【41】脾腎両虚
脾腎陽虚 (中焦・下焦の陽虚あるいは寒冷薬の連用による)


<脾腎両虚により現れる症状>

1呼吸急促(短気) 2排尿痛 3血尿 4流産しやすい 
1しゃっくり吃逆 2呼吸がしにくい 3白内障 4黄疸 5自汗 6食欲不振 7腸が鳴る 8臍腹痛 
9便秘 10経期延長 11更年期障害 12あくび欠伸 13月経がだらだら続く 14吐血 15腹水 
16体毛脱落 17霍乱 18紫斑


<相談例> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >生理が3カ月に1度など、不定期にしかこなく、真っ黒い時がある。 >寒い時など特に下腹部に少し重苦しい痛みもある。 >おりものもほとんどいつもあり、時々黒い物がまじる。 >手足はいつも冷たく、すぐ冷える。 体の中を流れている経絡の内、奇経八脈の一つである帯脈が病むと腹部脹満、腰部無力、 下肢軟弱、月経不調、赤白帯下(おりもの)などの病症が現れます。 おりもの(帯下)の原因は 1.脾気虚弱 2.腎気不足 3.肝経火鬱 などによるものが多いとされています。 1.脾虚 による場合は食欲不振、小腹墜脹、大便溏薄、足浮腫などが主症状として現れます。 これは脾気虚弱のため水穀物を消化して精血を生ずることができず、水湿の気が下陥して 帯下となったものです。 脾虚し中陽が不振になれば顔色は白っぽいかくすんだ黄色、四肢不温が現れます。 脾虚では湿を気化することができず、運化機能が失調するので大便は溏薄、足は浮腫を生じます。 2.腎陽虚 による場合は 顔色黒ずむ、精神的疲労、身寒肢冷、腰膝酸軟、食欲不振、腹脹、大便溏薄、経量多、崩漏、 色淡、血塊、四肢浮腫、夜尿多 or 尿頻失禁、帯下清稀、舌淡胖嫩、歯印、などが現れます。 2は主に老齢者に起こりやすいのですが、あなたの場合はまだ若いのに1も2も兼ねています。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >皮膚 : 乾燥、全身がざらざらしている(鮫肌) 肌膚甲錯:肌が乾燥し、艶(つや)、油気を失い、鱗様にザラザラしている 古書には「皮膚が魚鱗の如きは気血不足により、また胎垢という」とあります。 肌膚甲錯の原因には前回のような「おけつ」の場合もありますが、また別に皮膚の気血 不足(営養不良)、津液(しんえき・体液)不足もあります。 後者の場合は、普通は熱証に多いのですが、特殊な例として寒証にも見られることがあります。 寒証の場合は生まれつきの特殊体質か又は長期間にわたって何か体を冷やす薬物を服用し ていた場合です。 とにかく非常な「冷え」が存在します。 津液を皮膚に輸布するのは三焦・肺の器官ですが、津液を食べ物から生産するのは脾・腎の陽気です。 この気化作用の元となる「陽気」が大変不足しています。 このために冷えから来る下痢や貧血性のめまいも起こります。 津液が不足すると血液中の水分が足りなくなり、[病<於]血(おけつ)の状態に近くなります。 これを「津虧血於」といいます。 ともかく大変なハンディを持ったことになります。 しかし方法はあります。 長期戦になりますが、一歩一歩確実に皮膚の生気を回復することは出来るだろうと推量されます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >手のひらに汗をかく >足の裏に汗をかく 漢方では「脾胃は四肢を主る」と言い、手足と深くつながっています。 >食べてもすぐ腹が減る 今は大丈夫だがもともと胃腸が弱い 脾胃は「後天の本」と言い、胃は受納・消化を司り、脾は精微の吸収・輸布を司り、 全身を栄養するので生長発育の根本です。 >膝が冷える足が冷える >足がだるい この脾胃の陽気が弱いとエネルギーの生成ができず、手足は冷え顏色も悪くなり (四肢欠温,面色萎黄)、だるくて(四肢不用,五臓不安)無力になります。 >腰が痛い  腰がだるい  腰が冷える  膝が痛い  膝が腫れる脚が痛い >月経痛がある   血の塊が混じる  卵巣機能不全あり 一方、腎は「先天の本」と言い、足腰や月経と関係があります(腰は腎の外腑)。 この腎は不断に脾胃が吸収した食物(水穀)の栄養(精微)によって栄養されています。 