているが、寝る、薬を飲む、ご飯を食べることは、 病院で決められている。あとは特にやることがないので、考え事ばかりしている。


私は本が好きなので、よく読書をしている。
本を読んでいる間は、いつもの考え事はどこかへ行き、本の世界へ集中する。
私は集中力がないので、長くは持たないが、集中している。
集中力が切れ、本を区切りの良いところまで読み終わった時、なぜかホッとする。とても気分が良い。
スポーツで一汗かいた後のように、すっきりしている。

すっきりするという意味で、集中することもストレス解消になると思う。それに、本を読むと目が疲れる ので、寝つきが良くなる。
私の場合は本だが、本が嫌いな人は漫画や週刊誌などに集中してもいいと思う。このほかに、掃除が好きな 人は、ぞうきんがけがおすすめだ。
一心不乱にぞうきんで床をふいていると、気分が良くなる。ふき終わった後、きれいになった床を見ると、 自分の心もきれいになったような気がして嬉しくなり、気分が良くなる。

人それぞれ違うと思うが、なにかしら好きなことに集中すると、その達成感と満足感により、 気分がすっきりして、それが、ストレス解消につながると思う。
それに、集中すると頭が疲れるので、よく眠れる。

読書、パソコン、掃除、料理など、自分の好きなこと(趣味)で、普段から、ストレス解消を心がけよう と思う。


2003.10.26





始めての入院生活007






ついに明日、私はこの病院を退院する。

薬がちょうど良く合っていたため、人よりも回復が早く、通常は1〜2ヶ月の入院になるのだが、 3週間と少しでめでたく退院することになった。

「本当に辛かった。」

入院生活の感想といえば、その一言に尽きる。

辛かった理由は、激しい被害妄想と幻聴。それに、入院独特のストレスだ。
精神科なので、奇声が聞こえてきたりして、心が乱れやすい。
病院なので早寝早起きで、規則正しいのだが、自分の自由がきかない。
眠くても6時半には起きて、眠くなくても9時には寝ないといけない。
トイレに入ることも思い通りに行かない毎日に、ストレスが溜まり、煙草の本数がまた増えてしまった。

私は普段、お菓子を食べるという習慣がないのだが、病院ではやることがないので、間食ばかりして、 また胃がおかしくなってしまった。時々、吐き気がするくらいだ。でも、コーヒーばかり飲んでしまう。

そんな入院生活も、明日でついに終止符を打つ。本当に嬉しい。家に帰れることが、心から嬉しい。


この、辛い入院生活を支えてくれていたのもといえば、恋人からの一通の手紙だった。
それは、A4の白い紙二枚にわたり、小さな文字でぎっしりと書かれた、読むのも大儀なくらいの 長い手紙だった。
私は日に何度もその手紙を読み、励まされ、頑張ることができた。
彼を疑い、わけの分からないことばかり言って嫌な思いをさせた私に、それでも彼は、救いの手を 差し伸べてくれた。
彼はいつも、私が辛い時に手紙をくれる。
恋人から長い文章のラブレターをもらえる女なんて、そんなにいないと思う。だから、 「私って、幸せ者だなぁ。」と、しみじみ感じた。入院中に、唯一幸せを感じた。

いつもありがとう。

彼のために、また頑張ろうと思う。



日に何度か、手首の傷が痛む。
ミミズのように赤くはれ上がったその傷は、ジワジワズキズキと痛む。
そんな時、彼女のことを思い出す。元親友だ。

眠れない私のために、朝まで長電話に付き合ってくれたこと。
憂鬱で泣いている私に優しい言葉をかけてくれたこと。
互いの悩みやグチをいいあいながら、夜が明けるまで飲んだこと。
一緒に夕日を見て、白い貝殻を拾ったこと。

思い出すのは、いいことばかりだ。思い出って、美しい。

ゲーセン、カラオケ、買い物、ドライブ……。いつも一緒だった。
彼女といるだけで、いつも心がウキウキ楽しかった。
そして、今、彼女との最後の長電話を思い出した。
半分以上がネタミ・ヒガミによる誹謗・中傷だった。
私は、長電話の最後に「楽しかった。ありがとう。」と、言って受話器を置いた。
その時、彼女と話をして本当に楽しかったから、その言葉が自然に出たのだが、それが最後になるとは 思ってもみなかった。
だから、最後に「ありがとう。」が、言えて本当に良かった。


この入院生活で、気持ちの整理ができたので、本当に良かったと思う。
混乱していた頭の中をきれいに掃除できたと思う。

私は彼女を許し、彼を信じる道を選んだ。
そして、自分を信じ、自分の道を歩いていくことにする。そう決めた。
だから、これからも頑張っていこうと思う。


2003.10.29



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