療養生活001






退院してから3日が過ぎた。経過は順調だ。

朝と夜に薬を飲んでいる。薬のせいで、毎日頭がボーっとする。でも、考え事をしなくてすむので、 そのおかげで、被害妄想がずいぶん弱くなった。

寝る前には眠剤を飲んでいる。今まで眠れなかったのは、「全部被害妄想のせいだ。あなたは本当は、 眠れる人なのだ。」と、医者に言われた。
そう言われるとそうだ。自分でも実感している。布団に入ってから、被害妄想が気になってなかなか 眠れないことがある。

副作用が出てからは、一切薬を飲むことをやめていたが、今回、自殺未遂で入院してからは、また、 投薬が始まった。(病院を変えました。)
今度は、お酒と薬が混ざってまた同じ失敗をしないように、禁酒している。
禁酒してから、もう1ヵ月以上が経つ。被害妄想がひどくて辛いと、またお酒を飲みたくなってし まう。お酒に逃げたくなる。お酒を我慢するのも辛いが、今度はお酒に逃げないで、辛いことにも慣れていこうと思う。

それに、入院中に習慣になってしまった、イライラするとお菓子を食べるくせも直さないといけな い。これもけっこう辛い。

そして、毎日のように悪夢を見ている。これはなぜか、昼寝をした時に見る。内容は、人から 誹謗・中傷されている夢だ。起きると体がだるくてしかたがない。だから、昼寝をすると逆に疲れて しまう。でも、眠くて昼間起きていられない。
たしか、1年前の自宅療養もこんな感じだったと思う。私は、頑張りやで几帳面な性格なので、眠くても 疲れていても、なんでもつい頑張ってしまう。それでストレスが溜まってしまうので、今は、「疲れたら休む」 と、いうことを心がけている。
悪夢を見てもいいから眠い時には寝ようと思う。

うつ病(躁鬱病)が治ったと思ったら、今度は薬の副作用で被害妄想が始まってしまった。
被害妄想で辛いほかに、間違った薬を飲んでいたこと、飲み方を間違ったことへの悔しさで、さらに辛い。
でも、なっちゃったものは仕方がないので、また、自宅療養に専念しようと思う。


私は今、とても会いたい人がいる。いつも迷った時に、人生の道しるべをしてくれる先生だ。
辛くて苦しくて、どうしたら良いのか分からない。とにかく先生に会いたい。
でも、電話してみると、先生は、「もう少し元気になってからじゃないと会えない。」と、言った。
その言葉を聞いて、突き放されたようで少し悲しかった。でも、先生は、私のためにならないことは 絶対に言わないので、これもきっと私のために言ってくれたのだと思う。

先生は、はっきり物を言う性格なので、迷った時には厳しく助言してくれる。私の憧れの人だ。
このホームページも、先生にすすめられて書くようになった。おかげで、夢や目標ができたので、 本当に良かった。先生には感謝している。

両親のため、恋人のため、先生に会うため、むりやり食べている。
早く体力をつけて、また先生に会いに行きたい。
それを目標にして、明日も頑張ろうと思う。



2003.11.3



療養生活002






先日、退院してからはじめて通院した。

車の運転は1ヵ月間禁止されていたのだが、私は運転が好きなので、こっそりと車で通院してしまった。
それに、人の多い電車に乗る勇気はまだない。被害妄想が起きてしまうからだ。
人の話し声がすると、自分の悪口に聞こえてしまうことが多いので、人の多い場所をつい避けてしまう。
だから、車で行くことにした。
約1ヵ月ぶりに運転してみると、とても疲れてしまった。

脱力。
片道25分の運転が、こんなに疲れるものとは思わなかった。帰宅してから急に力が抜けて、体がだるく なってしまった。しかも、久しぶりなので、運転のしかたを半分忘れていた。
なぜか、車が左に寄ってしまう。危ない。
今は、まだ、長い距離の運転は無理だと思った。


私は家事が好きなので、毎日料理をしている。

料理歴はまだ1年弱と浅いのだが、腕にはちょっと自信がある。
少し前までは、毎日料理を作らないと気がすまないほど、料理が大好きだったのだが、今は、イマイチ やる気が出ない。
辛い。
料理をすることが、とても大儀なことに感じられる。冷蔵庫の中を見ても、献立が思い浮かん でこない。

以前は、「明日のおかずは何にしよう。天ぷらにしようか、それとも煮物がいいかな。」と、前の晩から 翌日の献立を考えるほど、料理に夢中だった。
でも、今は、面倒くさくてやる気がしないので、できるだけ短時間で簡単にできるものばかり考えてしまう。
手抜きどころかやる気がない。

でも、むりやり作っている。やらないと、腕が落ちる。それに、健康になるためには多少の努力も必要だ。

躁鬱病の自宅療養の時も、体がだるくて動きたくなかったが、それでも毎日料理をした。
そして、三食きっちりとたくさん食べるように心がけた。
だから、今回の、この副作用も、一日も早く治すために、

自宅療養=休養+薬+多少の努力

これで、これからも頑張って行こうと思う。



2003.11.8



療養生活003






最近、よく頭痛がする。頭痛というよりも、頭重だ。
頭が重くてボーっとすることがよくある。これを書いていても、時々わけがわからなくなってしまう。今日 は雨だから頭が重いのだろうか。