ところが脾胃の陽気が弱くて十分に腎をサポート出来ないので腎虚の影響まで出ています。 これを“脾胃の虚労が腎にまで及んだ(脾病及腎)”と言います。 >膝が腫れる >卵巣機能不全 腎虚のうちでも腎の陽虚なので「陰寒内盛,水液停滞」による痺痛症や 生殖機能への影響も出ています。 >手のひらに汗をかく(ひどいときは汗で字がかけなかったり、ペンを持てなかったりする) >足の裏に汗をかく このような症状は「津液旁注」といって、「脾胃気虚」による体調の現れです。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >眼がショボショボして瞼が重く、眼が開かない 持続的に眼に開けられない 上瞼の筋無力症のようですね。 漢方医学の「五輪学説」によれば瞼の上下は脾胃に所属します。 従って平素から脾胃虚弱であると「中気下陥」といって、 人体のど真ん中の気力が衰えると食物からの栄養が十分に摂取されなくなり、 筋力が弱まり、上瞼下垂になるのです。 >だるい  さむけ  眠ってばかり……(脾虚のため清気が上昇しない) >呼吸困難……(呼吸は肺ではなく飲食物由来の胸の宗気によって促される) >食欲が無い……(胃は受納し、脾は運化を司る) >足がだるい  無力で歩けない……(脾は四肢を司る) 瞼だけでなく全身的に気力の下陥が起こっていますから、 中心の気力である「中気(脾胃の気)」を先ず建てなければなりません。 >目がかすむ  目がまぶしい  なみだ目  目が痛い  目が痒い >瞼がむくむ  チック 目は臓腑血気の精華が宿るところ、肝の外候でもあります。 五臓六腑の血気は皆上栄して目に注がれます。 その大元である中気(脾胃の気)が衰えているので、 血気の虚から外風を受けやすくなっています。 >小便 : 切れが悪い >腰がだるい  足が冷える 腎気の衰えも出ています。しかしこれは二次的なものでしょう。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >10年程前からなのですが、特にここ2,3年痰が増えました。 >1日150程黄緑色の痰がでます。 黄緑色の痰で切れにくいといえば「痰熱」になるのですが、 >寒気 >冷え症です。 >便は、ずーっと軟便です。1日4〜5回はトイレにいっております。 同時にこういう症状があると、こちらは「痰湿」といって寒冷傾向で前と矛盾します。 >ず〜とエリスロマイシンと言う薬を飲んでおります。 そこで更に抗生物質(寒冷性の薬)を長く飲んでいるという事を考慮すると、もはや 体内には細菌などの熱源は存在しない状態だと思われます。 また痰の数が150程の多量に及ぶとなるとそんなにも切れにくい事でもないのでは、 という気もします。 痰については「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」といい、原因は「脾虚気弱」です。 また「腎は水の源」で痰は水より変化したものですから、冷え性で軟便が続いている事 をも考えると「腎虚畏寒」も兼ねているようです。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >あまり食欲もなく、お腹がすくと胃が痛くなったり、お腹(胃)がはったりします。 >胸やけがする  吐き気がある  酸っぱい水が上がる >手と足がとても冷たく30分くらい眠れません。 脾胃の虚寒と >夜間排尿が多い >腰が痛い  腰がだるい  腰が冷える  膝が痛い  足が冷える >むくみがある 腎の陽虚があります。 あわせて「脾腎陽虚」の証といいます。 おそらく脾胃の陽気が弱くて十分に腎をサポート出来ないので腎虚になったのでしょう。 これを“脾胃の虚労が腎にまで及んだ(脾病及腎)”と言います。 対策はまず脾胃の陽気を取り戻すことから始めなければなりません。 脾陽が不足すると「清陽は上昇せず濁陰は下降せず」という状態になり、 水腫・白帯下・腰重・足冷などになりますから相当強力に温める働きが必要です。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >私は冷え性で、夏でも靴下はかかせません。 >さむけ  汗をかきにくい  眠ってばかり >唇の色が紫色 >便秘と下痢をくりかえす すべて寒冷の証候ばかりです。 