バリアフリー
A.バリアフリーとは
最近、「バリアフリー」という言葉がようやく定着しつつあります。また各企業でも、バリアフリー商品の開発に力を入れたり(例えばシャンプー容器側面のギザギザ、テレフォンカードの切り込み、段差を少なくし車椅子での移動を容易にした住宅など)、自治体の後押しで各種フォーラムが開催されたりしています。
私がインターネットで「barrier free」を検索したところ、2万6,546件もありました(2000年7月1日現在)。大部分のサイトで、バリアフリーを障害者や高齢者、あるいは妊婦や幼児に配慮した施設、設備、商品、サービスととらえているようです。
しかしバリアフリーは健常者にとっても必要なものです。健常者であっても、病気や怪我とは全く無縁と言い切れませんし、体力が低下する場合もあるでしょう。また誰でも老化現象により、以前には易々とできたことでも、やがては困難になります。ですからバリアフリーは、障害がある人にとっても、ない人にとっても大切な概念となっています。
B.バリアフリーの基準
「バリアフリーへの挑戦」(日経ヘルスビジネス編)では、以下がバリアフリー商品の基準としてあげられています。
1.安全であるか
2.快適であるか
3.わかりやすいか
4.使いやすいか
これらの基準は、商品だけでなく、施設や設備についても適用できそうです。実例をあげましょう。ある研究グループがユニークな研究を行っています。同グループでは、上記の安全性、快適性、使いやすさを具体的な数字で表し、A市内の一部の飲食店についてバリアフリーガイドマップを作成しています。以下にその分類基準を紹介します。
○駐車場
・車椅子専用の駐車場がある
・車椅子も駐車可能である
・一般駐車場のみ
○駐車場〜入り口の段差
・段差がない
・高さ5cm程度×1段程度
・高さ15cm程度×1段程度
・高さ15cm以上×2段以上
○入口の傾斜
・傾斜なし
・1/12以内
・1/8以内
・1/8以上
○入口扉の周辺の段差
・段差なし
・段差2cm以内
・段差5cm以内
・段差5cm以上
○入口扉の種類
・自動扉/幅80cm以上
・手動扉/幅80cm以上
・手動扉/幅70cm以上
・手動扉/幅70cm未満
○室内の通路幅・段差
・幅80cm以上/段差なし
・幅70cm以上/段差2cm
・幅65cm以上/段差5cm以内
・幅65cm未満/段差5cm以上
○車椅子の使用可能な席数
・7席以上
・4〜6席
・1〜3席
○洗面・周辺通路の幅・段差
・通路・扉幅80cm以上/段差なし
・通路・扉幅70cm以上/段差2cm以内
・通路・扉幅65cm以上/段差5cm以内
・通路・扉幅65cm未満/段差5cm以上
○トイレ・周辺通路の幅・段差
・洋式/通路・扉幅80cm以上/段差なし
・洋式/通路・扉幅70cm以上/段差2cm以内
・洋式/通路・扉幅65cm以上/段差5cm以内
・他式/通路・扉幅65cm未満/段差5cm以上
こうした基準は各施設や店舗の設計・改築にバリアフリーを導入する上で大いに活用できます。