そういえば、うつの時は、常に頭が重くて、毎日のように頭痛薬を飲んでいた。そして、薬への耐性ができた ためか?強い頭痛薬が効かなくなってしまった。
医者も、「雨が降ると頭痛が起きやすい。」と、言っていた。

今、季節の変わり目で毎日の気温の差が激しい。
「気温の落差が激しいと、自律神経が乱れやすい。」と、テレビで見たことがある。
本当に、その通りだと思う。

8月下旬から副作用が始まったのだが、その頃、ちょうど、気温の落差が激しかったと思う。そして、 最近もだ。そのためか、副作用が強く出ている。
入院中は、温度管理がされていたので、そのおかげか、毎日の気分の浮き沈みが少なかったと思う。でも、 自宅では、室内の温度を管理してくれる人がいないので、気分が乱れやすい。
体が暖かいと落ち着くような気がするので、厚着をしたりして、体を常に暖かく保つように心がけ ている。
気分に浮き沈みのある時は、体を温めると良いと思う。

私は今、とても焦っている。早く治りたくて、つい焦ってしまう。
でも、焦れば焦るほど、空回りしてしまう。文章もまとまらない。夕食のしたくの時に、お皿を一枚割って しまった。これじゃあ、失敗ばかりでいい事なんて一つもない。

「焦るな危険。何でもゆっくりやってみよう。」

この言葉をいつも胸に留めて、じっくりゆっくり、治療に専念したいと思う。

明日は日曜だ。だから、ゆっくりのんびりしようと思う。



2003.11.8



療養生活004






今日は日曜日。彼がデパートに行こうと言った。
私は、ぜんぜん行きたくなかったが、どうしても欲しいものがあったので、覚悟を決めていくこと にした。
デパートに行くのは約2ヶ月ぶりだ。最近は、一人でコンビ二に行く勇気もない。
でも、メガネが合わなくなっていたので、新しいものが欲しかった。だから、行くことにした。


思い切ってデパートに一歩足を踏み入れてみると、そのとたん、突然緊張してしまった。
今日はいつもよりすいていたのだが、やはり人はいる。
無人島じゃないんだから、人がいて当たり前だ。
私は、「また被害妄想が起きたらどうしよう。」と、ちょっとおじけづいてしまった。

気になるけど、周りにいる人をわざと見ないようにして、エスカレーターに乗った。エスカレーターの上 でも私の視線は遥か遠くを見ている。と、いうよりも、わざと焦点を合わせずに、何も見ない。ぼんやり とする。
そうする事によって、人と視線が合わないので、人に見られなくてすむ。
「見るから悪い。見れば相手も見てくる。」先日、そういう結論に達したので、あまり人を見ないこと にした。
人と目が合って、相手が誰かと話をしていたりすると、「もしかして自分の事を話しているのではないか。」 と、また被害妄想が起きてしまう。だから、見ない。とにかく視線を合わせないことが大切だ。


エスカレーターを上がり、二階につくと、目的のメガネ屋があった。
「いらっしゃいませ。」と、店員が笑顔で声をかけてきた。私はちらりと店員を見て、そして、目的 のメガネを見た。20%OFF。安くなっている。
割引商品は100個近くあった。その中から買いたいものを選ぶことにしたのだが、集中できない。
店員や他の買い物客の視線が気になって、緊張してきて心臓がドキドキと速くなった。

でも、買い物に集中しようと思って、メガネを買うことだけを考えた。
「買い物する時には、物を選ぶことにだけ集中する。」
自分にそう言い聞かせて、一生懸命メガネを選んだ。
自分がイメージしていたようなメガネがそこにあったので、それを買うことに決めた。


次に、視力検査をした。心の中で、自分に「落ち着いて。落ち着いて。」と、言い聞かせながら検査を した。約5分の視力検査は、検査に集中する事ができたので、落ち着き払っていたくらいだ。

そして、メガネの幅を合わせる。店員は、ゆっくりとていねいにメガネの枝を曲げたり伸ばしたりしてい た。それを見ていたら、突然集中力が切れて、また緊張してしまった。
その時間は、私にとっては永遠のように長く感じられて、軽いめまいがしたくらいだ。

そして、数分後、自分にぴったりと合ったメガネができあがり、会計をした。
店員がゆっくりとお札を数える間、帰りたくてそわそわしてしまった。
無事に会計を済ませ、新しいメガネをかけて店を出た。

「これで、この先しばらく快適なメガネ生活が送れる。」私は安堵して、またエスカレーターに乗った。
でも、ちょうど下り切った時に、他の買い物客と目が合ってしまった。
私は、また、一気に緊張してきたので、彼の手を引っ張るようにして、少し足早に駐車場に向かった。


彼は「立ち向かえ。」と、言う。

「一人でコンビニに行くこともできないなんて、かわいそうだ。みんなが普通にやっていることを 頑張ってやって行こう。向かって行こう。」と、言った。

私は逃げていた。辛いことから逃げていた。
そして、いつのまにか人の多い場所を避けるようになってしまった。

彼は、そんな私を見て、今後、私を人の多い場所に連れ回すそうだ。
考えただけでも、気が重い。重すぎる。

でも、「他の人にできて、自分にできないことなんて一つもない。」と、思うので、これから少しづつ 人の多い場所に行ってみようと思う。

明るく前向きに行こう。

来週の日曜も、彼とデパートに行ってみようと思う。



2003.11.10



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