この寒冷は何処から来るのでしょうか? 一身の陽気を生産するのは先天の陽気と後天の陽気の二つです。 前者は父母から受け継いだ遺伝的体質です。 そして後者は飲食物の栄養から摂取する脾胃からの陽気です。 残念ながら両方とも不足している様です。 月経の来潮と密接に関係しているのは子宮から起こる衝脈で、別名を“血海”と言います。 また妊娠を主宰するのは任脉で、この二脉が助け合うことによって子供が出来るのです。 その“血海”が冷えていてはどうにもなりません。 いたずらにホルモンばかりを増やしてみても自然の摂理は回復しないでしょう。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >人工肛門周辺の腹腔内膿瘍により瘻孔が多発し熱と膿瘍による腰痛 直接に膿瘍によって腰痛が引き起こされる事はありませんが、全身状態をみれば 「眠れない」ほどの腰痛があっても不思議はないと考えられます。 >クローン病(9年目)  下痢 >腰が痛い  腰がだるい  腰が冷える  膝が痛い  足が冷える >こぶらがえり  むくみがある >唾液が多い 「腰は腎の腑」ですから脾の陽虚が腎にまで影響を及ぼすという事はよくよくの事です。 これは脾腎両臓の陽虚という極虚の状態になっていると思われます。 千金内托散ぐらいでは脾陽は補われても腎陽までは補われません。 強力な温補剤によるサポートが要求されます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >小さい頃から比較的胃腸が弱く20歳くらいから下痢と腹痛で悩んでます。 >特に生理の終わりごろは下痢します。 >冷え性 >瞼がむくむ……(瞼の上下は脾胃に所属) >唾液が多い……(脾は涎を、腎は唾を出す) 生理の時には体内の血液が大量に子宮や衝脉に集まるので、ただでさえ脾胃が弱い 人は更に脾胃の気が弱まり、「清気下陥,湿濁不化」という状態に陥ります。 このために停滞内聚した不消化物が下痢となって下ります。 下痢が長引くと脾胃の虚が腎へと及びます。(脾腎陽虚) >腰がだるい  腰が冷える……(腰は腎の腑) 腎は生理と深い関係があるので腎陽が虚すと月経痛・遅れ・月経過多などになります。 更には下りものなども出るようになります。 脾腎の陽気は人体にとってもっとも大切な基本ですから今後の妊娠やスタミナのためにも 是非補ってください。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 血小板減少性紫斑病のことを漢方では「衄血」や「発斑」の範疇で考えます。 皮下出血ならば「肌衄」、歯茎からの出血なら「歯衄」、鼻血なら「鼻衄」。 紅斑・白斑や疹斑に対して「紫斑」と。 この病気には二通りのメカニズムがあります。 一つは血の「熱迫妄行」です。………(血熱が原因となる) もう一つは気の「不統血」です。……(気虚が原因となる) 急性病は血熱により、慢性病は気虚によって起こります。 >眠ってばかり >腹が張る  腸が鳴る >便秘と下痢をくりかえす 「気虚」、なかでも脾気の虚です。 漢方では脾には統血する権利があると考えています。(統血ができないと血は妄行して出血する) 「血を治すには先ず脾を治せ」という所以です。 自己免疫疾患という性質上、脾気の虚には常に「腎虚」も伴ないます。 すなわち脾気虚の更にその上の原因に腎陽虚があります。(火不生土) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >切れにくい痰がある >胸が痛い  脇が痛い 「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」といい、痰の存在と脾肺とは密接な関係が有ります。 さらに年齢の事を考えると「痰源は腎にあり」で、腎も考慮したいものです。 生痰の源が脾と腎にあるというのは「脾虚気弱,腎気不足」のために水分を気化できなくて 水が水邪として働き、集まって湿となり、病理的な痰になるからです。 「脾は四肢を主る」ので脾気虚になれば四肢はだるくなります。 また「腎は作強の官」ともいい、腎気虚になれば足が冷えて弱くなります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >胃癌のため胃の大半を切除しました。 手術とか抗癌剤とかは身体の正常な部分にも大きな負担をかけますから事後のサポートが大切です。 >『倦怠感』 >胃の辺りが痛い  臍の辺りが痛い  脇腹が痛い  腹が張る  腸が鳴る >下痢 ここまでなら胃腸関係だけですが、 >さむけ  汗をかきにくい >腰が痛い  腰がだるい  膝が痛い  足がだるい こちらは腎虚の症状です。あわせて脾腎両虚の証になります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >特に足先は冷たく、寝るときに靴下は手放せません。 人体の陽気とはどこで作られるのでしょうか? 漢方では根源(先天)の火を腎、飲食(後天)の火を脾にあると考えています。 どちらかの火が乏しいと冷え性になります。 >顔色がいつも蒼白く目の回りにクマがあるような感じです。 >唇の色が紫色 脾胃の状態は顔色に反映します。 特に下瞼は脾の領域で、目の周りのクマは脾の陽気が足りない事を意味しています。 また「其の華は脣に在り」といって、脾の盛んなるさまは唇に現われます。 >舌の周囲に歯型 これも脾の気虚の現われです。 >内出血しやすい。荷物などを肩に掛けると直ぐに青あざになります。 >また歯茎から血が出ます >歯茎が腫れる  歯茎から血が出る >下痢  痔が痛む  痔の出血がある >食べた後直ぐにむせる 「脾は統血す」といい、血管から血液が漏れないようにするのは脾の統血作用によります。 また歯茎も脾の領域に含まれますからここに病変は現われます。 下痢している事によっても、ひどく脾の陽気が衰えている事が分かります。 誤嚥してむせるのも脾の降下機能の低下だと思われます。 >疲れやすく風邪をひきやすい >声は大きな声でよく通ると言われますが、それは出そうとしたときのことで、 >いつもでは有りません。 「声の門は肺にあり、声の根は腎にあり」といわれ、声に力が無いのは腎虚です。 腎陽が虚すると先天の陽気が脾にまで上らないのでますます脾陽は衰えます。 古典にも「陽虚すれば則ち少気(呼吸が浅く)懶言(声に力が無い)」とあります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >汗をかきにくい  眠ってばかり >目の下は水分がたまったようにぷっくりとして、むずがゆい感じです。 漢方医学の「五輪学説」によれば瞼の上下は脾胃に所属します。 上記の症状および体格から考えて脾胃の気虚が存在すると思われます。 脾胃気虚(中気不足)があると水湿の運化が滞り、胞瞼に浮腫が現われます。 >今度は手先がとても冷えるようになってしまいました。 >足のむくみ 「脾胃は四肢をつかさどる」ので脾胃の機能低下が手足に現れます。 単なる気虚だけではなく、陽気の虚(脾陽虚)もあります。 >下唇と上唇が重なるところに唾液の乾燥した塊ができます。 唾液は五液(汗・涕・泪・涎・唾)の一つで、「五臓化液の説」によれば 「心は汗、肺は涕、肝は泪、脾は涎、腎は唾」を生産するので、 五液の分泌異常は五臓の異常と関係が深い事になります。 普通は唾と涎を合わせて唾液と称していますが、唾は粘稠で涎はさらさらしています。 >頻尿  小便の出が悪い  切れが悪い >腰がだるい  膝が痛い 「腎は二陰をつかさどる」「腰は腎の外腑なり」で、これは腎の陽虚になります。 あわせて脾腎両虚の証です。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >オナラに悩まされて10年になります。 >もう一つは、お腹がなることに困っています。これも、10年になります。 >ここ一年で、腸も弱くなってよく下痢をするようになりました。 脾胃の陽気が不足して温まらないので大腸も伝導機能の失調を起こしています。 >腰が痛い >月経量が少い  月経痛がある 10年という長期間にも及ぶと脾胃のみに限らず腎にも影響が出て腎陽も虚しています。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >潰瘍性大腸炎 >一日3回位の水下痢・血便(多くはない)が治まらない。腹痛も時々ある。 >小便の出が悪い 下痢も水様性下痢ともなるとこれは尋常ではありません。(まして血膿が混じるともなれば) 漢方では「大便稀薄」「大便溏」などといって特別に考えます。(完穀不化,下利清穀) 再燃を繰り返しているのは単に脾胃が虚弱で下痢する場合よりも深刻で、病位は更に深い ところにあるからです。 水液を気化するのは「腎の陽気」で、これが又「脾胃の陽気」の元でもあります。 脾腎の陽気が共に損傷しているので水様下痢となり、小便の出方にまで影響しているのです。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >子宮内膜症もあり、生理痛は強いです。(生理前〜2日目) 先天的な肝腎虧損があります。 >3年の間に年1回の割合で3回流産しています >以前から胃腸が弱く、流産前からずっと下痢気味です。 腎気が壮んなら胎気は固く流産することもないのですが、前述のような先天的に 腎気虚弱の体質だと胎元を滋養することが出来ず、胎気は固らず流産します。 また脾胃虚弱の体質だと食べ物から栄養を取れず気血が不足し、胎元は営養不足に なり同じく流産します。 その両方があるようなのでますます流産しやすい状態です。 そして脾胃虚弱の原因は根源の火である腎気虚弱(腎陽虚)にあります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ >軽い喘息症状があり、夜中に息がつまり眠れない >呼吸困難 夜中の発作はたいてい腎気不足によります。 また呼吸の気の根源は腎にあります。 >切れやすい痰が出る 切れにくい痰がある 痰の発生は脾虚気弱によります。 >下痢と便秘をくりかえしていて、腸が動いていない気がする。 >舌苔が厚い >むくみがある これらはみな脾気不足の病変です。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ > さむけ > めまい 頭痛 目がかすむ 目が痛い 耳鳴り > 腰が痛い 腰が冷える 足が冷える 腎陽虚の証です。 > 腹が張る 腹痛 脾陽虚もあります。併せて「脾腎陽虚」になっています。 > 舌の膨れ > 半年前から特に舌や口内を噛むことが多くなった。 舌体の胖大化は脾の陽気虚衰が主になりますが、 同時に腎の陽気も虚すと水泛の状態が更に著しくなります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ > 一日(特に午後から)何回も便意があってもなかなか出ない > 硬くも軟らかくもない便器に着く > 夏はどろっとして便器に着く感じ、量は少ない。 これは通常の便秘とは違って、大便艱難(便難)というものです。 排便に時間がかかり、糞便が艱渋して下り難いのを云います。 > だるい 汗をかきにくい 食事後眠い 脾の気虚があります。 > 尿が濃い > 腰が痛い(椎間板ヘルニア) 腰がだるい 腰が冷える 足が冷える 少しむくみがある 腎の陽虚もあります。 “腎は二便をつかさどる”といい、大小便ともに腎陽が推動力となっています。 陽気が不足すると陰寒が内生して、冷えたり腰痛になったりします。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ > 下痢というより軟便・細い便が多く、腹痛を伴うことも多い。 > どろ〜っとした大量の透明のおりものが出る。 > 手足が冷える。冷房にあたると下すことが多い。 下痢・腹痛は脾胃の病変ですが、月経痛やおりものもあるとすれば肝腎へも及んでいます。 すなわち脾腎陽虚で湿濡が中焦(脾胃)に滞っています。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ > 便秘体質から下痢体質になったり、冷えが強くなるなど体調の変化があり > 動悸がしたり、不眠、下痢、生理が始まると吐き気が起こり、1日は寝込むようになった。 > 腰が痛い、腰がだるい、腰が冷える > 出血が止まらない(ごく薄く色の付いたおりものが10日頃まで続く)、おりもの、チョコレート膿腫 かなりの衰弱状態です。 気虚、冷え(陽虚)、腎虚の三つがうかがえます。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